今日8月30日は、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『複合汚染』『恍惚の人』など、歴史や古典芸能、社会問題まで広いテーマの話題作を多く著した作家の有吉佐和子(ありよし さわこ)が、1984年に亡くなった日です。 1931年、和歌山市に生まれた有吉佐和子は、父の転勤のために小学時代は旧オ...
「おもしろ古典落語」129回目は、『おしの釣(つ)り』というお笑いの一席をお楽しみください。 「おいおい、与太郎、そんなとこへ突っ立ったまんま笑っているやつがあるか」 「えへへ、どうも、七兵衛さん、驚いた」 「妙なあいさつだな」 「なんだってね、七兵衛さんは、釣の名人だって、ほ...
今日8月28日は、織田信長と同盟を結び、近江一帯をおさめる戦国大名となった浅井長政(あさい ながまさ)が、信長と不和になって敗れ、1573年に自刃した日です。 浅井(あざいともいう)家の祖先は、鎌倉時代より北近江(滋賀県北部)に土着して、守護・京極氏の家臣として仕えてきました。...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 97] むかしむかし、ある町に、どこか暗い感じの大きな古い家がありました。その家には、人はだれも住んでいませんが、お化けがいたため、ずっと空き家になっているのでした。こまった家主は、「お化け...
たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 26」 雷は、光った瞬間にドカン、バリバリという激しい音をたてて落ちます。それを離れたところで聞くと、ゴロゴロという音が、あとから聞こえてきます。 光は、1秒間に30万km、地球を7ま...
「おもしろ古典落語」の128回目は、『鼻きき源兵衛(げんべえ)』というお笑いの一席をお楽しみください。 江戸の下谷に、長者町というところがありました。名前を聞いて金持ちばかりが住んでいるかと思えば、その日ぐらしがやっとというような貧乏人が多いところでした。ここに八百屋の源兵衛と...
今日8月22日は、『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』などのテレビドラマ脚本家、『父の詫び状』などのエッセイ、また作家としても活躍した向田邦子(むこうだ くにこ)が、1981年の飛行機事故で亡くなった日です。 1929年、東京・世田谷に生まれた向田邦子は、父親の勤...
今日8月21日は、『丘を越えて』『青い山脈』『長崎の鐘』などたくさんの歌をヒットさせ、正統派の流行歌手・指揮者として活躍、「国民栄誉賞」を受賞した藤山一郎(ふじやま いちろう)が、1993年に亡くなった日です。 1911年、東京・日本橋にあった繊維問屋の番頭の子として生まれた藤...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 96] むかし、あるところに大きな堀(ほり)があって、こいやふななんかがたくさん泳いでいます。つり糸をたらせば、いくらでも釣(つ)れるのです。ところが、そこで釣りをした人が帰ろうとすると、お...
今日8月19日は、フランスの女性デザイナーで、洋服や帽子・靴、バッグや香水など、女性ファッション界をリードしてきたシャネルが、1883年に生まれた日です。 フランス南西部ロアール河岸にあるソミュールの救済病院で生まれたココ(ガブリエル)・シャネルは、10歳のときに母が病死、行商...
「おもしろ古典落語」の127回目は、『千両(せんりょう)みかん』というお笑いの一席をお楽しみください。 江戸日本橋にある大きな呉服屋の若だんなが、きゅうに病にかかってしまいました。たいせつなあと取り息子なので、両親はたいそう心配して、いろいろな医者にみてもらったところ、「これは...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 95] 昔、3人の王子をもつ王さまがいました。となりの国には女王がいて、女王にはひとりの美しい王女がいました。3人の王子は、3人ともこの王女をお嫁にもらいたいと思っていました。そこで、王子た...
今日8月7日は、自民党を結成し、総理大臣を2期つとめた政治家の岸信介(きし のぶすけ)が、1987年に亡くなった日です。 1896年、現在の山口市に山口県庁役人の二男として生まれた佐藤信介は、子どものころから成績優秀で、中学生の時に父の生家である岸家の養子となりました。山口県人...
たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 25」 ドライアイスというのは、空気にもふくまれる気体の二酸化炭素(炭酸ガス)に大きな圧力をかけてちぢめ、冷やして作った固体の二酸化炭素です。ドライアイスの温度は、とても冷たくて、マイ...
今日8月5日は、『坂道』『母のない子と子のない母と』『二十四の瞳』など、人間愛の尊さを訴える作品を数多く発表した女流文学者の壺井栄(つぼい さかえ)が、1900年に生まれた日です。 香川県小豆(しょうど)島の醤油樽職人の5女として生まれた岩井栄は、両親と祖母、10人の兄弟姉妹、...
「おもしろ古典落語」の126回目は、『二十四孝(にじゅうしこう)』というお笑いの一席をお楽しみください。 「八五郎か、そんなとこに立ってねぇで、こっちへあがんな」「へぇ、座りました。なにか食わせますか?」「なんにも食わせねぇが、叱言(こごと)を食わしてやる。この長屋にや、三六軒...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 94] むかし、あるところに源五郎という男がいました。ある日、源五郎が川べりをぶらりと歩いていると、小さな太鼓(たいこ)が落ちていました。源五郎はそれをひろって、ポンポンたたいてみると、とて...