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2017年版 11月11日はこんな日


● 今日(11月11日)の主なできごと

1620年 メイフラワーの誓い……2か月前にイギリスのプリマス港を出航したメイフラワー号は、この日北アメリカのケープコッドに到着。ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる移民たちは船上で、自治の精神に基づき自由で平等な理想的な社会を建設することをめざす誓いをかわした。こうして、1620年から1691年までの北アメリカにおけるイギリス植民地のさきがけとなるとともに、その精神はアメリカ民主主義の基となった。

1918年 第1次世界大戦終結……前年、アメリカ合衆国の参戦により決定的に不利となったドイツは、この日休戦条約に調印。第1次世界大戦が終結した。そのため、この日は、「第一次世界大戦停戦記念日」とされ、主戦場となったヨーロッパ各国では、この日を祝日としている。


● 今日の主な記念日・恒例日

介護の日……「いい日いい日」の語呂合せから、厚生労働省が2008年に制定。

電池の日……乾電池の+−を「十一」にみたて、日本乾電池工業会(現在の電池工業会)が1987年に制定。

その他の記念日……配線器具の日・おりがみの日・ジュエリーデー・西陣の日・下駄の日・サッカーの日・麺の日・鮭の日など。


● 今日生まれた人

1821年 ドストエフスキー……ロシア文学を代表する文豪。代表作『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』など。

1849年 乃木希典……明治期の陸軍軍人。陸軍大将歴任。

1908年 沢村貞子……昭和・平成期の女優・エッセイスト。代表作『貝のうた』『私の浅草』など。

1930年 大庭みな子……昭和・平成期の小説家。代表作『三匹の蟹』『寂兮寥兮(かたちもなく)』『啼く鳥の』など。


● 今日亡くなった人

1855年 キルケゴール……デンマークの哲学者。代表作『死に至る病』など。「実存主義」の先駆者。

1931年 渋沢栄一……明治・大正期の実業家。第一国立銀行・東京証券取引所など多種多様な企業の設立・経営に携わる。「資本主義の父」

1939年 村上華岳……大正・昭和期の日本画家。代表作『裸婦図』『日高河清姫図』など。

1969年 長谷川如是閑……明治・大正・昭和期のジャーナリスト・評論家。

1998年 淀川長治……昭和・平成期の映画評論家。

2002年 江上波夫……昭和・平成期の考古学者・東洋史学者。代表作『騎馬民族国家』など。

2004年 アラファト……パレスチナゲリラ指導者。パレスチナ自治政府初代大統領。

2005年  ドラッカー……オーストリア出身アメリカの経営学者・社会学者。


● 過去のマイブログ「11月11日」のテーマ

2015年 「Mr.パレスティナ革命」 アラファト
パレスチナゲリラの指導者で、PLO(パレスチナ解放機構)執行委員会議長、パレスチナ自治政府の初代大統領になったアラファトが、2004年に亡くなった日です。1929年、アラブ系スン二派ムスリムの名門フセイニー家に属する裕福な織物業者の5番目の子として生まれたヤ―セル・アラファトは、カイロとエルサレムで少年時代をすごした後、カイロ大学で工学を学びました。学生時代にパレスチナ学生連合の議長として……。

2014年 「サヨナラおじさん」 淀川長治
「日曜洋画劇場」の解説を32年にもわたって務め、そのユニークな語り口が親しまれた映画解説者・映画評論家の淀川長治(よどがわ ながはる)が、1998年に亡くなった日です。1909年、兵庫県神戸市の芸者置屋の子として生まれた淀川長治は、映画館の株主だった親の影響で子どものころから映画に親しみました。面白い作品は他人に紹介せずにいられない性格で、旧第三神戸中学時代には、自ら企画して……。

2013年 「大正デモクラシー」 と長谷川如是閑
明治・大正・昭和と三代にわたりジャーナリスト・思想家として活躍した長谷川如是閑(はせがわ にょぜかん)が、1969年に亡くなった日です。1875年、東京・深川の材木商の子として生まれた如是閑(本名・万次郎)は、10歳のときに曽祖母長谷川家の養子となり、肺結核になやまされながらも、1898年に東京法学院(中央大の前身)を卒業しました。1902年に陸羯南(くがかつなん)のおこした『日本新聞』の記者……。

2011年 「おもしろ古典落語」48回目 『甲府(こうふ)ぃ』
ある豆腐屋の店先で、オカラを盗みぐいしている男がいます。店の若い衆が袋だたきにしようとするのを、主人がみとがめて、事情を聞いてみますと…「わたしは、甲府育ちの善吉と申します。小さい時に両親をなくして、伯父夫婦に育てられましたが、今年20歳になりましたので、江戸に出てひとかどの人間になって、育ての親に恩を返したいと思いました。身延山をお参りをして、お祖師さまへ5年の間禁酒を誓いまして……。
 
2010年 「宋」時代の名文筆家・王安石
中国「宋」の時代の優れた政治家・文筆家の王安石が、1021年に生まれたとされる日です。中国の宋の時代は、勢いのある時代でした。しかし国力をのばそうと何度も戦争をくり返したため、国の資金が不足して経済が行きづまっていました。しだいに社会全体が傾く気配を感じて、政治のたて直しを求める声が高まりました。豊かな知識を持つ人たちが、それぞれ対策を考えましたが、その中で注目された人が……。

2009年  白鳳文化を生んだ天武天皇
645年におこった大化改新の事業を完成させ、革新の気風あふれた白鳳文化を生んだ天武天皇が、686年の死後2年余りたった688年のこの日に葬られたとされる日です。天智天皇 (中大兄皇子) が亡くなって、つぎの年の676年6月、朝廷のなかが2つに分かれて、はげしい戦いが始まりました。のちに、壬申の乱とよばれるようになった戦いです。天智天皇のあとには、天皇の子どもの大友皇子が即位することになりました。ところが、天皇の位をねらっていた……。

2008年  ロシアの文豪ドストエフスキー
「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」などを著し、トルストイやチェーホフとともに19世紀後半のロシア文学を代表する文豪・思想家のドストエフスキーが、1821年に生まれた日です。1849年12月、ロシア北西部にあるペテルブルグの監獄で、革命をくわだてたという罪で死刑を宣告された20人あまりの男が、いまにも銃殺されようとしていました。いよいよ銃が火をふこうとしたその瞬間に、皇帝のゆるしがでました。男たちは命をとりとめ、そのかわりに長い懲役と軍への入隊を言いわたされ……。

2005年 「アイアイ」の解説に感銘
「アイアイ」がサルの種類であることをはじめて知りました。マダガスカル島に住んでいるこんなかわいいサルだったなんてとてもビックリ。だいぶ以前私が見た絵本にそえられていた絵は、チンパンジーのようなサルだったような気がします。あれは間違いだったのですね。お手数ですが、どの歌でもかまいませんので、他にもう2、3の歌の解説を……。
投稿日:2017年11月11日(土) 05:58

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)