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「レディバード100点セット」 の日本語訳をすべて公開

このたび、いずみ書房のホームページ・「オンラインブック」に、新たに「レディバードブックス100点セット」の日本語訳を公開しました。「レディバードブックス100点セット」というのは、1987年に英国レディバード社(当時社長マルコム・ケリー氏)が刊行していた「レディバードブックス」約600点のうち、日本人になじみの深い100点を厳選し、全点の日本語翻訳権を得て刊行したものでした。

原書絵本100冊に、それぞれの日本語全訳の冊子、さらに、ピックウィックという音響メーカーとレディバード社がタイアップしてこしらえた絵本を朗読したカセットテープ80点・80本を、木製の専用書架、専用カセットケースに収録した、まさに空前絶後の大型企画でした。

現在レディバード社は「ペンギン・ブックス」に買収され、ピーターラビットを刊行するフレデリック・ウォーン社などと同じように、「ペンギン・ブックス」の1事業部になっていますが、当時のレディバード社は、ロンドンの北西約150kmの典型的なイングランドの小都市にあって、企画・編集・デザインから、印刷から製本までもすべて自前で生産する一貫工場を所有していました。出版社というのは、日本でも英国でも、印刷や製本を外注するところがほとんどで、自社工場をもっている会社はきわめて例外的。しかも1日10万冊以上を製造する能力があって、年間2000万冊以上を世界中に普及させていたのも、この大工場があってはじめて可能になっていたのでしょう。

私が、「いずみ書房」を創業するキッカケになったのも、この「レディバードブックス」のようなシリーズを刊行したい、日本に普及したいという熱い思いにあったことは、このブログに何度も記してきましたのでくりかえしませんが、このシリーズがいかに壮大なものであったかは、日本語訳を読んでいただくだけでも、その片鱗をご理解いただけるのではないかと思います。

このシリーズは、当時セット価168,000円で販売していました。しかし、今やカセットの時代からCDの時代に大変貌してきました。また、レディバード社も大きく変わってしまって、当時の刊行物は15年以上も前からすべて絶版、入手不可能になってしまっています。

当社としましては、原書絵本やカセットは僅少ながらも当時のものを在庫しているため、終了してしまった日本語訳をネット公開することにより、通信販売カタログ「チャオーネ」2008年春号に、特価58,000円で、このシリーズの再販売にふみきったわけです。

関心がおありの方は、ぜひ「オンラインブック・レディバードブックス100点セット」にアクセスしてみてください。なお、セット内容により何点かのタイトルに違いがあるため、103点の日本語訳を公開しています。

投稿日:2008年03月07日(金) 11:49

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)