「おもしろ古典落語」の17回目は、『長屋の花見』というお笑いの一席をお楽しみください。四季を通じて人の心持ちが浮きうきするのが春です。春は花なんてことを申しまして、まことに陽気です。「おい、花見に行ったってじゃないか」「おう、きのう飛鳥山へ行ったが、たいへんな人だぜ、仮装なんか出...
今日3月30日は、黒い牝馬の一生を愛情こめて描いた名作『黒馬物語』を描いたイギリスの女流作家シュウエルが、1820年に生まれた日です。 アンナ・シュウエルはイングランドのヤーマスで生まれました。父は実業家でしたが事業に失敗し続けたため、家庭はあまり豊かではありませんでした。母の...
今日3月29日は、南極点に到達するものの、アムンゼンに先をこされたイギリスの探検家スコットが、1912年に遭難死した日です。 ロバート・ファルコン・スコットは、1868年に、イギリスのデポンポートという小さな町で生まれました。スコット家は、軍人のおおい家がらでした。そこで少年ス...
「おもしろ古典落語」の16回目は、『花見酒』というお笑いの一席をお楽しみください。幼なじみの熊さんと辰っつぁん、向島の桜の花が見頃という評判を聞いて「ひとつ、花見にくりだそうじゃねぇか」と、話がまとまりました。ところがあいにく二人とも金がまったくありません。そこで兄貴分の熊が、い...
「おもしろ古典落語」の15回目は、『死神(しにがみ)』というお笑いの一席をお楽しみください。 借金でどうにも首が回らなくなった男、3両の金策にかけまわるものの、誰も貸してくれません。かみさんには、金ができないうちは家には入れないと追い出され、ほとほと生きるのが嫌になりました。 ...
今日3月24日は、19世紀後半のイギリスで、美術工芸家であり詩人であり、またあるときは社会運動家としてめざましい働きをしたモリスが、1834年に生まれた日です。ヨーロッパでは、18世紀の末ごろからイギリスを中心に産業革命がすすみ、19世紀になると機械によって大量生産された商品があ...
「おもしろ古典落語」の14回目は、『王子のきつね』というお笑いの一席をお楽しみください。「王子」といっても童話の王子様ではありません。江戸にある地名で、当時はうらさみしい場所でした。 昔話にでてくる「きつね」というのは、愛嬌のある化け方をする「たぬき」とちがって、どちらかという...
今日3月22日は、『しゃぼん玉』『あの町この町』『うさぎのダンス』などの童謡、『船頭小唄』『東京行進曲』といった流行歌、『東京音頭』などの新民謡と、現在も歌い継がれている大衆歌をたくさん作曲した中山晋平が、1887年に生まれた日です。 長野県新野村(現中野市)の旧家に生まれた中山...
当ブログをいつもご覧いただいている方々には申し訳ございませんが、諸事情により、数日間休刊いたします。 ご迷惑をお掛け致しますが、来週中には再スタートできる見込みですので、しばらくの間お待ちいただけましたら幸いです。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。...
「おもしろ古典落語」の13回目は、『ぞろぞろ』 という、ミステリアスなお笑いの一席をお楽しみください。 昔、江戸・浅草の「うら田んぼ」のまん中に、「太郎稲荷」という小さな神社がありました。今ではすっかり荒れはてていて、その神社の前に、めったに客がこない茶店があります。老夫婦二人...
今日3月9日は、明治新政府の招きで来日、札幌農学校(現北海道大学)を創設し、「少年よ大志を抱け」という言葉を残したアメリカの教育者クラーク博士が、1886年に亡くなった日です。 1826年にマサチューセッツ州アッシュフィールドに、医師の子として生まれたウィリアム・スミス・クラー...
今日3月8日は、江戸時代後期の農民指導者で、「先祖株組合」という世界初の産業組合をこしらえた大原幽学(おおはら ゆうがく)が、1858年に幕府の弾圧に屈して自害した日です。 幽学は、1797年尾張藩に仕える身分の高い武士の次男として生まれました。しかし、18歳のときに父から勘当...
今日3月7日は、古代ギリシアの哲学者・学者・教育者・著述家として、さまざまな学問を集大成したアリストテレスが、紀元前322年に亡くなった日です。 ギリシアでは、すでに紀元前776年から、ゼウス神の祭りとして古代オリンピックが開かれていました。また、同じころから、芸術や科学や哲学...
今日3月4日は、「20世紀のベートーベン」と高く評価されているロシアの作曲家プロコフィエフが、1953年に亡くなった日です。 セルゲイ・プロコフィエフは、1891年、帝政期のロシア(現在のウクライナ)に、農学者の子として生まれました。母が優れたピアニストだったため、幼い頃から母...
「おもしろ古典落語」の12回目は、『蜀山人(しょくさんじん)』という、江戸時代に狂歌の名人といわれた方のお笑いの一席をお楽しみください。五・七・五の「俳句」を、面白おかしく表現した文芸を「川柳」というのに対し、五・七・五・七・七の「和歌」を面白おかしく表現したのが「狂歌」です。...
今日3月2日は、「ボヘミア音楽の父」といわれ、6つの交響詩からなる『わが祖国』(第2交響詩が『モルダウ』)や『売られた花嫁』などを遺したチェコの作曲家スメタナが、1824年に生まれた日です。 チェコ西部にあるボヘミア地方のビール醸造技師の子として生まれたベドルジハ・スメタナは、...
3月1日は、『考へるヒント』『無常といふ事』『本居宣長』などを著し、評論を小説や詩歌のような文芸と並ぶ独立したジャンルへと高めた評論家 小林秀雄が、1983年に亡くなった日です。 1902年、東京神田に生まれた小林秀雄は、東京帝国大学仏文科に入学し、ランボオらフランス象徴派詩人...