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2018年版 3月25日はこんな日


● 今日(3月25日)の主なできごと

1878年 初の電灯……東京銀座に中央電信局が開設され、この日その祝賀会が虎ノ門の工部大学校(今の東大工学部)で開かれ、式場に50個のアーク灯が点灯された。これが、わが国初の電灯だったが、一般の人が電灯を見たのは4年半後に銀座通りにアーク灯がついてからだった。一般家庭で電灯がつくようになったのは1887年11月のこと。

1957年 EECの結成……EEC(ヨーロッパ経済共同体)は、この日、フランス、西ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク6か国の代表がローマに集まって、結成のための「ローマ条約」を結んだ。1958年1月からEECは正式発足したが、その経済面での発展はめざましいもので、ヨーロッパ経済の中心となるばかりでなく、EC(ヨーロッパ共同体)、さらにEU(ヨーロッパ連合)となっていった。

1989年 横浜博覧会開幕……会場は、横浜の埋立地・みなとみらい21で、規模は63ヘクタール(東京ドーム約13個分)。横浜市制100周年、横浜港開港130周年を記念した横浜博覧会(YES89)のテーマは「宇宙と子供たち」(21世紀への展望)。開催期間は、この日から10月1日までの191日間で、入場者数は1333万人。

2005年 「愛・地球博」(愛知万博)開幕……21世紀最初の国際博覧会 (EXPO) で、国内では大阪万博に続く2回目の万博。長久手会場(今の長久手市)と、瀬戸会場(瀬戸市)の2会場で行われ、メインテーマは「自然の叡智」。開催期間はこの日から9月25日までの185日間で、入場数は2204万人。


● 今日の主な記念日・恒例日

電気記念日……初の電灯が1878年に灯ったのを記念し、日本電気協会が1927年に制定。


● 今日生まれた人

1869年 井上準之助……大正・昭和期の財政家・政治家。蔵相、日本銀行総裁を歴任。

1872年 樋口一葉……明治期の小説家。代表作『たけくらべ』『十三夜』『にごりえ』など。

1881年 バルトーク……ハンガリーの作曲家・民族音楽研究家。代表作『管弦楽のための協奏曲』など。

1908年 デヴィッド・リーン……イギリスの映画監督。代表作『戦場にかける橋』『アラビアのロレンス』など。


● 今日亡くなった人

1499年 蓮如……室町・戦国時代の浄土真宗僧侶。『御文章(御文)』などで民衆の心をとらえた真宗「中興の祖」。

1730年 松本幸四郎 (初代)……江戸時代中期の歌舞伎役者。

1908年 岩崎弥之助……明治期の実業家。三菱財閥2代目、三菱商会社長。

1911年 青木繁……明治期の洋画家。代表作『海の幸』『日本武尊』『わだつみのいろこの宮』など。

1918年 ドビュッシー……フランスの作曲家。代表作『海』『夜想曲』『牧神の午後への前奏曲』など。印象主義音楽。

1919年 辰野金吾……明治・大正期の建築家。代表作『東京駅中央停車場』『日銀本店』など。

1948年 真山青果……明治・大正・昭和期の小説家・劇作家。代表作『平将門』『元禄忠臣蔵』など。

1962年 ピカール……スイスの物理学者・気象学者・冒険家。

2010年 大森実……昭和・平成期のジャーナリスト。代表作『泥と炎のインドシナ』『激動の現代史五十年』など。


● 過去のマイブログ「3月25日」のテーマ

2015年  「近代建築の父」 辰野金吾
東京駅の巨大駅舎、日本銀行本店など、日本近代建築創成期をリードした建築家の辰野金吾(たつの きんご)が、1919年に亡くなった日です。1854年、肥前国唐津(今の佐賀県唐津市)に下級武士の子として生まれた辰野金吾は、1873年に工部大学校造家学科(現・東大工学部建築科)に第1回生として入学し、明治政府のいわゆるお雇い外国人として着任した英国人建築家コンドルの教えを受け……。

2014年  「上空・深海記録」 のピカール
スイスの物理学者・気象学者で、宇宙と深海にさまざまな挑戦をした冒険家のピカールが、1962年に亡くなった日です。1884年、バーゼルのフランス系家庭に、双生児の兄ジャンと共に生まれたオーギュスト・ピカールは、少年時代から科学に興味を示し、チューリヒの大学で学んだ後、1917年にチューリヒ工科大学教授、1922年にブリュッセル自由大学の物理学教授に就任しました……。

2013年  「悲運の鬼才」 青木繁
『海の幸』や『わだつみのいろこの宮』など、近代日本美術史上の傑作といわれる作品を生み出しながら、放浪の末に若くして病死した洋画家の青木繁(あおき しげる)が、1911年に亡くなった日です。1882年福岡県久留米市に、旧有馬藩士の長男として生まれた青木繁は、高等小学校のときから絵を描くことに興味をおぼえ、級友だった坂本繁二郎(終生の親友でライバル)ととともに、近くに住む画家の手ほどきを受けました……。

2011年  「おもしろ古典落語」15回目 『死神(しにがみ)』 
借金でどうにも首が回らなくなった男、3両の金策にかけまわるものの、誰も貸してくれません。かみさんには、金ができないうちは家には入れないと追い出され、ほとほと生きるのが嫌になりました……。

2010年  一向宗の蓮如
親鸞が開いた浄土真宗の教えを、わかりやすい言葉で民衆の心をとらえ、真宗を再興させて「中興の祖」といわれる蓮如(れんにょ)が、1499年に亡くなった日です。蓮如は1415年、京都の本願寺第七世の子として、東山の大谷に生まれました。鎌倉時代に、救いを求める農民らを中心に、貧しい人たちに目を向けて信者を増やしてきた浄土真宗でしたが、その勢いはかなりおとろえていて、本願寺もさびれた寺でしかありませんでした……。

2009年  「たけくらべ」 の樋口一葉
家族を養うために貧しさと苦闘しながらも「たけくらべ」「十三夜」「にごりえ」などの名作を残し、わずか24歳で亡くなった樋口一葉(ひぐち いちよう)が、1872年に誕生した日です。樋口一葉は、明治の初めに、東京で生まれました。父は身分の低い役人でした。本名を奈津といった一葉は、幼いときから、ものおぼえのよい、本のすきな少女でした。2歳のころ、兄たちが新聞を読むのをまね、6歳のころには『南総里見八犬伝』という長い歴史物語を読んで、家族をおどろかせたと伝えられています……。

2008年  [おもしろ民話集 39] 家を盗んだ泥棒
昔ある村に、おじいさんとおばあさんがいました。ひどい貧乏で、その日の暮らしがようやくできるほどでした。ある年、村に泥棒がやってきて、あっちの家でもこっちの家でも、お金や食べ物が盗まれました。それを聞いたおじいさんが 「そいつは大変だ。泥棒に入られたらどうしよう」 というと、おばあさんは 「家には盗まれるようなものは、何にもないじゃないの」……。
投稿日:2018年03月25日(日) 05:58

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)