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最新記事【2017年09月19日】


● 今日(9月19日)の主なできごと

1324年 正中の変……鎌倉幕府の京都出先機関「六波羅探題」は、鎌倉幕府倒幕を企てた後醍醐天皇方の土岐頼兼・多治見国長らを殺害した。また、日野資朝・俊基を捕え、佐渡島へ流刑した。この年の年末に改元されたため、この事件は「正中の変」と呼ばれている。

1870年 平民に苗字……明治政府は、戸籍整理のための太政官布告をし、これまで武士の特権とされてきた苗字の使用を平民にも許可した。しかし、めんどうがってなかなか苗字をつけない人が多く、5年後の1875年2月には、すべての国民が姓を名乗ることが義務づけられた。


● 今日の主な記念日・恒例日

苗字の日……1870年のこの日、平民も苗字を名乗ることが許されたことにちなむ記念日。


● 今日生まれた人

1851年 矢田部良吉……明治期の植物学者・詩人。「分類学」の基礎を築き『日本植物図解』を著す。「新体詩運動」先駆の一人。

1901年 沢田美喜……昭和期の社会事業家。「エリザベスサンダースホーム」創設。

1908年 吉田忠雄……昭和期の実業家。「YKK」創業。

1917年 井上光貞……昭和期の日本史学者。代表著作『日本古代思想史の研究』『大化改新』『日本古代仏教の展開』 など。

1919年 加藤周一……昭和・平成期の評論家・小説家・医師。『大百科事典』『世界大百科事典』(平凡社)編さん。代表著作『日本文学史序説』など。

1926年 小柴昌俊……昭和・平成期の天体物理学者。「カミオカンデ」で超新星からのニュートリノを検出し、2002年ノーベル物理学賞。


● 今日亡くなった人

1902年 正岡子規……明治期の俳人・歌人・随筆家。俳誌「ホトトギス」や歌誌「アララギ」創刊。代表作『歌よみに与ふる書』など。

1935年 チオルコフスキー……ソ連の物理学者。「宇宙工学」先駆者。

1977年 今東光……昭和期の小説家・僧侶・政治家。代表作『お吟さま』『春泥尼抄』『悪童』など。

2005年 中内功……昭和・平成期の実業家。「ダイエー」創業。日本の流通革命の旗手。


● 過去のマイブログ「9月19日」のテーマ

2014年  「ダイエー」 の中内功
スーパー「ダイエー」を創業し、日本の流通革命の旗手といわれた中内功(なかうち いさお)が、2005年に亡くなった日です。1922年、今の大阪市此花区に生まれた中内功は、旧神戸三中を経て、1941年神戸高等商業(今の兵庫県立大)を卒業後に応召し、満州やフィリピンで生死をかけた戦いの中でなんとか生きのびました。1945年11月にフィリピンから復員すると……。

2013年  [おもしろ民話集 100] サル正宗
むかし、西国の殿さまのけらいの飛脚(ひきゃく)が、江戸にいるある殿さまへ、大切な手紙をとどけに、国を飛び出しました。船で大坂までいき、その後は、文箱というのを肩にかついで走り、東海道を東へ東へといきます。興津(おきつ)に宿をとり、朝暗いうちに宿を出て江戸をめざしました。富士山を目の前に海岸を走り、さった峠という山の坂道を、海岸のほうから……。

2012年 「混血孤児の母」 沢田美喜
太平洋戦争敗戦後、「エリザベス・サンダース・ホーム」を創設し、2000人近くの混血孤児を育て上げた社会事業家の沢田美喜(さわだ みき)が、1901年に生れた日です。三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘として東京の本郷に生まれた美喜は、何不自由のない恵まれた環境で育てられました。東京女子高等師範学校(いまのお茶の水女子大学付属高校)を中退後……。

2008年  明治期の俳人、歌人・正岡子規
今日9月19日は、俳誌「ホトトギス」や歌誌「アララギ」を創刊し、写生の重要性を説いた俳人・歌人・随筆家の正岡子規が、1902年に亡くなった日です。「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」 柿を食べていると、法隆寺の鐘がゴォーンと鳴ったという、それだけの句です。しかし、静かでもの悲しい秋のようすが、五・七・五の17文字で、みごとに、とらえられています……。

2006年 「二宮尊徳」 のこども時代
柴を背負い、歩きながら本を読んでいる少年──二宮金次郎といえば、むかし、多くの小学校に建てられていた銅像が思いだされます。あの銅像は、戦時下において国家主義に利用されたということで、日本の敗戦後、ほとんどが取りはらわれてしまいました。しかし、金次郎がそのようにまでして学問をつづけたというのは実話です。金次郎の祖父は大地主でしたが……。
投稿日:2017年09月19日(火) 05:39

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)