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最新記事【2017年09月27日】


● 今日(9月27日)の主なできごと

1825年 蒸気機関車初の開業……イギリスの発明家スチーブンソンが蒸気機関車を実用化してから11年後、ストックトン〜ダーリントン間19kmを走る世界初の鉄道が開通した。蒸気機関車はその後数十年で世界じゅうに広まり、産業革命に大きな貢献をした。

1945年 昭和天皇がマッカーサー元帥を訪問……この日、昭和天皇はアメリカ大使館にGHQの最高司令官のマッカーサー訪ねた。会議の内容の詳細は不明だが、「戦争の全責任は私にある」と語ったといわれている。その後も非公式ながら計11回面談したことで、マッカーサーは天皇の人柄に感服し、天皇の戦争責任を問うことはなかった。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界観光の日……世界観光機関(WTO)が制定した記念日。WTOは、自由貿易促進を主な目的として創設された国際機関で、日本を含む162か国が加盟。この日は、特に加盟国間の観光推進活動を行う。

女性ドライバーの日……1917年のこの日、栃木県の渡辺はまという人が、日本女性初の自動車運転免許を取得したことにちなんで制定。


● 今日生まれた人

1389年 コジモ……イタリア・ルネッサンス期の富豪・政治家。メディチ家隆盛の基礎を築く。

1817年 月性……幕末期の浄土真宗の僧。長州の藩論を攘夷に向かわせた熱血漢。

1821年 アミエル……スイスの哲学者。30年にわたる「アミエルの日記」が有名。

1829年 武市瑞山(半平太)……土佐勤王党の盟主・剣客。

1848年 外山正一……明治期の教育家・文学者・社会学者・政治家。

1900年 戸坂潤……昭和期の哲学者・評論家。代表著作『唯物論全書』『科学論』など。

1914年 宇野重吉……昭和期の俳優・演出家。映画出演『愛妻物語』『第五福竜丸』『金環蝕』など。


● 今日亡くなった人

1901年 李鴻章……中国(清)末の政治家。洋務運動を推進し清末の外交を担当。

1917年 ドガ……フランスの画家。「舞台の踊り子」(エトワール)など踊り子の絵で知られる。

1944年 マイヨール……フランスの彫刻家・画家。ロダン、ブールデルとともに近代ヨーロッパを代表する彫刻家。

1989年 谷川徹三……昭和期の哲学者・評論家。「婦人公論」主幹、法政大学総長など歴任。詩人の谷川俊太郎は長男。


● 過去のマイブログ「9月27日」のテーマ

2013年 「おもしろ古典落語」131回目 『鬼(おに)の面(めん)』
大きな商家の河内屋に、住みこみで奉公にきているおせつは、まだ十二になったばかりの女の子。毎日、そうじやせんたく、子もりなどをして働いています。きょうも、赤ん坊を背負って、道具屋の前にやってきました。「おじょうちゃん、いつもこの店にきて、お面を見てるけど、なんのお面をみてるんだい?」「このお面、あたしの、おっ母さんにそっくりなの」「ほう、このおたふくのお面にそっくりなんだね」遠くの里から、奉公に来ていると聞いた道具屋のおやじさん、しばらく考えていましたが……。

2012年 「おもしろ古典落語」87回目 『権兵衛(ごんべえ)たぬき』
ある山の近くの村に権兵衛という男が、床屋を営んでいました。話ずきなひとり者で、人が集まらない日がないというくらい評判のよいお店でした。仕事を終え、寝る前に酒を一杯飲んで床に入るのが何よりの楽しみの権兵衛、その夜も、いい気持ちになってうとうとしていました。すると、ドンドン、ドンドンと戸をたたく音がして「権兵衛、権兵衛」と呼ぶ声がします。「おぅ、誰だぁ、忘れものか。寝ちまっただ、明日にしておくれ!……。

2011年  信念の哲学者・戸坂潤
日本を代表する唯物論哲学者として、軍部独裁政治を批判しつづけて獄死した戸坂潤(とさか じゅん)が、1900年に生まれた日です。戸坂が、東京・神田に生まれたとき、父は死去して母も病弱だったため、祖父母に育てられました。子どものころから機械工作が好きだった戸坂は、開成中学時代には、自然や科学に関心をしめし、第一高校(現東大)の理科を経て、1921年に京都大学哲学科に入学しました……。

2010年  日独伊三国同盟
日本・ドイツ・イタリア3国の間で「日独伊三国軍事同盟」が、1940年に締結された日です。この同盟により、日本はアジア、ドイツとイタリアがヨーロッパで主導権を持つことをお互いに認め、軍事的にも協力しあうことが取り決められました。ポーランドへ侵攻したヒトラーの率いるナチス・ドイツに対し、1939年9月にイギリスとフランスが宣戦布告して、第2次世界大戦が始まっていました。開戦後のドイツは、次々に周辺諸国を占領……。

2007年  [おもしろ民話集 15] 「どろぼうと良寛さん」
いまから200年くらいまえ、越後の国(新潟県) に、良寛という心のやさしいお坊さんがいました。良寛さんは、山の中ほどの、ひと間きりの小さな家に、ひとりですんでいました。そして、昼のあいだは山をおりて、お経をとなえながら村の家いえをまわり、夜は、風の音や虫の声を聞きながら、本を読んだり、歌をつくったりしていました。まん丸い月が山の上にぽっかり浮かんだ、静かな夜のことです……。

2006年 「新井白石」 のこども時代
幼いときから、なによりも本が好きだった白石は、3歳のときには、もう字をおぼえ、6歳になると、むずかしい詩を暗記して、みんなをおどろかせました。武士だった父のいいつけで、9歳のときから、文字の手習いを始めました。人から教わるのではありません。紙に、なんどもなんども書いて、1字1字、文字をおぼえていくのです。白石は 「昼のあいだに3000字、夜は1000字だ」 と決心して、毎日、4000字ずつの手習いです……。

2005年  世界を見据える英国
子どもの本の世界一盛んな国である英国に目をやると、マクドナルド・エデュケーショナル社をはじめ、さまざまな出版社がこの種のシリーズを刊行している。ここでも、同じ島国でありながら世界を見据える視野の深さ、国際社会への理解の違いというものを強く感じたものだった。そんな英国でも、マクドナルド社は一歩先んじているようで、幼児向に Places というジャンルがあって、世界の主だった国20ヵ国を1ヵ国1冊で刊行している……。
投稿日:2017年09月27日(水) 05:19

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)