児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  2017年版 こんな日 >  2017年版 11月16日はこんな日

2017年版 11月16日はこんな日


● 今日(11月16日)の主なできごと

1523年 インカ帝国皇帝捕えられる……15世紀から16世紀にかけてペルー南部に栄えたインカ帝国は、クスコを中心に石造建築や織物、金銀細工など優れた文明を築いたが、この日スペインのピサロ は、帝国のアタワルバ皇帝をだまして捕えた。翌年インカ帝国は滅亡、スペインは中・南米のほとんどを長い年月支配することになった。

1653年 玉川上水完成……江戸幕府は急増する江戸市民の水を補うために、治水技術にすぐれていると評判の玉川兄弟(庄右衛門、清右衛門)に建設を命じ、玉川上水を完成させた。

1946年 「現代かなづかい」と「当用漢字表」……内閣は、これまでの「歴史的かなづかい」を現代の発音に近い「現代かなづかい」とする方針を発表した(1986年に改正)。また「当用漢字表」1850字を告示し、日常生活に使う漢字を定めた。「当用漢字」は、1981年に範囲をよりゆるやかにした「常用漢字」1945字に改められ、2010年に「改定常用漢字表」2136字を答申し、現在に至っている。


● 今日の主な記念日・恒例日

国際寛容デー……1995年のこの日、ユネスコ総会で「寛容原則宣言」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」が採択されたことから、1996年12月の国連総会で制定された国際デー。

幼稚園記念日……1876年のこの日、日本初の官立幼稚園である東京女子師範学校附属幼稚園(今のお茶の水女子大学附属幼稚園)が東京神田に開園したことにちなむ記念日。

録音文化の日……1878年のこの日、東京大学にお雇い外国人教師として招へいされたイギリスのユーイングが、持参した蓄音機を使って日本初の録音・再生の実験を行ったことにちなみ、日本記録メディア工業会が制定。

その他の記念日……いいいろの日・自然薯(じねんじょ)の日など。


● 今日生まれた人

1643年 前田綱紀……江戸時代前・中期の大名。加賀4代藩主で「名君」と讃えられる。

1717年 ダランベール……フランスの数学者・物理学者・哲学者。ディドロらと並ぶ「百科全書派知識人」の中心。

1868年 北村透谷……明治期の詩人・戯曲家・文芸評論家。島崎藤村らに大きな影響。

1892年 郭沫若……中国の文学者・政治家。中国の近代文学・歴史学の先駆。

1895年 中西悟堂……大正・昭和期の歌人・詩人・野鳥研究家。「日本野鳥の会」設立。

1909年 まど・みちお……昭和・平成期の童謡詩人。代表作『やぎさんゆうびん』『ぞうさん』『ふしぎなポケット』など。


● 今日亡くなった人

669年 藤原鎌足……飛鳥時代の政治家。「大化の改新」で活躍。

1858年 月照……幕末の僧侶・勤王運動家。西郷隆盛とともに入水。

1962年 滝川幸辰……大正・昭和期の刑法学者。「滝川(京大)事件」で休職処分。戦後に京大総長歴任。

2006年 フリードマン……アメリカの経済学者。代表作『消費の経済理論』『選択の自由』など。


● 過去のマイブログ「11月16日」のテーマ

2015年 『選択の自由』 のフリードマン
自由な論理実証主義を実践し、ノーべル経済学賞を受章したアメリカの経済学者フリードマンが、2006年に亡くなった日です。1912年、ルーマニアからのユダヤ系移民の子としてニューヨークの貧民街に生まれたミルトン・フリードマンは、15歳で高校を卒業した後、奨学金を得てラトガーズ大学に入って学士を取得後、世界恐慌の惨状を目にしたこともあって、シカゴ大学院で経済を専攻するとわずか1年で修士号を取得しました。さらに……。

2012年 「改新政治」 を推進した藤原鎌足
飛鳥時代の645年に始まった「大化の改新」に、中大兄皇子(天智天皇)の腹心として活躍し、藤原氏繁栄の基礎を築いた藤原鎌足(ふじわらの かまたり)が、669年に亡くなった日です。聖徳太子が40歳だった614年、大和国(奈良県)で生まれた鎌足のもとの姓は、中臣(なかとみ)です。中臣氏は先祖から、朝廷の神の祭りをつかさどってきた家柄でした。鎌足は、幼いころから学問にはげみ、19歳になると、中国の留学からもどってきた僧の旻(みん)のもとで……。

2011年  評論文学の先駆者・北村透谷
明治中期に近代的な文芸評論をおこない、島崎藤村らに大きな影響を与えた評論家で詩人の北村透谷(きたむら とうこく)が、1868年に生まれた日です。神奈川県小田原市近くに生まれた透谷は、12歳まで祖父母に育てられたのち、上京していた両親のもとで小学校へ転入しました。当時、最高潮に高まっていた自由民権運動に刺激されて、1883年に東京専門学校(現・早稲田大学)政治科に入学し、政治家をめざします……。
 
2009年  玉川上水
江戸幕府が急増する江戸市民の水を補うために、1653年のこの日に玉川上水を完成させた日です。徳川家康が、1603年に江戸(東京)に幕府を開き、政治の中心となって発展していくにつれて、困った問題がおこってきました。人口の急激な増加のために、飲料水が不足してきたのです。以前の江戸は、海だったところが多く、そのため井戸を掘っても良い水がでません。そこで、1629年 3代将軍徳川家光の時代に、井の頭池(三鷹)から「神田用水」(神田川) を引きましたが、これでも足りません。そこで幕府は、1653年1月、利水技術にすぐれていると評判の……。

2007年  DVD 「こども世界名画の旅」 の勧め
「私の好きな名画・気になる名画」 第1回目 ベラスケス「ラス・メニーナス」(女官たち) を書いて以来、前回 ゴッホ「アルルの寝室」まで、これまでに10点を紹介してまいりました。これらの10点を、まず最初に取り上げましたのは、2年ほど前に、美術評論家の藤ひさし氏ら監修によるDVD「こども世界名画の旅」(全2巻) [インテ制作/いずみ書房発売] のメインとして紹介した10作品だからでした……。

2006年 「チェーホフ」 のこども時代
4大戯曲 「かもめ」 「ワーニャ伯父さん」 「三人姉妹」 「桜の園」 を書いたチェーホフは、ほんとうは生まれつき明るい性格でした。ところが、少年時代、その明るい性格を、いつも押し殺していなければなりませんでした。食料雑貨店を営んでいた父は、父親としての権力ばかりふりまわし、6人の子どもたちに、ようしゃなく、むちをくらわせたからです。少しでもいたずらすれば、むち。店の番をいやがれば、むち……。
 
2005年 「みんなのおんがくかい」の5大特色
1983年に発売を開始した「みんなのおんがくかい」の特徴を、改めて5つのポイントにまとめてみました。 (1) 夢がひろがるたのしい童謡120曲を厳選 日本人の心のふるさととして、歌い継がれてきた名曲から、新しく生まれた名品まで、たくさんの歌の中から、珠玉の童謡120曲を厳選しました。しかも、文部省の幼稚園教育要綱、厚生省の保育指針および小学校の音楽教科書を参考に選曲しています……。
投稿日:2017年11月16日(木) 05:17

 <  前の記事 2017年版 11月15日はこんな日  |  トップページ  |  次の記事 2017年版 11月17日はこんな日  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/4317

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         

2017年11月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)