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2018年版 3月31日はこんな日


● 今日(3月31日)の主なできごと

1889年 エッフェル塔完成……フランス革命100周年を記念したパリ万博のシンボルとして、この日エッフェル塔が完成。当時300mという世界一の高さを誇って大人気となるものの、鉄骨むきだしの姿はパリの美しい景観をそこねると賛否両論の声があがった。(のちにテレビやラジオの総合アンテナ部分が伸びて、高さ324m) 現在は、首都パリの象徴的な名所となり、1991年には、この塔を含むパリのセーヌ川周辺は世界遺産として登録されている。

1970年 よど号ハイジャック事件……100余名を乗せた日本航空旅客機「よど号」が、富士山上空を飛行中に、赤軍派学生9名にのっとられた。犯人たちは北朝鮮へ亡命したいと要求、よど号は福岡と韓国のソウル金浦空港を経由して北朝鮮の美林飛行場に到着した。乗員と乗客は福岡とソウルで解放されたものの、身がわりとなった山村運輸政務次官と犯人グループは北朝鮮に向かい、山村氏はその後帰国、犯人グループは亡命をはたした。

2001年 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」開園……この日、ハリウッド映画の世界を再現したテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」が大阪市此花区に開園。アメリカ以外に初進出したもので、最先端の技術を駆使したアトラクションで映画のシーンを体験できることから、オープン初年に1000万人を突破、2012年10月には、開業時からの累計来場者数が1億人を突破し、その人気は今も衰えをみせない。


● 今日の主な記念日・恒例日

教育基本法・学校教育法公布の日……1947年のこの日、教育基本法・学校教育法の2法が公布され、翌日から施行。「教育基本法」は、日本国憲法にのっとり、「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成」を教育の目的とするもので、教育の機会均等、義務教育の無償、男女共学などを定めた。また「学校教育法」は、教育基本法を具体化し、学校教育の6・3・3・4制などを定めた法律で、この2法発足の記念日。


● 今日生まれた人

1596年 デカルト……フランスの哲学者・数学者。合理主義哲学・近世哲学の祖といわれ、「我思う、ゆえに我あり」は有名。

1732年 ハイドン……オーストリアの作曲家。ソナタ形式の確立者。

1906年 朝永振一郎……昭和期の物理学者。量子力学「くりこみ理論」発明によりノーベル物理学賞。

1907年 赤尾好夫……昭和期の出版人・放送人。旺文社、文化放送、日本教育テレビ(今のテレビ朝日)創業。「英検」発案。

1932年 大島渚……昭和・平成期の映画監督。代表作『青春残酷物語』『愛のコリーダ』『戦場のメリークリスマス』など。


● 今日亡くなった人

1547年 フランソワ1世……フランス国王。ルネサンス君主といわれ、ダ・ピンチらを保護。

1727年 ニュートン……イギリスの物理学者・数学者。万有引力を発見。

1855年 シャーロット・ブロンテ……イギリスの小説家。ブロンテ三姉妹の長女。代表作『ジェーン・エア』。

1913年 ジョン・モルガン……アメリカの金融資本家。「モルガン財閥」創始。

1927年  康有為……中国・清朝後期の政治家。政治改革(変法自強説)を指導。

1945年 アンネ・フランク……ナチスに捕われ、収容所で亡くなったユダヤ人少女。『アンネの日記』をのこす。

1983年 片岡千恵蔵……昭和期の映画俳優。『いれずみ判官』の遠山金四郎役など。阪東妻三郎、大河内伝次郎、嵐寛寿郎、市川右太衛門、長谷川一夫とともに「時代劇六大スタア」と呼ばれた。


● 過去のマイブログ「3月31日」のテーマ

2015年  「立憲君主国」 めざした康有為
清朝の末期、政治改革(変法自強説)を唱えた学者で指導者の康有為(こう ゆうい)が、1927年に亡くなった日です。19世紀末の中国・清朝は、イギリスがアヘン戦争(1840〜42年)以来チベットから四川、雲南をうかがい、ロシアは東北地方に、フランスはベトナムから華南に侵入するなど、ヨーロッパ列強からたび重なる侵略を受けて、植民地化して……。

2014年  「フランス・ルネサンス」 とフランソワ1世
イタリアに興ったルネサンスをフランスに持ちこんで、レオナルド・ダ・ピンチらを保護した君主フランソワ1世が、1547年に亡くなった日です。1494年、アングレーム伯シャルルと、フィリッポ2世の娘ルイーズとの子として生まれたフランソワは、1498年に即位した従兄のルイ12世が1515年に亡くなったことで、王位を継ぎました。当時のヨーロッパは、ドイツやスペインを支配したハプスブルク家の全盛期で、カール5世が権力をにぎっていました……。

2011年  「おもしろ古典落語」17回目  『長屋(ながや)の花見(はなみ)』
四季を通じて人の心持ちが浮きうきするのが春です。春は花なんてことを申しまして、まことに陽気です。「おい、花見に行ったってじゃないか」「おう、きのう飛鳥山へ行ったが、たいへんな人だぜ、仮装なんか出ておもしろかった」「そうかい、花はどうだった?」「花? さぁ、どうだったかな」……。

2010年   近代物理学の祖・ニュートン
万有引力を発見したことで有名なイギリスの物理学者・数学者のニュートンが、1727年に亡くなった日です。アイザック・ニュートンは1642年に、イギリスの東海岸に近いウルズソープという小さな村に生まれました。父親は自作農でしたが生まれる前に死に、2歳のときに母親が牧師と再婚したため、ニュートンは祖母に育てられて、大変さみしい少年時代をすごしました……。

2009年  2人目のノーベル賞・朝永振一郎
量子力学の研究の中から「超多時間理論」をまとめ、それを発展させた「くりこみ理論」を発明した功績によって、ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎(ともなが しんいちろう)が、1906年に誕生した日です。1906年哲学者朝永三十郎の長男として、東京に生まれた朝永振一郎は、父が京都大学の教授に就任したとき、振一郎も京都に移り、ここの小・中学校に通いました……。

2008年   交響曲の父・ハイドン
ソナタ形式の確立者として、モーツァルトやベートーベンに大きな影響力を与え、104もの交響曲を作ったことで知られる古典派初期の作曲家ハイドンが、1732年に生まれた日です。作曲家ハイドンのふるさとは、オーストリア東部のローラウという村で、むかしから歌や踊りのさかんな地方です。ハイドンは、音楽的な環境にめぐまれて育ちました。本格的に音楽の修行にうちこみはじめたのは、6歳ごろからです……。

2006年  疑問を持つ心をはぐくむ読書
10年以上にわたり刊行をし続けた「月刊 日本読書クラブ」の人気コーナー「本を読むことは、なぜ素晴しいのでしょうか」からの採録、第4回目。 [真実に目をむけて深くものを知る]  今回は、ほんとうのことに目を向け、少しでもほんとうのことを知り、ほんとうの疑問をもつために、という観点から問題を考えてみましょう……。
投稿日:2018年03月31日(土) 05:23

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)