児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  日常生活 >  絵本館構想検討会議

絵本館構想検討会議

近所に住む義姉から、「三鷹市が、こんど絵本館を作るっていうのを知ってるでしょ。いま、メンバーを募集しているから、応募してみない? 仕事ばかりでなく、少しは社会のために貢献することも必要よ」と、電話がかかってきた。義姉は、最近、三鷹市の介護委員会とかいう委員のひとりに採用され、先日、第1回目の会合に出席してきたのだという。両親と私の亡き妻の介護にここ10年以上もかかりきりになってきただけでなく、医学書の校正の仕事も20年以上つづけているから、医学や介護に関しては専門家の域に達している。おそらく、委員会でも、内容のある発言をしてきたのだろう。

「そういえば、広報で見たような気がする。清原慶子市長が、ご自身の体験から、人間形成の上で幼児期に絵本にふれあうことの大切さを、地元の絵本作家と対談しているのを読んで共感したこともある。三鷹市が、ブックスタートという制度をいち早く取り入れて、乳幼児を持つ母親全員に、何冊かの絵本をプレゼントしていることも聞いている。私も、絵本に関しては、専門家の部類かもしれない。いろいろ、提案できることもあるかもしれないから、応募してみるか」と答えた。
メンバーの募集要項を見ると、「市民と市が絵本館のビジョンを共有するために行います。絵本の作り手、子どもへの伝え手など、さまざまな立場の専門家をゲストスピーカーとして招く場合は、検討会議メンバー以外にも公開し、検討会議の内容は、随時ホームページ他でお知らせするなど、多くの方の声を聞きながら、約6ヶ月開催」という。

私は、公募の条件となる原稿「子どもと絵本のかかわりについて思うこと」を800字以内にまとめて、経歴書を添えて申し込みを済ませた。抽選で決まるようなので、まあ選ばれたらしっかり、生まれてはじめてのボランティア活動をしてみようかと思う。

投稿日:2005年06月29日(水) 11:41

 <  前の記事 為せば成る  |  トップページ  |  次の記事 すべりこみセーフ  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/801

         

2014年08月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)