● 親子の対話と家族の和を生みだすことができる
「せかい伝記図書館」(36巻)には、およそ100名の伝記を収録した。そして、登場するすべての伝記はそれぞれ14ページ分としてコンパクトにまとめられている。したがって、どんなに忙しい両親でも、1日に15分程度の時間を見つけてくれれば、1人の伝記を読むことができる。子どもたちに読ませるだけでなく、両親にも読んでもらい、家族ぐるみで読後感を語りあうようにしたい。子どもたちの思考や感動が深まるだけでなく、1人の伝記をとおして、1冊の伝記をとおして、親子の対話と家族の和が生まれるはずである。従来の長い伝記では、なかなかこれが果せなかったが、この 「せかい伝記図書館」 では、どんな家庭でも実現可能である。
● 自分の人生を子どもたち自身に選ばせることができる
「自分の生きる道は自分で見つけ主体的に生きていく」 これが、人間のもっとも正しい生き方だろう。この 「せかい伝記図書館」 をとおして、子どもたちにまず、人間にはこんなにもさまざまな生き方がある、ということを認識させてあげてほしい。そして、その認識のなかから、自分の生きる道は自分で見つける芽をめばえさせてあげたい。自分の生きたい道をさがし得ない子どもに、人生の夢などもてるはずはない。校内暴力などが起こるのも、青少年に自分の人生への夢がないからではなかろうか。というよりも、おとなたちが、青少年の夢をもぎとってしまっているといった方がよいのかもしれない。自分の人生を自分で見つけて、自分の意志で歩むからこそ、そこに自分の行為への責任が生まれてくる。この 「せかい伝記図書館」 によって、夢のある人生、自分で責任ある人生を、選択させてあげたいものである。