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2017年版 12月7日はこんな日


● 今日(12月7日)の主なできごと

1867年 日本初の紡績工場……薩摩藩は、イギリスのプラット社から3600錘もの紡績機械を購入。技師をつきそわせて、この日にその荷が長崎へ到着した。それからまもなく薩摩藩は、家内工業的な機織にかわる近代的な「鹿児島紡績工場」を操業させた。


● 今日の主な記念日・恒例日

神戸開港記念日……1867年のこの日、神戸港が外国船の停泊地として開港したことを記念し、神戸市が制定。

クリスマスツリーの日……1886年のこの日、横浜・明治屋に日本初のクリスマスツリーが飾られたことにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

1827年 西郷隆盛……幕末の薩摩(鹿児島県)藩士・政治家。大久保利通、木戸孝允と並び、徳川幕府を倒すために大きな功績のあった「維新の三傑」の一人。

1863年 マスカーニ……イタリアのオペラ作曲家。代表作『カバレリア・ルスティカーナ』『友人フリッツ』など。
 
1878年  与謝野晶子……明治・大正・昭和期の歌人・詩人・作家・思想家。


● 今日亡くなった人

1894年 レセップス……フランスの外交官・実業家。「スエズ運河」建設。

1902年 佐野常民……幕末の佐賀藩士・明治期の政治家。「日本赤十字社」創始。

1944年 井上哲次郎……明治・大正・昭和期の哲学者。日本人初となる東大哲学教授。


● 過去のマイブログ「12月7日」のテーマ

2015年 「天皇制国家主義」 の井上哲次郎
西洋哲学、とくにドイツ哲学を日本に紹介し、東大の日本人初となる哲学教授に任ぜられた井上哲次郎(いのうえ てつじろう)が、1944年に亡くなった日です。1856年、筑前国(福岡県)太宰府に、医師船越俊達の三男として生まれた哲次郎は、中村徳山に儒教を学んだのち、1868年博多に出て英語を学び、1871年に長崎の広運館に入って西洋学を修めました。1875年には上京して開成学校に入学、1877年に東京大学の1期生として哲学を専攻、翌年、井上鉄英の養子となりました……。

2012年 「おもしろ古典落語」97回目 『うどん屋』
ある寒い夜、屋台の鍋焼きうどん屋が「なーべやーき、うどぉん」と流していると、酔っぱらいが「チリツン、チリツンツン ♪牡丹は持たねど 越後の獅子は……」「もしもし、そんなとこにつかまって、ゆすらないでください」「いいじゃねぇか。おれはどうも、この越後獅子っていうのは、長唄の中でも…まことにいいもんだな」「さようでございますね、にぎやかで…」「なんだい、にぎやかてぇのは縁日じゃねぇや、だんだん文句をたたんでって、こん小松のこかげで、松の葉のようにこん細やかに……。

2011年 「日本赤十字社」 と佐野常民
明治期の元老院議長で、日本赤十字社の創始者となった佐野常民(さの つねたみ)が、1902年に亡くなった日です。1823年、佐賀藩士下村家の子として現在の佐賀市に生まれた常民は、のちに藩医佐野家の養子となり、藩校の弘道館などで漢学・儒学・医学を学びました。当時佐賀藩は、オランダと中国とだけ交易を行う長崎の警備を命じられていました。若き藩主鍋島直正は、佐賀城下に反射炉を築き、日本初の鉄製大砲の鋳造を成功させ、長崎に砲台の築造を行うなど……。

2010年 「昭電事件」 と芦田均
1948年におきた贈収賄汚職事件「昭和電工事件」(昭電事件)によって、首相だった芦田均(あしだ ひとし)が、逮捕された日です。この事件は、戦後の復興資金として復興金融金庫からの融資を受けるため、大手化学工業会社の昭和電工社長による政府高官や政府金融機関幹部に対する贈収賄事件で、1948年6月に発覚、連合国最高司令部(GHQ)内の抗争も絡んだ事件でもありました。収賄側として、大蔵官僚で後に首相となる福田赳夫、民主自由党の大野伴睦の逮捕にはじまり……。

2009年 明治維新の立役者・西郷隆盛
大久保利通、木戸孝允 と並び、徳川幕府を倒すために大きな功績のあった「維新の三傑」の一人西郷隆盛が、1827年に生まれた日です。西郷は、薩摩藩(鹿児島県)の身分の低い武士の家に生まれました。当時の薩摩藩は、財政がとても苦しく、とくに身分の低い武士たちの暮らしは、3度の食事も満足にとれないほどでした。しかし、貧しくても武士の子である西郷は、6、7歳のころから藩の学校へかよって、武士として必要なことを学びました。やがて、藩の仕事にはげむうち、農政改革を……。

2007年 子どもの「科学的応用力」が著しく低下
先ごろ、経済協力開発機構(OECD) の加盟国日本を含む57の国と地域でおこなわれた2006年の「科学的応用力」「数学応用力」「読解力」調査結果が発表され、第1回の2000年ではトップクラスだったのが、第2回2003年、そして2006年と毎回低下していることや、「科学について学ぶことに興味がある」「理科の勉強は役立つ」という問いに対する回答では最低レベルという報告に、教育界は大きなショックを受けているようです。もともと、子どもたちは科学好きです……。

2006年 テレビがこれまでの生活習慣を変えた
今の親が生まれ育ったのは、昭和40年代のはじめから55年前後の15年間ほどです。それ以前に子ども時代を過ごした親たちと決定的に違うことがあります。それは、生まれたときから家にテレビがあり、そのテレビも草創期を終え、白黒からカラーになって視聴率競争が激化、そのあおりから子ども向け番組も、一部良質な番組はあるものの粗製乱造され、朝の時間帯から夕方の2〜3時間は、子どもたちがテレビにかじりつくという習慣が身についてしまいました。これまでは、園や学校が終わると……。

2005年 「レディバード図書館」の構成 1
1985年に刊行した「レディバード図書館」のタイトル、および、監修者ウィングフィールド夫妻のそれぞれのジャンルに対するコメントを掲げてみよう。「生活絵本」(1)ぼくとわたしのいちにち (2)こいぬとこねこ(3)のりものえほん━━ 幼児の日常生活の中で、特に身近なものをテーマにした絵本たち。ひとつひとつの絵がシンプルで、やさしく語りかけるように、また話したくなるように工夫をこらしています。幼児に与える絵本で大切なことは、何といっても絵の輪郭がはっきりしていること……。
投稿日:2017年12月07日(木) 05:32

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)