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2017年版 9月10日はこんな日


● 今日(9月10日)の主なできごと

1561年 川中島の戦い……戦国時代の武将たちは、京都にせめのぼり、天下に号令することをめざして競いあっていた。甲斐(山梨)の武田信玄と、越後(新潟)の上杉謙信の両武将も、千曲川と犀川の合流地点にある川中島を中心に、いがみあっていた。川中島は穀倉地帯にあり、軍事的にも重要な地点だったため、1553年以来5度にわたって両軍の争奪戦の場となった。4回目のこの日の戦いがもっとも激しいもので、信玄と謙信両雄の一騎打ちなど、さまざまなエピソードが残されている。結局双方とも、決定的な勝利をおさめることなく終わり、戦国時代は織田信長らの次の展開をむかえることになった。

1951年 「羅生門」グランプリ……黒沢明監督、三船敏郎・京マチ子主演による映画 「羅生門」 が、第12回ベネチア(ベニス)国際映画祭で、金獅子賞グランプリを受賞した。

1960年 カラーテレビ本放送開始……NHK東京および大阪中央放送局、日本テレビ、東京放送、朝日放送、読売テレビが、この日、日本ではじめてカラーによる本放送(一部の番組のみ)を開始したが、当時のカラーテレビ受像機は全国でも1000台たらず、多くの人たちはデパートや駅前広場などで見る程度だった。


● 今日の主な記念日・恒例日

下水道の日……台風のよく来襲するこの時期に下水道を広くアピールするため、建設省(今の国土交通省)が1961年、「全国下水道促進デー」として制定。2001年に「下水道の日」と名称変更した。

屋外広告の日……1973年のこの日、「屋外広告物法」改正法案が可決成立したことで、全日本屋外広告業団体連合会が1974年に制定。屋外広告物とは、屋外に出してある広告物のことで、広告看板や電柱広告・ポスターのほかに、アドバルーンやチンドン屋も含まれる。

その他の記念日……車点検の日・牛タンの日・寝具の日などがある。


● 今日生まれた人

1870年 木村栄……明治・大正・昭和期の天文学者。緯度変化の「Z項」発見。

1905年 武内俊子……昭和期の童謡詩人。『かもめの水兵さん』『赤い帽子・白い帽子』『りんごのひとりごと』『船頭さん』など。

1910年 平井康三郎……昭和・平成期の作曲家。代表作『幻想曲・さくらさくら』『とんぼのめがね』『スキー』など。

1911年 家城巳代治……昭和期の映画監督。代表作『激流』『雲ながるる果てに』『悲しき口笛』『路傍の石』など。


● 今日亡くなった人

紀元前210年 始皇帝……古代中国・戦国時代の秦王。史上初の中国統一をとげた皇帝。「万里の長城」、「兵馬俑」で知られる陵建設など。

1441年 赤松満祐……室町時代中期の武将。「嘉吉の乱」で、6代将軍足利義教暗殺。

1704年 向井去来……江戸時代前・中期の俳人。「蕉門十哲」の一人。京都嵯峨野の「落柿舎」に住み、芭蕉はここで『嵯峨日記』を執筆。

1714年 竹本義太夫(初代)……江戸時代前・中期の浄瑠璃語り。「義太夫節」創始。

1800年 伊藤若冲……江戸時代中・後期の画家。代表作『仙人掌(さぼてん)群鶏図』『鹿苑寺大書院障壁画』『釈迦三尊図』など。

1993年 ハナ肇……昭和・平成期の俳優・タレント・ミュージシャン。「クレージー・キャッツ」リーダー。


● 過去のマイブログ「9月10日」のテーマ

2015年 「嘉吉の乱」 と赤松満祐
室町時代中期の武将で、6代将軍足利義教を暗殺した守護大名の赤松満祐(あかまつ みつすけ)が、1441年に亡くなった日です。1381年、播磨・備前・美作の守護大名で、室町幕府の軍事指揮と京都市中の警察・徴税等を一色・京極・山名氏とともに交代で司る四職の一つだった赤松義則の子として生まれた赤松満祐は、早くから父に代わって政治の表舞台に……。

2014年 「芭蕉の精神」 を伝えた去来
「俳聖」といわれる松尾芭蕉の一門(蕉門)一番弟子で、関西俳壇の中心として活躍した俳人の向井去来(むかい きょらい)が、 1704年に亡くなった日です。1651年、肥前国(今の長崎県)に儒学者で医師の向井元升(げんしょう)の次男に生まれた向井去来(本名・兼時)は、少年時代に父に伴って京都聖護院に住み、文武両道に通じた人物だったといわれています……。

2013年 「義太夫浄瑠璃」 の竹本義太夫
江戸時代の中期の浄瑠璃(じゅうるり)語りで、「義太夫節」を創始した初代・竹本義太夫(たけもとぎだゆう)が、1714年に亡くなった日です。1651年、大坂天王寺村の農家に生まれた竹本義太夫(幼名・五郎兵衛)は、幼いころから、近所に住む浄瑠璃語りに入門して、本格的にその芸風を学びました。やがて京都に出て、当時人気の宇治・加賀掾……。

2012年 「万里の長城」 を築いた始皇帝
紀元前3世紀の終わりころ、中国で初めての統一国家をきずいた始皇帝(しこうてい)が、紀元前210年に亡くなったとされる日です。紀元前247年に秦の襄(じょう)王が亡くなり、13歳の王子政(せい)が王位をうけつぎました。政王がじっさいに政治を手がけるようになったのは、23歳のときからです。それから38歳までに、韓、趙、魏,楚、燕、斉の国ぐにを……。

2010年  世界の天文学者・木村栄
日本の天文観察技術の高さを世界に知らせた天文学者・木村栄(きむら ひさし)が、1870年に生まれた日です。地球は、北極と南極をむすぶ軸を中心にして、自転しています。しかし、その地軸は、永久不変のものではありません。長い歳月のあいだには、少しずつ動いています。木村栄は、この地軸のずれを正確に調べるために緯度を観測し……。

2008年  世界のクロサワ
黒沢明監督、三船敏郎・京マチ子主演による映画 「羅生門」 が1951年に、第12回ベネチア(ベニス)国際映画祭で、金獅子賞グランプリを受賞した日です。以来海外では、黒沢明を 「世界のクロサワ」 と呼ぶようになりました。黒沢明監督の 『羅生門』 が、国際的な映画祭でグランプリ(大賞)を受賞したことで、ヨーロッパの人びとは、日本映画の水準におどろき……。

2007年 席をゆずってくれた人への礼儀
乳のみ児を背負い、もう一人3才くらいの子を連れた母親が電車に乗りこんできました。車内の席はすっかり埋まり、すいているところはありません。すると、若い男の人が 「どうぞ」 と声をかけて席を立ちました。ところが、その母親はうなずく程度に頭を下げたと思うと 「あら、よかったね、おじさんが代わってあげるって」 と言いながら、3才くらいの子どもを……。
投稿日:2017年09月10日(日) 05:20

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)