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「瀬戸物の開祖」 加藤景正

今日3月19日は、鎌倉時代前期の伝説的陶工と語り伝えられている加藤景正(かとう かげまさ)が、1249年に亡くなったとされる日です。

1168年ころに生まれた加藤景正(通称・藤四郎)は、1223年に永平寺を開いた道元禅師に随行して宋に渡り、5年間宋の陶器づくりを学んで帰国すると、京都で陶器づくりをはじめました。その後、陶器にふさわしい土を求めて各地をめぐるうち、尾張国(愛知県)瀬戸・祖母懐というところで陶器に適した土を発見し、定住して窯を開きました。

景正の作った陶器は「古瀬戸」といわれ、これが瀬戸焼の起源として、のちに「瀬戸の陶祖」とよばれるようになりました。景正の子の加藤基通も藤四郎を名乗り、加藤家は12代にわたって続き、1824年には瀬戸深川神社境内に景正が祀(まつ)られ、「陶彦(すえひこ)神社」といわれています。

1962年には、「せと陶祖(陶器)まつり」が愛知県瀬戸市ではじまり、毎年4月下旬ごろに開催されています。いまも陶器は瀬戸や旧美濃国(岐阜県多治見市、土岐市、可児市など)で盛んですが、景正以来、本格的な製陶業がこの地に根づき、常にわが国の焼き物の中心となって、陶磁器の総称・焼き物の代名詞ともいえる「瀬戸物」とされています。


「3月19日にあった主なできごと」

1813年 リビングストン誕生…文化の灯から閉ざされたアフリカ原住民たちへ深い愛を注いだ、イギリスの宣教師で探検家のリビングストンが生まれました。

1982年 フォークランド紛争…アルゼンチン軍が、イギリスと領有権を争うフォークランド諸島のジョージア島に上陸。果敢な航空攻撃でイギリス海軍艦に大きな損害を与えましたが、イギリス軍の逆上陸を阻止できず、約3か月後に降伏しました。
投稿日:2014年03月19日(水) 05:34

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)