あけまして、おめでとうございます。
ところで、正月早々、お年玉をあげた孫に 「どうして、お正月はめでたいの ?」 とたずねられました。
「新しい年がくると、みんな今年もがんばろうという気持になるよね。それで、『おめでとう』というんだ」 といっても、不満そうな顔をしています。そこで 「きみは、お誕生日になると歳がひとつ増えるので、みんなから『おめでとう』といわれるよね。でも、おじいちゃんの子どものころは、数え年といって、お正月になると歳がひとつ増えたの。だから、『おめでとう』というようになったんだ」(注:1950年の1月1日から、満年齢に改正されました) というと、満足そうでした。
本来は、年の初めに、五穀豊穣と繁栄をもたらし、人びとに新しい活力を与えるとされる年神様を讃え、1年の無事を祈る言葉として「おめでとう」とあいさつを交わすものでした。むかしの日本では、種をまく農作業のはじまる春の正月が1年のはじまりと考えていたため、春が来て作物が芽吹くので、「芽出たい」というようになったという説もあります。
いずれにせよ、これからはじまる新しい年の健康を祈り、みのり豊かな年であってほしいという願いをこめ、心から 「おめでとう」 のあいさつをしたいものです。
今年も、内容のある記述をこころがけますので、よろしくおつきあいいただければ幸いです。