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2018年版 3月15日はこんな日


● 今日(3月15日)の主なできごと

1890年 琵琶湖疏水の第1期工事竣工……琵琶湖疎水は、琵琶湖の湖水を京都市へ流すために作られた水路(疏水)で、大津〜京都・蹴上間の第1期工事(第1疏水)がこの日に竣工。翌1891年には、日本初となる事業用水力発電所が完成、第2疏水は、1908年着工1912年に完成した。

1920年 第一次大戦後の恐慌……第一次大戦中、日本は綿糸や生糸などの輸出で好況を呈していたものの、その反動と、ヨーロッパ諸国が戦後に再びアジア市場に進出したことで、この日株価が半値以下の大暴落。「戦後恐慌」といわれる経済の大混乱が始まった。以後、銀行取付さわぎや企業倒産が続出。1920年代は「慢性不況」と称されるほどの長期不況が支配した。

1928年 3.15事件……日本共産党は、第1次世界大戦後に秘かに党を結成し、労働者の政治運動をさかんに行なっていた。その後、1928年2月の第1回普通選挙で、共産党を含む無産政党から8名の当選者を出した。これに脅威を感じた田中義一内閣はこの日全国一斉に、共産党を含む左翼団体の関係者1568名を捕え、治安維持法違反の罪で処罰した。これが「3.15事件」で、これ以降共産党や労農党の結社を禁止。この時逮捕された徳田球一や志賀義雄らは、1945年10月にGHQの指令で釈放されるまで18年間、獄中につながれたままだった。


● 今日の主な記念日・恒例日

靴の記念日……陸軍創始者の大村益次郎が、輸入された軍靴が大きすぎたため、日本人の足に合う靴を作ることを提案。これを受けて1870年のこの日、西村勝三が、東京築地に日本初の西洋靴工場「伊勢勝造靴場」を開設した。1932年、日本靴連盟が記念日に制定。

世界消費者権利デー……1962年のこの日、米国のケネディ大統領が、消費者の4つの権利(1.安全への権利 2.情報を与えられる権利 3.選択する権利 4.意見を聴かれる権利)を盛り込んだ教書を連邦議会に提示したことにちなみ、国際消費者機構が消費者運動の統一行動日として、1983年から実施。


● 今日生まれた人

1876年 伊波普猷……明治・大正・昭和期の民俗学者・歴史家。「沖縄学」を創始。

1884年 長谷川伸……大正・昭和期の小説家・劇作家。代表作『瞼の母』『一本刀土俵入』など。

1916年 五味川純平……昭和・平成期の小説家。代表作『人間の条件』など。

1921年 貝谷八百子……昭和期のバレエダンサー。貝谷バレー団創設。日本を代表するプリマドンナ。


● 今日亡くなった人

BC44年 シーザー(カエサル)……古代ローマの政治家。終身執政官。ブルータスらに暗殺。

493年 オドアケル……ゲルマン族の傭兵隊長。西ローマ帝国を滅ぼす。

1898年 ベッセマー……イギリスの発明家・実業家。転炉式製鋼法発明。

1895年 井上毅……明治期の官僚・政治家。明治国家形成に貢献。

1981年 堀口大学……大正・昭和期の詩人・翻訳家。

1998年 スポック……アメリカの小児科医・社会運動家。代表作『スポック博士の育児書』など。


● 過去のマイブログ「3月15日」のテーマ

2013年  「おもしろ古典落語」110回目  『しめこみ』
「しめこみ」といっても、お相撲さんの「まわし」のことではありません。ちょっとまぬけな「空き巣ねらい」の泥棒の話です。「こんにちは、お留守ですか? えー、表があけっぱなしになって、ぶっそうですよ。ごめんください……。

2012年  「大日本帝国憲法」 と井上毅
明治国家最大のブレーンといわれ、「大日本帝国憲法(明治憲法)」の基本を決定した政治家・井上毅(いのうえ こわし)が、1895年に亡くなった日です。1844年、熊本藩飯田家の3男に生まれ、井上家の養子となった井上毅は、幼いころから秀才のほまれ高く、私塾必由堂に学び、19歳で藩校の時習館で学び、1867年藩命により江戸と長崎でフランス語を学びました……。

2010年   古代ローマの英雄・シーザー
古代ローマの政治家で終身執政官となるも、「ブルータス、お前もか!」という有名なセリフを残して暗殺されたシーザー(カエサル)が、紀元前44年に亡くなった日です。ジュリアス・シーザーが、どこに生まれどのように育ったかについては、詳しいことはわかっていません。ローマの名門貴族の家に生まれながら権力争いに敗れて、ロードス島に逃げのび、そこで学問や雄弁術、武力を身につけたといわれています……。

2007年 「スペイン・ポルトガル」 巻末解説
25年ほど前に初版を刊行したワールド図書館の第4巻「スペイン・ポルトガル」の巻末解説と、その後の変化を記した補足事項を記します……。

2006年  観察をこえ、より深い思考へ
「日本読書クラブカタログ(本の価値と楽しみ)」の第7章「図鑑」の項を紹介してみよう。毎日新聞社が行なっている学校読書調査の結果によると、このところ、小学生のあいだで、昆虫、動物などの図鑑類がますます人気を集めています。4年生の男子では、昆虫図鑑が 「みんなに多く読まれた本」 の2位、動物図鑑が7〜8位を占めているほどです……。
投稿日:2018年03月15日(木) 05:07

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)