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2017年版 12月12日はこんな日


● 今日(12月12日)の主なできごと

1862年 英国公使館を焼き討ち……1858年の「日米修好条約」に反対する長州藩士の高杉晋作らは、幕府を窮地に立たせようと江戸・品川に建設中のイギリス公使館を焼き討ちにした。


● 今日の主な記念日・恒例日

漢字の日……「いい(1)じ(2)いち(1)じ(2)」(いい字1字)の語呂合せから、日本漢字能力検定協会(漢検)が1995年に制定。同協会は毎年、その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字」を全国から募集し、この日に京都の清水寺で発表されるのが恒例となっている。

バッテリーの日……日本蓄電池工業会(今の電池工業会)が1985年に「カーバッテリーの日」としていたのを、1991年に「バッテリーの日」と名称を変更。

ダズンローズデー……ブライダルファッションの第一人者である桂由美と内田和子が提唱。12本のばら(ローズ)を愛情の印として恋人に贈る日。

児童福祉法公布記念日……1947年のこの日、「児童福祉法」が公布されたことにちなむ記念日で、翌1948年4月1日から全面施行された。


● 今日生まれた人

1821年 フロベール……フランスの小説家。代表作『ボバリー夫人』など。

1834年 福沢諭吉……明治期の民間教育者・啓蒙思想家。「慶応義塾」設立。代表著作『学問のすすめ』『福翁自伝』など。

1863年 ムンク……ノルウェーの画家。代表作『叫び』『思春期』『マドンナ』など。

1902年 佐伯孝夫……昭和期の作詞家。代表作『鈴懸の径』『湯島の白梅』『有楽町で逢いましょう』『東京ナイトクラブ』『潮来笠』『いつでも夢を』など。

1915年 フランク・シナトラ……アメリカの歌手・俳優。代表作「マイ・ウェイ」(歌)、『地上より永遠に』『踊る大紐育』『上流社会』『脱走特急』(映画)など。


● 今日亡くなった人

1800年 朱楽菅江……江戸時代中・後期の狂歌作者・戯作者。大田南畝、唐衣橘洲と並ぶ天明三大家の一人。

1897年 浜田彦蔵(ジョセフ・ヒコ) ……幕末から明治期の漂流者・通訳・貿易商。

1923年 ラディゲ……フランスの小説家・詩人。代表作『肉体の悪魔』『ドルジェル伯の舞踏会』。

1955年 百田宗治……大正・昭和期の詩人。「児童自由詩」提唱。

1963年 小津安二郎……昭和期の映画監督。代表作『晩春』『麦秋』『東京物語』『彼岸花』『秋刀魚の味』など。 

1989年 田河水泡……昭和期の漫画家。代表作『のらくろ』シリーズ。


● 過去のマイブログ「12月12日」のテーマ

2014年 『どこかで春が』 の百田宗治
「民衆派詩人」として広く知られ、児童自由詩を提唱して全国規模の綴り方運動を普及させた百田宗治(ももた そうじ)が、1955年に亡くなった日です。1893年、大阪市に生まれた百田宗治(本名・宗次)は、高等小学校卒業後、個人的にフランス語を独学したり、ニーチェやドストエフスキーを愛読する文学青年でした。少年のころから楓花の名で短歌を作り、1910年に歌集『愛の鳥』を出版。1911年のころから詩を書き始め、1915年に処女詩集『最初の一人』を刊行しました……。

2013年 「おもしろ古典落語」136回目 『抜(ぬ)け雀(すずめ)』
相州(神奈川)の小田原に、夫婦二人だけの小さな宿屋がありました。「ちょいと、おまえさん。2階にいる3番のお客さん、どうするつもりだい。あれから5日になるけど、朝から酒ばかりのんで、やれ刺身をもってこいの、酢のものがいいのと、かってなことばかりいって、それでいて勘定のことは、かの字もいわないよ」「あんまりきついことをいうな。はじめに約束したんだからしかたがない。『酒はまいにち朝昼晩に1升、まずいものは食わぬ。とりあえず100両もあずけておくか』というから……。

2012年 世界の小津安二郎
映画『東京物語』『彼岸花』『秋刀魚の味』などの監督として、黒沢明とともに世界から高い評価をえている小津安二郎(おづ やすじろう)が、1903年に生れ、1963年に亡くなった日です。東京・深川にあった肥料問屋の5人兄弟の次男として生れた小津は、「子どものころは都会より田舎で育てたほうがよい」という父の方針で、1913年に父の生家の三重・松阪に移りました。旧制中学の寄宿舎に入り、この時に見たアメリカ映画「シビリゼーション」に感動し、映画監督をめざすようになります……。

2011年 「新聞の父」 ジョセフ彦
今日12月12日は、数奇な運命からアメリカに渡り、幕末に通訳で活躍した浜田彦蔵(はまだ ひこぞう)・英語名ジョセフ・ヒコが、1897年に亡くなった日です。日本人として初めて米国籍を得、幕末の木戸孝允、西郷隆盛、伊藤博文らに、アメリカの民主政治を語って、開眼させたことでも知られています。1837年、播磨国(現・兵庫県播磨町)で生まれた浜田は幼い頃に父を失くし、13歳の時に母を亡くした直後に義父の船に乗って江戸見物をした帰り、遠州灘で暴風雨にあって難破、51日間太平洋を漂流した後……。

2008年 「そそっかしい」 「赤の他人」 「べそをかく」
「そそっかしい」━━ 態度や行動に落ち着きがないこと、軽はずみであること、あわてものであることをいいますが、語源は馬を追うかけ声からきたものとされています。古語で「そ」とは馬を追うことをいい、やがて「それそれ」という意の「そそ」という言葉が生まれ、さらに、落ち着かない、そわそわする意の「そそく」から「そそかしい」へ転化してきました。「赤の他人」━━「赤」は古語で「まるっきり」という意で、これから、まったく縁もゆかりもない他人のことをさす……。

2007年 落ち葉は 「木の冬眠」 ?
晩秋になると、落ち葉する木がたくさんあります。イチョウの黄色い葉、カエデやツタの赤い葉、ケヤキやブナなどのオレンジから茶色の葉、色とりどりの葉がとてもきれいです。でも、マツやモミ、スギやツバキなどは、一年中緑色のままです。木の種類には大きく2つの種類にわかれていて、紅葉する木を「落葉樹」、紅葉しない木を「常緑樹」(一年中緑色の木)というふうに分類しています。紅葉する前は、どの木も緑色をしています。緑といっても、うす緑も、濃い緑、黄緑とか……。

2006年 イメージを大きくふくらませる子に
読書したり、本を読んでもらったりすると、どのようなことが展開するのかを少し掘り下げて考えてみましょう。読んだり聞いたりしたその言葉から、人は独自のイメージを創りあげます。さまざまな体験をもとにしたイメージです。幼児はその体験が少ないので、さし絵が必要になります。絵本の1シーンを見せ、次のシーンを思い浮かべることを容易にするためです。そのうち文字や言葉だけで、自由に想像することができるようになるわけですが……。
投稿日:2017年12月12日(火) 05:25

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)