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2018年版 3月18日はこんな日


● 今日(3月18日)の主なできごと

1871年 パリ・コミューン……普仏戦争の敗戦後のこの日、パリに労働者の代表たちによる「社会・人民共和国」いわゆるパリ・コミューンが組織された。正式成立は3月29日で、5月28日に政府軍の反撃にあってわずか72日間でつぶれてしまったものの、民衆が蜂起して誕生した革命政府であること、世界初の労働者階級の自治による民主国家で、短期間のうちに実行に移された革新的な政策(教会と国家の政教分離、無償の義務教育、女性参政権など)は、その後の世界に多くの影響をあたえた。

1964年  世界初の電卓……早川電機(現在のシャープ)が、商用化された製品としては初の電子式卓上計算機(電卓)を発表。トランジスタを搭載したメモリー付計算機で、重さ25kg。定価53万5千円は、当時、自動車が買える値段だった。同日、ソニーも試作品を発表。

1965年 初の宇宙遊泳成功……ソ連の宇宙船「ボスホート2号」に乗ったレオーノフ中佐は、1本の命づなをたよりに船外に出ておよそ24分間、人類初の宇宙遊泳をした。この成功は、人が宇宙空間でも活動ができること、宇宙服が船外服として使用できることを証明したもので、以後の宇宙開発の重要な一歩となった。アメリカが成功したのは、3か月後のことだった。


● 今日の主な記念日・恒例日

精霊の日……飛鳥時代の柿本人麻呂、平安時代前期の小野小町、平安時代中期の和泉式部の3人は、いずれも三十六歌仙の歌人で亡くなった日がこの日と伝えられていること(異説あり)から、記念日となった。柿本人麻呂は、月遅れの4月18日に明石の柿本神社で例祭が行われ、小野小町は、全国の小町ゆかりの地でイベントが行われる。


● 今日生まれた人

1654年 康熙帝……中国清の第4代皇帝。唐の太宗とともに、中国歴代最高の名君といわれる。

1844年 リムスキー……ロシアの作曲家。代表作『シェエラザード』『スペイン奇想曲』など。

1858年 ディーゼル……ドイツの機械技術者。ディーゼルエンジン発明。

1913年 ルネ・クレマン……フランスの映画監督。代表作『禁じられた遊び』『太陽がいっぱい』など。

1913年 石田波郷……昭和期の俳人。加藤楸邨、中村草田男らとともに「人間探求派」。

1923年 田村隆一……昭和・平成期の詩人・翻訳家・エッセイスト。


● 今日亡くなった人

1473年 山名宗全……室町時代の武将・守護大名。応仁の乱の西軍の総大将。

1584年 イワン雷帝……ロシアの皇帝イワン4世。強力な権力で中央集権化を推進「雷帝」といわれる。

1933年 吉野作造……明治・大正・昭和期の政治学者・評論家。民本主義を創始。

1981年 佐伯孝夫……昭和期の作詞家。代表作『燦めく星座』『有楽町で逢いましょう』『鈴懸の径』『湯島の白梅』『いつでも夢を』など。


● 過去のマイブログ「3月18日」のテーマ

2015年  「応仁の乱」 と山名宗全
10年にもわたる内戦「応仁の乱」の西軍総大将として知られ、「赤入道」と呼ばれた山名宗全(やまな そうぜん)が、1473年に亡くなった日です。山名氏は、かつて「六分の一衆」といわれ、全国66か国の1/6を領有する権力を持っていました。しかし、1391年山名時熙(ときひろ)のとき、室町3代将軍足利義満の挑発により敗れ(明徳の乱)、わずか伊賀・但馬・備後の3国を領するだけになって……。

2014年   イワン雷帝
ロシア史上もっとも強力で個性的だった皇帝のイワン4世が、1584年に亡くなった日です。1530年、ロシアを統一をしたイワン3世の孫、バシリー3世の子としてモスクワに生まれたイワンは、3歳のときに父王が亡くなったためにモスクワ大公になります。ところが摂政をつとめた母も急死したことで、宮廷クレムリンの中は大貴族たちが私闘をくりかえし、陰謀と暴力、人身攻撃がうずまくなかで、少年期を……。

2013年  『シェエラザード』 のリムスキー
ロシア国民学派五人組のひとりで、交響組曲『シェエラザード』『スペイン奇想曲』など、管弦楽曲や民族色豊かなオペラを数多く残したロシアの作曲家リムスキー・コルサコフが、1844年に生まれた日です。ロシア北西部ノブゴロドに、軍人貴族の家庭に生まれたリムスキー・コルサコフは、幼少のころから楽才を示しましたが、12歳でサンクトペテルブルクの海軍兵学校に……。

2010年   ディーゼルエンジン
空気を強く圧縮すると高い温度になります。この原理を応用して、空気を圧縮した筒のなかに液体の燃料を噴射して自然発火させ、爆発力でピストンを動かすエンジンが、1897年に発明されました。そのエンジンを発明したルドルフ・ディーゼルが、1858年にフランスのパリに生まれた日です。両親ともドイツ人で、父はパリの皮革工場の労働者……。

2009年   万葉集の代表歌人・柿本人麻呂
飛鳥時代の歌人で、山部赤人らとともに歌聖と称えられている柿本人麻呂が、724年に亡くなったとされる日(柿本神社記録)です。柿本人麻呂は『万葉集』最高の歌人です。しかし、額田王と同じように、生まれた年も亡くなった年もわからず、その生涯は『万葉集』の歌からおしはかるよりしかたがありません……。

2008年  [おもしろ民話集 38] 絵姿女房
むかし、ごんべぇという、貧乏ではありますが、正直でよく働く若者がいました。ある晩のこと、見たこともない美しい娘が、ごんべぇの家にやってきて 「道に迷ってしまいました。どうか、一晩とめてもらえないでしょうか」 というのです……。
投稿日:2018年03月18日(日) 05:33

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)