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「伝記」 は子どもたちになぜ必要なのか (1)

● 親子の対話と家族の和を生みだすことができる
せかい伝記図書館」(36巻)には、およそ100名の伝記を収録した。そして、登場するすべての伝記はそれぞれ14ページ分としてコンパクトにまとめられている。したがって、どんなに忙しい両親でも、1日に15分程度の時間を見つけてくれれば、1人の伝記を読むことができる。子どもたちに読ませるだけでなく、両親にも読んでもらい、家族ぐるみで読後感を語りあうようにしたい。子どもたちの思考や感動が深まるだけでなく、1人の伝記をとおして、1冊の伝記をとおして、親子の対話と家族の和が生まれるはずである。従来の長い伝記では、なかなかこれが果せなかったが、この 「せかい伝記図書館」 では、どんな家庭でも実現可能である。

● 自分の人生を子どもたち自身に選ばせることができる
「自分の生きる道は自分で見つけ主体的に生きていく」 これが、人間のもっとも正しい生き方だろう。この 「せかい伝記図書館」 をとおして、子どもたちにまず、人間にはこんなにもさまざまな生き方がある、ということを認識させてあげてほしい。そして、その認識のなかから、自分の生きる道は自分で見つける芽をめばえさせてあげたい。自分の生きたい道をさがし得ない子どもに、人生の夢などもてるはずはない。校内暴力などが起こるのも、青少年に自分の人生への夢がないからではなかろうか。というよりも、おとなたちが、青少年の夢をもぎとってしまっているといった方がよいのかもしれない。自分の人生を自分で見つけて、自分の意志で歩むからこそ、そこに自分の行為への責任が生まれてくる。この 「せかい伝記図書館」 によって、夢のある人生、自分で責任ある人生を、選択させてあげたいものである。

投稿日:2005年10月05日(水) 10:49

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)