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2017年版 9月18日はこんな日


● 今日(9月18日)の主なできごと

1428年 正長の土一揆……この日、京都郊外の醍醐付近で農民たちが土一揆をおこし、土倉や酒屋などの高利貸を襲い、借金の証文を焼いたり、質物を取り返したりした。「正長の徳政一揆」ともいわれ、農民が起こした初の一揆だった。この年は、飢饉や疫病が流行して農民たちの不満が高まり、一揆は近畿一帯に広がっていった。

1931年 満州事変勃発……この日、満州の支配をねらう日本陸軍の関東軍は、中国の奉天郊外の「柳条湖」付近で、満州鉄道の爆発事故をおこした。これを中国のしわざとして軍事攻撃を開始し、数日のうちに満州南部を占領。しかし、中国側から依頼を受けた「国際連盟」は、中国にリットン調査団を送って1932年3月に「満州国を認めない」決議をしたことに日本は反発、国際連盟を脱退した。中国は同年5月に結ばれた協定により、「満州国」の植民地支配を認めた。


● 今日の主な記念日・恒例日

敬老の日……多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う国民の祝日。「祝日法」の改正により、2003年からは9月第3月曜日となった。

かいわれ大根の日……日本かいわれ協会(今の日本スプラウト協会)が1986年9月の会合で、無農薬の健康野菜である貝割大根にもっと親しんでもらおうと制定。


● 今日生まれた人

1328年 朱元璋(洪武帝)……中国・明の初代皇帝。元を北方に追い払って中国を統一、独裁政治を断行。

1799年 田中久重……幕末から明治初期の技術者・発明家。田中製作所(東芝の前身)創業。

1819年 フーコー……フランスの物理学者。「フーコーの振り子」で地球の自転証明。

1856年 田中舘愛橘……明治・大正・昭和期の物理学者。重力・地磁気・測地学・度量衡・航空学などの基礎を築く。ローマ字国字論者。

1867年 藤島武二……明治・大正・昭和期の洋画家。代表作『池畔納涼』『天平の面影』『蝶』『黒扇』など。

1864年 横山大観……明治・大正・昭和期の日本画家。近代日本画壇の巨匠。代表作『無我』『流燈』『蕭湘八景』『生々流転』など。

1890年 土屋文明……昭和期の歌人・国文学者。多くの歌集以外に、「万葉集」の研究書『万葉集私注』『万葉集名歌評釈』などがある。


● 今日亡くなった人

1927年 徳冨蘆花……明治・大正期の小説家・随筆家。代表作『不如帰(ほととぎす)』(小説)『自然と人生』(随筆)など。徳富蘇峰の弟。

1961年 ハマーショルド……スウェーデンの政治家・外交官。国連第2代事務総長。

1968年 糸賀一雄……昭和期の児童福祉活動家。


● 過去のマイブログ「9月18日」のテーマ

2015年 「障害者福祉教育の先駆」 糸賀一雄
知的障害のある子どもたちの福祉と教育に生涯を捧げた糸賀一雄(いとが かずお)が、1968年に亡くなった日です。1914年、鳥取市立川町に生まれた糸賀一雄は、母子家庭で育ち、旧松江高校時代にキリスト教に入信しました。その影響もあってか、京都大学に入学すると、宗教哲学を専攻し波多野精一に学びました。1938年に卒業後は小学校の代用教員に……。

2014年 「スエズ動乱」 とハマーショルド
第2代国連事務総長として、スエズ動乱など数々の紛争解決に努力したスウェーデン外交官のハマーショルドが、1961年にコンゴ動乱の停戦調整にむかう途中、搭乗機の墜落により亡くなった日です。1905年、スウェーデンのイェンチェーピンに、当時の首相の子として生まれたダグ・ハマーショルドは、少年時代の大半をウプサラで過ごしました……。

2013年 「からくり儀右衛門」 田中久重
幕末から明治初期に、さまざまな機械じかけのからくりをこしらえて人々をおどろかせた技術者・田中久重(たなか ひさしげ)が、1799年に生まれた日です。芝浦製作所(後の東芝)の創業者でもあり、「東洋のエジソン」として讃えられています。筑後国久留米(福岡県久留米市)のべっこう細工師の長男として生まれた田中久重(幼名・儀右衛門)は、少年時代から……。

2012年  近代日本画壇の巨匠・横山大観
岡倉天心の愛弟子として日本美術界に大きな足跡を残した日本画家の横山大観(よこやま たいかん)が、1864年に生れた日です。水戸藩士の長男として水戸に生まれた大観(本名・秀麿)は、10歳のときに一家で上京し、府立一中や東京英語学校時代から絵画に興味をもつようになりました。渡辺文三郎に鉛筆画や、狩野芳崖らに日本画を学ぶうちに画家をめざすようになり……。

2008年 親と子の心のつながりを深める
家庭での 「読み聞かせ」 の大切さが説かれるようになった理由として、子どもの心を豊かにするほかに、もう一つすばらしいことがあります。それは、親と子の心のつながりを深めるということです。テレビや、学校のテスト主義などによって、母親と子どものあいだに、少しずつ 「心のすきま」 ができてきました。そこで、読み聞かせにより、母と子が一つの世界を……。

2007年  [おもしろ民話集 14] とほうに暮れる
あるところに、まずしい男がいました。男は町まで花を売りにきて、花が売れのこったときはいつも、「乙姫さまにさしあげます」と、川へ花を投げこみながら言いました。ある日のこと。花を売ってもどってくると、大水で川を渡れません。困っていると、川の中から大きなカメが現れて、背に乗れ、乗れというしぐさをしました。男は、きっと川の向こう岸まで……。
投稿日:2017年09月18日(月) 05:32

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)