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「知の巨人」 ライプニッツ

今日11月14日は、デカルトやスピノザと並ぶ哲学者、微分積分法を発見した数学者として知られるほか、歴史学、法学、神学、経済学、物理学、論理学などに業績を残し、政治家、外交官としても活躍したドイツのライプニッツが、1716年に亡くなった日です。

1646年、ドイツ中東部のライプツィヒに、ライプツィヒ大教授の子に生まれたゴットフリート・ライプニッツは、幼いころから神童といわれ、6歳のときに父が亡くなってからは、父の蔵書を手当たり次第に読んで育ちました。1661年ライプツィヒ大学に入って哲学を、イエナ大学で数学を、アルトドルフ大学で法学を学びました。

その後マインツ侯国の宰相と知り合い、同国の法律顧問となり、1672年には外交官としてパリに、翌年はロンドンに渡るなど1676年に帰国するまでヨーロッパ各地を訪ね、ホイヘンスやスピノザら当時の代表的な学者や思想家たちと意見をかわしました。以後、生涯にわたってハノーバー侯家図書館の館長、顧問官として仕えました。

その間、多岐にわたるぼう大な著作を残しますが、特筆される哲学では、人間の精神は「明」(神)と「暗」(物質)の間にある「単子」(モナド=数字の1)にあるという「単子論(モナドロジー)」をとなえ、「普遍的調和」(予定調和)の思想を導いて、長い間ドイツ哲学界の中心となりました。また数学では、同時期のニュートンも発見した「微分積分法」を1686年に発見し、それは曲線の性質や図形の面積を求めるとき、ライプニッツの示す記号のほうが便利なために今も使用されています。

ライプニッツは、17世紀の様々な学問(法学、政治学、歴史学、神学、哲学、数学、経済学、物理学、論理学など)を統一し体系化しようとした、まさに「知の巨人」でした。


「11月14日にあった主なできごと」

1630年 貝原益軒誕生…独学で儒学、国文学、医学、博物学を学び、わが国はじめての博物誌「大和本草」などを著わした貝原益軒が生まれました。

1889年 ネルー誕生…イギリスの植民地だったインドを独立に導き、インド発展に全力を注いだネルーが生まれました。インドでのこの日は、ネルーの誕生を祝う日であるとともに「子どもの日」になっています。

1930年 浜口首相狙撃される…東京駅で狙撃されて重傷を負った浜口雄幸首相は、「男子の本懐」と語って話題になりました。軍部の反対を押しきって行った金輸出解禁などが右翼の反感を買ったのが原因でした。
投稿日:2014年11月14日(金) 05:06

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)