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2017年版 12月10日はこんな日


● 今日(12月10日)の主なできごと

1896年 ノーベルの死去とノーベル賞……この日、ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学技術者ノーベルが亡くなった。「人間のためになると思って苦労して発明したものが、人々を不幸にしている」── そう気づいたノーベルは、死ぬ前に遺言を書き、「財産をスウェーデン科学学士院に寄付するので、そのお金の利子を人類の平和と進歩のためにつくした人に賞として贈ってほしい」。こうしてノーベルの死後5年目の1901年から、遺志にしたがって「ノーベル賞」を贈ることがはじまり、命日であるこの日が授賞式となった。なお、最近の日本人のノーベル賞は、2012年にiPS細胞を作製し再生医療実現に道を開いた山中伸弥(医学・生理学賞)に続き、2014年は青色発光ダイオード(LED)の開発と商品化により、赤崎勇・天野浩・中村修二の3名(物理学賞)が受賞。2015年は、線虫の寄生による感染症に対する治療法発見などにより大村智(医学・生理学賞)とニュートリノ振動の発見により梶田隆章(物理学賞)が受賞、2016年は「オートファジーの仕組みの解明」により大隅良典(医学・生理学賞)が受賞、今年は、カズオ・イシグロが文学賞を受章、日本生まれのノーベル賞受賞者は26名となった。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界人権デー……1948年のこの日、パリで行われた第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択され、1950年の国連総会で制定された国際デー。日本では、この日までの一週間を「人権週間」としている。

三億円事件の日……1968年のこの日、東京・府中市の東芝工場で支給される約4500人分のボーナスを積んだ乗用車が、白バイ警官に扮した犯人に強奪される「三億円事件」が起きた。多くの物証がありながら捜査は迷宮入りし、1975年に時効を迎えた。この事件以降、多くの会社が給料の支給を口座振込に切替えるようになった。

アロエヨーグルトの日……1994年のこの日、森永乳業が日本で初めてアロエ葉肉入りのヨーグルトを発売したことにちなみ、同社が制定。


● 今日生まれた人

1851年 デューイ……アメリカの図書館学者。「デューイ十進分類法」を考案。

1896年 林武……大正・昭和期の洋画家。代表作『赤富士』『梳(くしけず)る女』『十和田湖』など。

1935年 寺山修司……昭和期の歌人・詩人・劇作家・演出家。演劇実験室「天井桟敷」主宰。代表作『われに五月を』『田園に死す』『書を捨てよ、町へ出よう』など。

1941年 坂本九……歌手。俳優。代表曲『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』『明日があるさ』など。日航ジャンボ機墜落事故で死去。


● 今日亡くなった人

1603年 ギルバート……イギリスの医師・物理学者。「電磁気学の父」

1855年 千葉周作……江戸時代後期の剣術家。「北辰一刀流」の開祖。

1875年 大田垣蓮月……江戸時代後期から明治初期の尼僧・歌人・陶芸家。

1896年 ノーベル……スウェーデンの化学技術者・実業家。「ダイナマイト」を発明。

1916年 大山巌……幕末の薩摩藩士、明治期の陸軍軍人・政治家。日清・日露戦争に陸軍大臣として勝利に貢献。

1991年 山本七平……昭和期の評論家・翻訳家。山本書店店主。イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』を山本書店から発売し、ベストセラーとなって話題。

2012年 小沢昭一……昭和・平成期の俳優・演出家・芸能研究家。代表作『小沢昭一的こころシリーズ』『ものがたり芸能と社会』など。


● 過去のマイブログ「12月10日」のテーマ

2015年  「蓮月焼」 の大田垣蓮月
江戸時代後期の尼僧で歌人・陶芸家の大田垣蓮月(おおたがき れんげつ)が、1875年に亡くなった日です。1791年、伊賀国上野の城代家老の子として京都に生まれた蓮月(本名・誠[のぶ])は、生後まもなく京都知恩院の坊官大田垣光古(てるひさ)の養女となりました。7、8歳のころから、丹波亀山城主松平家に奉公し、やがて1807年、養父光古が養子に迎えた……。

2014年 「幕末の剣客」 千葉周作
12月10日は、北辰一刀流をあみだし、江戸三大道場のひとつ「玄武館」を育て上げた千葉周作(ちば しゅうさく)が、1855年に亡くなった日です。1793年、いまの宮城県気仙沼市の獣医の子として生まれた千葉周作は、15歳のとき、剣客の父とともに千葉の松戸に移り住み、父の知り合いの中西派一刀流の浅利又七郎に入門しました。23歳で免許皆伝となり……。

2013年  くしゃみって、なぜでるの ?
鼻の穴は、空気を身体の中にすいこむための入り口の役目をしています。空気の中には、ほこりやばい菌など、いろいろなゴミがまじっているので、なんでもそのまま吸いこんでしまうと、病気の原因にもなります。 そのため、空気を吸いこむときには、ゴミをできるだけ少なくしてから、肺に送りこまなくてはなりません。人間の身体はよくできていて……。

2012年  戦後美術を代表する林武
『朝霧富士』『舞妓』『十和田湖』などの連作で知られる洋画家の林武(はやし たけし)が、1896年に生れた日です。国語学者の5男として東京・牛込に生まれた林武(本名・武臣[たけおみ]) は、幼いころから貧しく、兄たちと牛乳配達や新聞配達として働いたり、ペンキ塗りや歯科助手などいろいろな仕事にたずさわりながら生計を立て、画家をめざすように……。

2010年  電気と磁気の父・ギルバート
イギリスの医師・物理学者として活躍したギルバートが、1603年に亡くなった日です。ウィリアム・ギルバートは、イギリス東南部のコルチェスターで、1544年に生まれました。父は、町の代議士や裁判官をつとめる有力者でした。17歳の時ケンブリッジ大学に入り、医学や数学を学び、イタリアに留学後ロンドンで開業医となりました。その後、エリザベス一世の侍医となり……。

2008年 盲犬モカの楽しみ発見 その2
3年前に痛めつけられたノミに、その後2年間は無事切り抜けられたのは、散歩中にとりつくと思われる危険地帯に近づかなかったからだと判断していました。ところが、今年の夏の終わりの長雨が、ノミの大発生を後押ししたにちがいありません。9月の半ばすぎから、かゆがりはじめたのです。犬に詳しい人のアドバイスで、ノミとりシャンプーを手に入れて……。

2007年 ノーベル賞の授賞式
今日12月10日は、ダイナマイトを発明したものの、戦争に使われることに心をいためたスウェーデンの化学技術者ノーベルが、1896年に亡くなった日です。ノーベルは、1832年にスウェーデンの首都ストックホルムに生まれました。父親は建築家でしたが、発明家でもあり、火薬の研究もしていたため、やがてノーベルもその仕事の手伝いをするようになりました……。
投稿日:2017年12月10日(日) 05:48

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)