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2018年版 8月2日はこんな日


● 今日(8月2日)の主なできごと

1721年 「目安箱」の設置……江戸幕府8代将軍徳川吉宗はこの日、江戸城評定所の門前に目安箱を設置した。これは、「享保の改革」のひとつで、幕府に対する庶民の声や要望を聞くための投書箱。投書により「小石川養生所」の設置が実現したり、町火消が整備されたりした。

1970年 歩行者天国……東京銀座・新宿・渋谷などで、歩行者天国が実施され、ふだんの日曜日の2.4倍もの人がくりだした。この日の一酸化炭素濃度が、ふだんの日の5分の1になったことから、車の排気ガス汚染を食い止め、汚染のない環境をとりもどそうと、全国各地に広まるきっかけになった。また、この日は「ホコ天記念日」としても制定されている。


● 今日の主な記念日・恒例日

金銀の日……1928年のこの日、アムステルダムオリンピックで、陸上三段跳びの織田幹雄が日本人初の金メダル、陸上800mの人見絹枝が日本人女性初のメダルとなる銀メダルを獲得したことを記念。

パンツの日/ハーブの日/バズ(buzz 噂)の日……8・2の語呂合せから、下着メーカー・ハーブを使った化粧品会社・広告代理店がそれぞれ制定。


● 今日生まれた人

1723年 三浦梅園……江戸時代中期の思想家・哲学者。「条理学」といわれる独自の学問体系構築。

1894年 速水御舟……大正・昭和期の日本画家。代表作『京の舞妓』『炎舞』など。

1903年 中野好夫……昭和期の評論家・イギリス文学者。

1914年 木下順二……昭和・平成期の劇作家。代表作『夕鶴』『オットーと呼ばれる日本人』など。

1922年 中内功……昭和・平成期の実業家。ダイエー創業。


● 今日亡くなった人

1799年 モンゴルフィエ……フランスの気球発明者。モンゴルフィエ兄弟の弟。

1922年 ベル……スコットランド出身アメリカの電話発明者。

1931年 人見絹枝……昭和期の陸上短距離走者。アムステルダム五輪で日本女子初のメダル。

1945年 マスカーニ……イタリアのオペラ作曲家。代表曲『カバレリア・ルスティカーナ』『友人フリッツ』など。

2008年 赤塚不二夫……昭和・平成期の漫画家。代表作『おそ松くん』『天才バカボン』など。

2008年 服部正……昭和期の作曲家。クラシック音楽の大衆化に大きな功績。

2009年 古橋広之進……昭和期の水泳選手・JOC会長。「フジヤマのトビウオ」


● 過去のマイブログ「8月2日」のテーマ

2013年 「おもしろ古典落語」126回目 『二十四孝(にじゅうしこう)』
「八五郎か、そんなとこに立ってねぇで、こっちへあがんな」「へぇ、座りました。なにか食わせますか?」「なんにも食わせねぇが、叱言(こごと)を食わしてやる。この長屋にゃ三六軒あって、子どものいる家もあるが、みんな静かに暮らしてる。それが、おまえの家じゃ三日もあげずにけんかをするな」「いえ、毎日です」「なんだって毎日するんだ」「わけを聞かれるとこまるんですが」「じゃ、きょうはどうした?」「友だちんとこから、いきのいい魚をもらいました。湯にいってくるから魚に気をつけろって、水がめの上においてでかけやした。ところが、帰ってみると魚が影も形もありません……。

2012年 「豊後聖人」 三浦梅園
江戸時代中期の思想家・自然哲学者の三浦梅園(みうら ばいえん)が、1723年に生れた日です。豊後(ぶんご)国(今の大分県国東市)に代々医者を営む家に生まれた梅園は、年少のころから天地万物のあらゆる現象に疑問ををもちはじめました。「お日さまって何なのだろう。あんな高いところにいて、どうしてひとりで動いていくのだろう。また、どうして毎日決まりよく同じ道を通っていくのだろう。お月さまも、お星さまも……。

2011年  懸賞曲を大ヒットさせたマスカーニ
オペラ『カバレリア・ルスティカーナ』などを作曲したイタリアのマスカーニが、1945年に亡くなった日です。1863年、イタリア西岸の港町リボルノのパン屋の家に生まれたピエトロ・マスカーニは、父から法律を学ぶようにいわれました。でも、気が進まず、大好きな音楽の道に進みたいと、伯父を味方につけて地元のケルビーニ音楽学校に入学して、本格的に音楽を学びました。能力はたちまち開花して……。

2010年 『夕鶴』 の木下順二
『夕鶴』『彦一ばなし』『絵姿女房』など、日本各地に伝わる民話を素材にした一連の「民話劇」を著した劇作家の木下順二が、1914年に生まれた日です。『夕鶴』の内容は次の通りです。与ひょうは、ある日ワナにかかって苦しんでいた一羽の鶴を助けました。後日、与ひょうの家を「女房にしてください」と一人の女性つうが訪ねてきます。夫婦として暮らしはじめたある日、つうは「織っている間は部屋をのぞかないでほしい」と約束をして、すばらしい織物を与ひょうに作ってあげました……。

2008年  電話の発明者・ベル
聾唖(ろうあ)者の発音矯正などの仕事を通じて音声研究を深めているうちに、磁石式の電話機を発明したベルが、1922年に亡くなった日です。1876年3月10日、自分と助手が3階と地下室にわかれ、その間に電線を引いて電話実験の準備をしていたベルは、薬品のかんをひっくり返して、思わず大きな声をだしました。「ワトソンくん、すぐきてくれたまえ」ベルは、助手のワトソンが自分の部屋にはいないことを、つい忘れていました。ところが、まもなくワトソンが「聞こえた、聞こえた、聞こえた」と叫びながら……。

2007年  「見返り美人図」 で名高い菱川師宣
江戸時代の前期に民衆芸術としての浮世絵を創始した画家・菱川師宣が、1694年に亡くなった日(6月4日説あり)です。江戸時代に、町の人びとのすがたや生活のようすをえがいた、浮世絵とよばれる日本画が発達しました。菱川師宣は、その浮世絵を世に広めた、江戸時代初めのころの画家です。1618年ころ、安房国(千葉県)で生まれた師宣は、少年時代は、父の仕事を手つだって刺しゅうの下絵をかいていました……。

2005年  フランチャイズチェーン・システム
フランチャイズチェーン・システムというのは、アメリカで1960年代に生まれた販売手法で、1970年代の半ばころから、日本でも多くの業種で活発に導入されるようになった。商品やサービスについて特長をもつ企業が、チェーンの加盟店に対し、一定地域内において、その商品やサービスの独占販売権を与え、経営方法やその指導をするかわりに、加盟料、看板料、指導料などを徴収するシステムである。フランチャイズを与える側の企業をフランチャイザー、加盟店をフランチャイジーという。当時、化学ぞうきんの「ダスキン」や、居酒屋の「養老の滝」などが、このシステムによって急成長していた……。
投稿日:2018年08月02日(木) 05:26

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)