おもしろ「言葉」のおこり 6
● そそっかしい
態度や行動に落ち着きがないこと、軽はずみであること、あわてものであることをいいますが、語源は馬を追うかけ声からきたものとされています。古語で「そ」とは、馬を追うことをいい、やがて「それそれ」という意の「そそ」という言葉が生まれ、さらに、落ち着かない、そわそわする意の「そそく」から「そそかしい」へ転化してきました。
● 赤の他人
「赤」は古語で「まるっきり」という意で、これから、まったく縁もゆかりもない他人のことをさすようになりました。また「赤」は梵語(古代インドの言葉)で「水」の意であって、水のようにつめたい人ということから、赤の他人が生まれたという説もあります。
● べそをかく
への字につぐんでいる口を圧口(へぐち、または、べしぐち)といい、この「べし」がなまって「べそ」になりました。なお、「かく」というのは、顔つきなどのようすを外にあらわすという意味で、このことから、子どもが泣きだそうとする顔を「べそをかく」というようになりました。