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「アメリカ精神」 とサンドバーグ

今日7月22日は、『リンカーン伝』の著作や、『シカゴ詩集』などたくさんの詩作でピューリッツァー賞を受賞したアメリカの作家で詩人のサンドバーグが、1967年に亡くなった日です。

1878年、イリノイ州ゲイルスバーグにスウェーデンから移民した貧しいた鍛冶屋の子として生まれたカール・サンドバーグは、13歳の時に学校をやめ、日雇い労働者として働きながら、中央部の都市を転々としました。志願兵として米西戦争に参加しましたが、戦後は郷里のロンバード大学に入学するものの、1903年に大学を退学し、ミルウォーキーで新聞記者をしながら、社会民主党に入党し、社民党市長の秘書になりました。

1912年から1928年までは、シカゴとその近郊に住み、「デイリー・ニュース」などの記者として活動するかたわら、前衛的詩誌「ポエトリー」に投稿した詩が注目されはじめ、1916年に最初の詩集『シカゴ詩集』を発表すると、いちやく有名になります。その後も『トウモロコシをむく人々』『煙と鋼鉄』『太陽にやける西部の石片』といった詩集を著すと、アメリカ民衆の粗野な活力と純粋な優しさを歌う重要な詩人として名声を確立し、1950年には、それまでに書かれた「全詩集」に対し、ピューリッツァー賞が贈られました。

また、1926年から39年にかけては、『リンカーン大草原の時代』『リンカーン南北戦争』など全6巻から成るリンカーンの伝記の執筆に没頭し、アメリカ精神を具現した書として、1940年にピューリッツァー賞(歴史書部門)を受賞しました。さらに、アメリカ民謡を収集して先駆的な役割を果たしたとされる『アメリカ唱歌集』、童話集『スウェーデンかぶ物語』などがあり、唯一の小説『思い出の岩』は、アメリカ史を叙事詩的に概観した書として評価されています。

80歳をすぎた1963年に発表した詩集『蜜と塩』は、深い洞察力と独創的な力作といわれ、初期の作品にあった政治的なイデオロギーや自然主義的な詩法の下に隠れていた、宗教的な意識が明白にあわれたサンドバーグの完成品と絶賛されています。


「7月22日にあった主なできごと」

1363年 世阿弥誕生…室町時代に現在も演じられる多くの能をつくり、『風姿花伝』(花伝書) を著して能楽を大成した世阿弥が生まれました。

1822年 メンデル誕生…オーストリアの司祭で、植物学研究を行い、メンデルの法則と呼ばれる遺伝に関する法則を発見したメンデルが生まれました。

1888年 ワクスマン誕生…結核菌を死滅させるストレプトマイシンなど、20を超える抗生物質を発見したウクライナ出身のアメリカ生化学者ワクスマンが生まれました。
投稿日:2014年07月22日(火) 05:28

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)