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最新記事【2018年08月11日】


● 今日(8月11日)の主なできごと

1338年 室町幕府誕生……足利尊氏は、この日北朝の光明天皇から征夷大将軍に任命され、室町幕府を開いた。いっぽう、後醍醐天皇は吉野に逃れて南朝を建てて、その正当性を主張していた。そのため、政権としての室町幕府はなかなか安定せず、3代将軍足利義満の時代になって、ようやく機構的な体裁が整った。

1989年 「しんかい6500」水深世界記録……この日、深海調査船「しんかい6500」が、三陸沖の日本海溝で水深6527mの深さまで潜り、有人潜水の世界記録を達成した。この時の調査で、太平洋プレート上面の曲がりによる裂け目を発見するなどの成果もあげている。


● 今日の主な記念日・恒例日

山の日……山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する国民の祝日。2014年に「山の日」を制定する祝日法改正法が可決され、2016年から施行。

ガンバレの日……1936年のこの日、ベルリンオリンピックの女子200m平泳ぎ決勝で、ラジオの実況放送をしていたNHKの河西三省アナウンサーは、先頭を泳いでいた前畑秀子選手に「前畑がんばれ」と36回もくり返し、日本じゅうを興奮させた。前畑選手が日本女性初の金メダルを獲得したことにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

1667年 浅野長矩 (内匠頭)……江戸時代中期の大名。播磨赤穂藩第3代藩主。「赤穂事件」を演劇化した作品群『忠臣蔵』で有名。

1842年 市川左団次 (初代)……幕末から明治期の歌舞伎役者。『樟紀流花見幕張』(慶安太平記)の丸橋忠弥のヒットなどで人気。

1872年 幣原喜重郎……大正・昭和期の外交官・政治家。「対英米協調外交」を推進。戦後の第44代首相として「新憲法草案作成」に尽力。

1892年 吉川英治……大正・昭和期の小説家。代表作『鳴門秘帖』『宮本武蔵』『私本太平記』『新・平家物語』『新書太閤記』など。

1909年 古関裕而……昭和期の作曲家。代表作『長崎の鐘』『フランチェスカの鐘』『イヨマンテの夜』『黒百合の歌』『君の名は』『高原列車は行く』など。


● 今日亡くなった人

1256年 九条頼経……鎌倉幕府第4代将軍。執権北条経時と険悪化し、将軍職解任。

1584年 筒井順慶……安土桃山期の武将。秀吉と光秀の合戦を傍観したという「洞ヶ峠」の故事で有名。

1626年 ヌルハチ……中国・清の初代皇帝。「清朝」建国。

1900年 三遊亭円朝 (初代)……幕末から明治・大正期の落語家。代表作『牡丹燈籠』『塩原多助一代記』『芝浜』『真景累ヶ淵』『死神』など。

1919年 カーネギー……アメリカの実業家・社会事業家。「カーネギー鉄鋼会社」創業の「鋼鉄王」。公共図書館や大学、カーネギーホール建設など公益事業に尽力。

1983年 山本薩夫……昭和期の映画監督。代表作『戦争と人間』『真空地帯』『武器なき斗い』『松川事件』『白い巨塔』など。


● 過去のマイブログ「8月11日」のテーマ

2015年  「失意の鎌倉将軍」 九条頼経
鎌倉幕府の第4代征夷大将軍でありながら、執権の北条家に失脚させられた九条頼経(くじょう よりつね)が、1256年に亡くなった日です。1218年、関白の九条道家と西園寺公経の娘倫子の3男として生まれた九条頼経(幼名・三寅)は、1219年に3代将軍源実朝が2代将軍頼家の子公暁に暗殺されて源氏の正統が絶えたため、頼朝の遠縁(祖母が頼朝の姪)だったために鎌倉に迎えられ……。

2014年 「洞ヶ峠」 の筒井順慶
織田信長、豊臣秀吉に従い、大和郡山城主となった武将の筒井順慶(つつい じゅんけい)1584年に亡くなった日です。1549年、大和国(今の奈良県)の戦国大名の子として筒井城に生まれた筒井順慶(幼名・藤勝)は、父の病死により、わずか2歳で家督を継ぎました。当時の大和は松永久秀が隆盛を極めており、1564年に後見人だった叔父が亡くなると、松永軍に攻め込まれ、筒井城を追われてしまいました……。

2011年  協調外交の幣原喜重郎
大正・昭和期の外交官・政治家の幣原喜重郎(しではら きじゅうろう)が、1872年に生まれた日です。いまの大阪府・門真市の豪農の家に生まれた幣原は、1895年東大を卒業後、外務省に入り、アメリカ大使を経て、1915年に外務次官となりました。1921年から22年にかけての史上初の9か国軍縮会議「ワシントン会議」で、全権委任をつとめました……。

2010年  近代落語の創始者・円朝
幕末から明治時代に活躍した落語家で、自作の人情話や怪談などで名を高めた初代三遊亭円朝が、1900年に亡くなった日です。円朝の創作した人情話の代表作・落語「芝浜」の内容は次の通りです。酒が大好きな魚屋の勝。まさに酒におぼれて、仕事に身が入らない毎日が続きます。ある朝早く、女房にたたき起こされて、いやいやながら芝の魚市場に向かいますが……。

2009年  室町幕府を開いた足利尊氏
1338年のこの日、室町幕府を開いた足利尊氏(あしかが たかうじ)が、北朝の光明天皇から征夷大将軍に任命されました。1333年5月、源頼朝 が鎌倉に武士の政府を開いてから143年後、鎌倉幕府が滅亡しました。そのいきさつを振り返ると、次の通りです。鎌倉時代の後期、執権の北条氏の政治のやり方に不満を持つ武士が多いのを知った後醍醐天皇は、武士に奪われた政権を……。

2008年  鋼鉄王・カーネギー
鋼鉄で利益をあげた大実業家であり、公共図書館や大学、カーネギーホールの建設など公益事業に力をそそいだ社会事業家カーネギーが、1919年に亡くなった日です。19世紀にアメリカの鉄鋼王といわれたアンドルー・カーネギーは、1835年に、イギリス北部のスコットランドで生まれました。家は貧しく、父は、手織物の職人でした。カーネギーが13歳になったとき……。

2006年  読書好きにしてくれた親に感謝
「今、私が親にいちばん感謝しているのは、私を読書好きの人間に育ててくれたことです」 ──これは、東京都に住む21歳のある青年の言葉です。彼は昨年、高校卒業後2年浪人して、目的の大学へ進みました。現在、大学2年生です。彼が、ある日、目をきらきらさせながら、読書の好きな人間になれた喜び、読書によって得たさまざまなことへの喜びを……。
投稿日:2018年08月11日(土) 05:50

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)