おもしろ「言葉」のおこり 8
● もしもし
電話で相手に呼びかけるときの「もしもし」。これは、人に呼びかけるとき、訴えかけるときの敬語「申す」がもとになったものです。「申します申します」が、使いやすいように「もしもし」と一般化しました。
● とどのつまり
いろいろやってみて、けっきょく思わしくない結果に終わったときに使う言葉ですが、トドとは魚のボラのことで、幼魚のときはオボコといい、成長するにつれてクチナ、スバシリ、イナ、ボラとなって、最後にトドと呼ばれることから「とどのつまり」という言葉が生まれたといわれます。
● 八百長
前もって勝負を打ち合わせておいて、表面だけは真剣に勝負したように見せかけることですが、もともとは人の名前です。明治時代に八百屋の長兵衛という人がいて、大相撲の年寄・伊勢ノ海と囲碁仲間でした。実際には、長兵衛は伊勢の海よりずっと強いのに、ごきげんをとるために、勝負を互角になるように細工しました。これを見た人が、わざと負けることを「八百長」とよぶようになりました。やはり、「八百長」は、相撲に関連しているようですね。