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2017年版 11月30日はこんな日


● 今日(11月30日)の主なできごと

1888年 メキシコと初の対等条約……この日、日本とメキシコが「日墨修好通商条約」を締結。これは、日本がアメリカ、イギリス、ロシアなどと結んだ不平等条約と異なり、治外法権がなく、関税自主権のある、アジア以外の外国と結んだ初の平等条約となった。

1892年 北里柴三郎が伝染病研究所を設立……細菌学者の北里柴三郎は、日本初の「大日本私立衛生会伝染病研究所」を設立した。福沢諭吉らの支援によるもので、ここで北里はペスト菌や赤痢菌を発見したり、野口英世や志賀潔らの人材を輩出するなど多大な功績をあげた。その後、東京帝国大学所属となり、今の東京大学医科学研究所に引きつがれている。


● 今日の主な記念日・恒例日

カメラの日……1977年のこの日、小西六写真工業(今のコニカミノルタ)が世界初の自動焦点(オートフォーカス)カメラ「コニカC35AF」を発売したことにちなむ記念日。

シルバーラブの日……1948年のこの日、歌人の川田順が弟子の大学教授夫人とともに家出したことに由来した記念日。死を覚悟しての行動だったが、養子に連れ戻され、その後2人は結婚。川田の詠んだ「墓場に近き 老いらくの恋は 恐るる 何もなし」という短歌から「老いらくの恋」が流行語になった。

鏡の日/本みりんの日……「いい(11)ミラー(30)」「い(1)い(1)み(3)りん(0=輪)」の語呂合せから、それぞれ制定。


● 今日生まれた人

1667年 スウィフト……アイルランド出身イギリスの風刺作家・政治評論家。代表作 『ガリバー旅行記』 など。
 
1764年 高橋至時……江戸時代中・後期の天文学者。伊能忠敬の師。

1835年 マーク・トウェーン……アメリカの児童文学作家。代表作『トムソーヤの冒険』『ハックルベリーフィンの冒険』『王子と乞食』など。

1874年 チャーチル……イギリスの軍人・政治家。首相として第2次世界大戦を指導。当時の活動を記した『第二次世界大戦回顧録』でノーベル文学賞。

1874年 モンゴメリ……カナダの小説家。代表作『赤毛のアン』シリーズ。

1875年 長谷川如是閑……明治・大正・昭和期のジャーナリスト・評論家。

1925年 林家三平 (初代)……昭和期の落語家・テレビタレント。「爆笑王」

1928年 土井たか子……昭和・平成期の政治家。社民党党首・衆議院議長歴任。


● 今日亡くなった人

1900年 オスカー・ワイルド……イギリスの小説家・劇作家・詩人。代表作『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『幸福な王子』など。

1955年 大山郁夫……大正・昭和期の社会運動家・政治学者。

2015年 水木しげる……昭和・平成期の漫画家。代表作『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』など。妖怪漫画の第一人者。


● 過去のマイブログ「11月30日」のテーマ

2015年  「民主主義思想の普及」 と大山郁夫
大正デモクラシーの最先頭に立って言論活動を行い、戦後は国際的平和運動に身をささげた政治学者・社会運動家の大山郁夫(おおやま いくお)が、1955年に亡くなった日です。1880年、今の兵庫県相生市の福本家に生まれた郁夫は、17歳の時に養子縁組により大山姓となりました。東京専門学校に入学すると、在学中に早稲田大学政治経済学部に改組され、1905年に同学部を首席で卒業しました。1906年に同大学の講師となり、1910年よりアメリカとドイツに留学して1914年に帰国すると……。

2012年 「おもしろ古典落語」96回目 『浮世床(うきよどこ)』
江戸時代、ちょんまげというのを頭の真ん中にのっけていたころは、町内の暇な若い衆が、髪結い床に集まっては遊んでいました。床屋で遊ぶというのはおかしなものですが、ここには6畳ほどの小部屋がありまして、将棋盤に碁盤、貸本のようなものがそなえつけてあります。ワイワイばか話の最中に、「だれだい、むこうの隅でもそもそしてんのは? やぁ、留じゃねぇか、なにしてるんだ」「講談本を読んでるんだ」「どんな講談だ?」「…えぇ、たいこやきってんだ……。

2011年 『赤毛のアン』 のモンゴメリー
『赤毛のアン』シリーズを著したカナダの女流作家モンゴメリーが、1874年に生まれた日です。カナダ東部にあるプリンス・エドワード島で生まれたルーシー・モード・モンゴメリーは、1歳半で母を亡くし、父はカナダ西部へ移住したため、モンゴメリーは同島のキャベンディッシュで郵便局を営む母方の祖父母に引き取られ、厳しく育てられました。 幼いころから読書や書くことが好きで、15歳のときに地方紙に詩を載せたりしました。本土の東海岸にある都市ハリファックスの大学を卒業後……。
 
2010年 「イギリスのブルドック」 チャーチル
第2次世界大戦のとき、イギリス首相として連合国を勝利に導くのに大きな力を発揮したチャーチルが、1874年に生まれた日です。チャーチルは1953年、『大戦回顧録』の著書によってノーベル文学賞を受賞しています。オックスフォードシャー州の貴族の家に生まれたウィンストン・チャーチルは、子どものころからわんぱくで、勉強ぎらいでした。13歳で名門ハロウ校に入学しますが、文章を書くことが好きだった以外は戦争ごっこばかりしています。そのため成績は悪く……。

2009年  アメリカの代表作家・マーク・トウェーン
ミシシッピ川を背景に生き生きとした少年文学『トムソーヤの冒険』『ハックルベリーフィンの冒険』をはじめ、『王子と乞食』などユーモアのなかにするどい社会風刺をもりこんだ数々の作品を著し、アメリカの国民文学の成立に大きな足跡を残した作家マーク・トウェーンが、1835年に生まれた日です。マーク・トウェーンというのはペンネームで、本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズ。長い名前なので、「サム」と呼ばれていました。サムは、ミズーリ州のフロリダに誕生……。

2007年  マラッカひとり旅
ガイドブックに出ていた日本料理店「炉ばた大作」で夕食をとり、日本語の堪能な中国系の板前さんに、マラッカへ行くにはどうするのが一番よいかとたずねたところ、「バスを利用するのが一番便利、片道10リンギほどですよ」と、プドゥ・ラヤというバスターミナルのある場所を、私の手持ちの地図に○印してくれました。翌朝さっそくバスターミナルをめざしました。とても広いバス・ステーションで20〜30台も止まっています。係員に「マラッカへ行きたい」と告げると、目的地別になっている改札口の番号を教えてくれ、窓口で切符を購入すると、9.2リンギ(320円)です。約170キロ、2時間もかかるところまで行くのに何と安い料金なのでしょうか……。

2006年 「幸田露伴」 のこども時代
五重塔の建立に命をかける、二人の大工の情熱と争いと友情を描いた代表作『五重塔』で知られる露伴は、生れつき体が弱く、幼年期には医者からなんども見はなされたほどでした。5歳で手習いを始めたころ目を悪くして、ほとんど盲目同様になってしまったこともありました。しかし、早くから学問を好み、6歳をすぎたころから塾へ通って漢書の素読を始めました。9歳で東京師範の付属小学校へあがったときは、数学がたいへん得意でした。でも、とくに数学だけを勉強したというのではなく……。
 
2005年 「レディバード図書館」刊行のキッカケ
私が、「いずみ書房」という出版社をはじめる端緒となったのは、英国レディバード社の刊行するコンパクト版の絵本シリーズ「レディバードブックス」との出会いからだった。このことは、5月30日にブログを開始した当初数回にわたり詳述してきたので省略するが、会社をはじめてからも、レディバード社の刊行するシリーズはいつも気になる存在で、ユニークな新刊を入手するたびに、いつかこのシリーズの翻訳権を獲得して、日本語版を刊行したいと考えていた……。
投稿日:2017年11月30日(木) 05:49

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)