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活気あふれる文化都市・クアラルンプール

先週も記しましたように、11月1日から11日まで、2年半ぶりにマレーシア旅行を楽しんできました。
マレーシアへ行ったことがない人にとっては、タイやフィリピンと同じような国と思うようで、「マレーシア」へ行ってきたというと、「お腹は大丈夫?」といわれます。たしかに、7、8年前、タイのバンコック、フィリピンのマニラから帰国後、1か月近くも食中毒にやられ、ひどい下痢に苦しめられたことを、いろいろな人に話したせいなのかも知れません。
今回は2度目のマレーシアでしたが、衛生面ではまったく問題がないばかりでなく、首都クアラルンプール(KL) は、世界の大都市と遜色のない大都会です。10年ほど前に完成した KLのシンボルとなっているペトロナス・ツインタワー(88階建・452mの高層ビル)には、ニューヨークの5番街、パリやローマのブランド品街にあるような店はほとんど出店しているばかりか、日本の伊勢丹も入っていて、食料品売場をはじめ、ここは日本ではないかと思うほどの豊富な品揃えです。

最初に訪れた2年半前から今回は、さらに一段と活気に満ちていました。泊まったメリアホテルのあるKLで最もにぎやかなブキィ・ビンタンの、500店も入っている大型ショッピングモール「スンガイワンプラザ」では、1階にステージが設けられ、さまざまなミュージシャンの演奏にあわせ、ダンサーや歌手が次々に踊り歌うのを、ステージ前はもちろん、吹き抜けの2階、3階からも一般客が声援をおくる光景を見て、何とエネルギッシュで、楽しさにあふれる空間をこしらえたものかと、感嘆する思いでした。時おり、ダンス自慢の若者たちが随時ステージにあがって競いあうさまを地元のテレビ局が放送しているのか、この時は一段と盛り上がりを見せていました。大通りをへだてホテルのすぐ前にあるショッピングモール「タイムズスクウェア」には、デパートや900以上の専門店、60以上の食堂やカフェ(日本料理の店も4店ほどあり)、ボーリング場やマルチプレックス映画館、さらに室内遊園地があって、ジェットコースターが食堂の上を走っていくのには、度肝をぬかされました。

KLは緑豊かな街でもあります。ツインタワーの前の KLCC公園の児童公園には、幅30mほどの滝の下に大きな人工池があり、幼児から小学生くらいの子どもが楽しげに水遊びをしていました。日本の7、8月の気候が1年中続く常夏の都市に水遊びは欠かせないのでしょう。数人の監視員が見守っていて、危険な遊びをする子どもにはすぐさま注意をうながすので、親は安心してくつろいでいるのは、特に印象的でした。
30万坪もあるレイク・ガーデンは、国立博物館や美術館をはじめ、世界最大というバードパーク、東南アジア最大のバタフライパーク、数10頭のシカが遊びまわるディアパークなど、たくさんの施設が点在する KLのオアシスともいえる広大な公園です。全部を回るのは、とても1日では足りないというので、オーキッド・ハイビスカスガーデンを訪ねました。心地よい木陰に休みながら、南国の花々を堪能してきました。ペルダナ湖というボート遊びもできる湖も見ておきたいと、道行く人に尋ねましたら、園内を回るシャトルカーの停留所を教えてくれました。園内を時速15キロほどで1時間かけてゆっくり走る、まるで「おとぎの国の列車」のようです。運賃を聞くと、50(フィフティ)といいます。50リンギは高いなと思ったら、何と50セント(17円)だそうで、子どもは20セント(7円)と聞き、ますますこの国が気に入ってしまいました。

投稿日:2007年11月29日(木) 09:54

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コメント (1)

初めまして!
マレーシアKL出身の外国人ママです。

マラッカとKLに行かれたですね!
お1人でマラッカに訪れたようですね!
日本の方々は、殆どツアーに参加していて団体行動のイメージが強かったので、感心します!

マレーシアの食べ物はどうでしたか?
お口に合いましたか?

ぜひ、また遊びに行ってください!

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)