今日8月31日は、ピカソとともに「キュービズム」(立体派)の創始者といわれるフランスの画家ブラックが、1963年に亡くなった日です。 1882年パリ郊外にあるセーヌ川沿いの町アルジャントイユで生まれたジョルジュ・ブラックは、ル・アーブルで育ち、少年時代は家業のペンキ屋・装飾画家...
「おもしろ古典落語」の83回目は、『船徳(ふなとく)』というお笑いの一席をお楽しみください。 江戸の隅田川の川筋には、船宿というのがありまして、ここから舟をだすというぜいたくな遊びがはやっていました。なかには、遊びに夢中になりすぎて、親から勘当されてしまった若旦那が、お出入りの...
今日8月29日は、江戸時代末期の医師・考証学者の渋江抽斎(しぶえ ちゅうさい)が、1858年に亡くなった日です。なお、渋江は、明治・大正時代の文豪・森鷗外の史伝小説により、一般の人たちに広く知られるようになった人物です。 1805年、弘前藩(青森県)の侍医の子とし...
今日8月28日は、わが国最古の和歌集で日本文学史上第一級の史料とされる『万葉集』を編さんした奈良時代の歌人・大伴家持(おおともの やかもち)が、785年に亡くなった日です。 718年ころ、のちに大納言の位にまでのぼり歌人としてもすぐれていた大伴旅人の子として生まれた家持は、10...
今日8月27日は、『ウルビーノのビーナス』『聖母被昇天』など、イタリア・ルネサンス最盛期にベネチア派を代表する画家として活躍したティツィアーノが、1576年に亡くなった日です。 1490年ころ、ベネチア共和国近郊にある名家の長男に生まれたティツィアーノは、10歳から12歳くらい...
「おもしろ古典落語」の82回目は、『かぼちゃ屋(や)』というお笑いの一席をお楽しみください。 二十歳になっても、ボーっとしている与太郎を心配して、八百屋のおじさんが商売を覚えさせようと、かぼちゃを売らせることにしました。元値は大きいのが十三銭、小さいのが十二銭。勘定のしやすいよ...
今日8月23日は、日本の伝統的な水墨画や大和絵の技法に、西洋画の写実画法からヒントをえた独自の画法を創造した竹内栖鳳(たけうち せいほう)が、1942年に亡くなった日です。 1864年京都の料亭に生まれた竹内栖鳳(本名・恒吉)は、幼いころから絵を書くのが好きでした。10歳上の姉...
今日8月22日は、『牧神の午後への前奏曲』『海』『月の光』『子どもの領分』など、音楽の印象派といわれる独自の和声を採り入れたフランスの作曲家ドビュッシーが、1862年に生れた日です。 パリ郊外のサン・ジェルマン・アン・レーに瀬戸物商の長男として生まれたクロード・ドビュッシーでし...
今日8月21日は、1917年におきたロシア十月革命の指導者の1人であり、レーニンに次ぐ中央委員会の一員だったソ連の政治家トロツキーが、スターリンと対立して亡命先のメキシコで1940年に暗殺された日です。 1879年、ウクライナ南部のユダヤ系富農の家に生れたレオン・トロツキー(本...
今日8月20日は、明治中期から大正・昭和前期にわたり、キリスト教社会主義組織「救世軍」活動にささげた山室軍平(やまむろ ぐんぺい)が、1872年に生れた日です。 岡山県の現・新見市の農家に生まれた山室は、家が貧しいため少年時代に叔父の家に養子へ出されましたが、叔父の反対を押し切...
「おもしろ古典落語」の81回目は、『道灌(どうかん)』というお笑いの一席をお楽しみください。 「ご隠居さんの家には、いろんな絵が掛かってますね」「掛け軸が好きでな」「これはどういう絵なんですか? ちょろちょろ流れてる細い川のそばに、しいたけがあおりをくらったような帽子をかぶった...
今日8月9日は、イタリアのオペラ作曲家、台本作家のレオンカバッロが、1919年に亡くなった日です。 マスカーニの作曲した『カバレリア・ルスティカーナ』と並んで、ベリズモ(現実主義)オペラの代表作として名高いのが、レオンカバッロの『道化師』です。このふたつのオペラは、あわせても普...
今日8月8日は、「子どもの幸せと平和」をテーマに、にじみやぼかしを生かした水彩画を描きつづけた画家・絵本作家のいわさきちひろが、1974年に亡くなった日です。 1918年、福井県武生市(現・越前市)に生まれたちひろ(本名・知弘)は、翌年東京に移り住みました。幼少のころから絵を描...
今日8月7日は、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などの小説、『街道をゆく』などのエッセイで人気を博し、今もたくさんの著書が愛読されている作家・文明批評家の司馬遼太郎(しば りょうたろう)が、1923年に生れた日です。 大阪の薬局を経営する家に生れた司馬遼太郎(本名・福田定一)は、生...
今日8月6日は、小説『青銅の基督』、戯曲『項羽と劉邦』、自伝『一夢想家の告白』などを著わした長与善郎(ながよ よしろう)が、1888年に生れた日です。 東京の麻布に代々医者を営む名門の家に生れた長与は、学習院高等科に学び、柳宗悦、木戸幸一らと交遊しました。1911年に東京帝国大...
「おもしろ古典落語」の80回目は、『皿屋敷(さらやしき)』というお笑いの一席をお楽しみください。 播州赤穂の江戸屋敷に「皿屋敷」というのがありまして、お菊という幽霊が出るといううわさがありました。「ご隠居さん、そんな話知ってますか?」「なんだ熊さんは、そんな有名な話も知らねぇの...
今日8月2日は、江戸時代中期の思想家・自然哲学者の三浦梅園(みうら ばいえん)が、1723年に生れた日です。 豊後(ぶんご)国(今の大分県国東市)に代々医者を営む家に生まれた梅園は、年少のころから天地万物のあらゆる現象に疑問ををもちはじめました。「お日さまって何なのだろう。あん...
今日8月1日は、奈良を愛し、美術評論家・歌人・書家として大正、昭和期に活躍した会津八一(あいづ やいち)が、1881年に生れた日です。 新潟市の旧家「会津屋」に生まれた八一は、中学生のころから『万葉集』や良寛の歌に親しみ、子規の文学革新に共鳴して俳句を地元の新聞に発表したりしま...