「いずみ書房」が創業後に刊行した、ポケット絵本シリーズ第1期「せかい童話図書館」(40巻)、第2期「こども科学図書館」(40巻)、第3期「子どもワールド図書館」(38巻)につづく第4弾は、1982年に刊行した第4期「せかい伝記図書館」(36巻・別巻3)だった。
企画を立ち上げてから丸3年、もっとも長い時間と労力をつぎこんだシリーズといえるかもしれない。おかげで、今もたくさんの人に受け入れていただき、ここ2、3年は「いずみ通販こどもカタログ」の一番人気を維持し続けている。混沌とした世の中だけに、歴史に名を連ねた人物の生きざまを見直すことにより、子どもたちに生きる指針を提示したいという親の願いがあるのだろう。
この伝記全集は本編が36巻、詳しい構成は「いずみ書房のホームページ」オンラインブックの「せかい伝記図書館」にアクセスしてください。現在、約100名収録の「伝記」のうち60名ほどの内容が読めるようになっています。36巻に約100名、それぞれ14ページを使って記述しています。収録人物はこれだけでなく、「伝記」としてとりあげた最重要人物と同時代に生きた重要人物310名ほどを「小伝」として見開き2ページに紹介しました。
さらに、別巻1「世界人名事典」別巻2「日本人名事典」として、小中高の教科書に登場する人名をそれぞれ1000名、計2000名を200字程度で簡潔に紹介しました。これだけあれば、歴史的な人物に関しては困らないようにしようという意図からです。
次回より、さまざまな観点から、このシリーズの特徴を綴ってみることにしよう。