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2018年版 5月23日はこんな日


● 今日(5月23日)の主なできごと

1663年 殉死の禁止……徳川4代将軍家綱は「武家諸法度」を改訂し、古くから武士の美徳とされてきた「殉死」(じゅんし=家来などが主君の後を追って自決すること)を禁止した。

1915年 日本初の地下鉄……この日、郵便受け渡しのために東京駅の地下を電車が走行を開始した。ただし、乗客を乗せて走るようになったのは、1927年に上野〜浅草間が開通してから。

1949年 ドイツ連邦共和国(西ドイツ)成立……この日、ボンを暫定的に首都とするドイツ連邦共和国が成立した。ドイツは第二次世界大戦に敗北したことで、アメリカ・イギリス・フランス(西ドイツ)とソ連(東ドイツ)の4か国に分割統治され、さらに東ドイツにあるベルリンも東・西ベルリンに分けられた。1990年になってようやくドイツは再統一され、首都はベルリンにもどされた。

1980年 『影武者』がグランプリ……この日、第23回カンヌ国際映画祭は、黒沢明監督の『影武者』に最高賞「パルムドール」(グランプリ)を授与。この作品は、戦国武将武田信玄亡き後、ある小泥棒が信玄の影武者として生きる運命を背負わされた悲喜劇を描いた作品。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界亀の日……亀について知り、亀に敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間が手助けをする国際的な記念日で、2000年に制定された。

キスの日……1946年のこの日、日本で初めてキスシーンが登場する映画『はたちの青春』が封切られたことにちなんだ記念日。話題を呼び、映画館は連日大入り満員になった。

ラブレターの日……五(こい)二(ふ)三(み)で「恋文」の語呂合せと、1946年のこの日、浅田次郎原作の映画『ラブ・レター』の公開初日だったことから、映画制作会社の松竹が制定。


● 今日生まれた人

1707年 リンネ……スウェーデンの博物学者。「分類学の父」。

1848年 リリエンタール……ドイツの航空工学者。大型ハングライダーを開発して自ら操縦し、航空工学の発展に貢献。「航空工学の父」

1876年 石川三四郎……明治・大正・昭和期の社会主義・無政府主義運動家・評論家。代表著作『日本社会主義史』など。

1903年 サトウハチロー……大正・昭和期の詩人・児童文学作家。『ちいさい秋みつけた』『かわいいかくれんぼ』(童謡)『リンゴの唄』『長崎の鐘』(歌謡曲)など。

1940年 薮内正幸……昭和・平成期の動物画家。代表作『野性の図鑑』ほか。


● 今日亡くなった人

811年 坂上田村麻呂…平安時代初期の武将。初の征夷大将軍。

1498年 サボナローラ……イタリアの修道士・政治家。

1587年 大友宗麟……戦国・安土桃山時代のキリシタン大名。

1886年 ランケ……ドイツの歴史学者。実証主義に基づき、史料批判による科学的な歴史学を確立。

1906年 イプセン……ノルウェーの劇作家・詩人。代表作『人形の家』『ペール・ギュント』など。「近代演劇の父」

1937年 ロックフェラー……アメリカの実業家・慈善家。。スタンダード・オイルを創業。「石油王」

1948年 美濃部達吉……明治・大正・昭和期の憲法学者。天皇機関説を主唱。

1981年 吉野源三郎……昭和期の編集者・評論家・反戦運動家。代表作 『君たちはどう生きるか』など。


● 過去のマイブログ「5月23日」のテーマ

2014年 「宗教改革の先駆」 サボナローラ
イタリアのドミニコ会修道士として、フィレンツェで神権政治を行ったサボナローラが、1498年に処刑された日です。1452年、ベネチアとボローニャのほぼ中間にあるフェラーラで、内科医・博学者だった祖父の孫としてに生まれたジローラモ・サボナローラは、祖父のあとを継ごうとフェラーラ大学で医学を修めました。ところが、1475年のころ、失恋したのがきっかけで……。

2013年  [おもしろ民話集 85] 大工と鬼六
むかしあるところに、ものすごく流れの速い大きな川がありました。この川に、これまでなんどとなく橋をかけましたが、すぐに流されました。こんども大雨が降って、また流されてしまいました。「おれたちの手におえる川でねぇ」「どうすりゃ、がんじょうな橋が作れるだろうか?」「どうだ、橋づくりの名人に頼んでみては」ということになって、村人たちは、その地方でいちばん腕がよいという評判の大工の家を訪ねました……。

2012年 「天皇機関説」 の美濃部達吉
明治・大正・昭和期に活躍した憲法学者の美濃部達吉(みのべ たつきち)が、1948年に亡くなった日です。達吉は、明治時代の初めの1873年、兵庫県高砂市に生まれました。父は医者でしたが、医業だけでは生活できず、町の子どもたちに、習字や漢学を教えていました。達吉は、幼いころから神童とよばれるほどの才能にめぐまれ……。

2011年 「戦いの神」 坂上田村麻呂
平安時代初期の武将で、初の征夷大将軍となった坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が、811年に亡くなった日です。8世紀の終わりころまで、蝦夷地(えぞち・東北地方) にむかしから住んでいる人たちは蝦夷(えみし)とよばれ、この蝦夷は、ときどき反乱を起こして、日本を統一しようとする朝廷を困らせていました。朝廷は、その東北に秋田城や多賀城をきずいて、蝦夷をおさえようとしました。しかし蝦夷は、朝廷へ刃向かうことをやめようとはしません……。

2008年  近代劇の父・イプセン
従来の楽しむための演劇に対し、劇を通して現実のさまざまな問題を考えてもらおうと 「人形の家」 などたくさんの劇を発表した劇作家イプセンが、1906年に亡くなった日です。19世紀の終わりころ、世界じゅうに新しい演劇運動が起こりました。それまでの劇が歴史や伝説を中心にしたものであったのをやめて、いま生きている人間の苦しみやよろこびを物語にした劇を盛んにしていこう、という運動でした。その運動の大きなきっかけをつくり……。
投稿日:2018年05月23日(水) 05:38

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)