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2018年版 5月7日はこんな日


● 今日(5月7日)の主なできごと

1615年 「大坂夏の陣」で大坂城炎上……この日、前年の大阪冬の陣につづく、徳川方と豊臣方による大坂夏の陣がクライマックスを迎えた。夕方5時ごろ、大坂城天守閣が轟音とともに炎上し、徳川方の勝利が決定的となった。翌日、秀吉の息子の秀頼とその母淀君が自刃して、豊臣家は滅亡した。

1824年 ベートーベン「第九」を初演……「第九」は、ベートーベンの最後の交響曲で、終楽章にドイツの詩人シラーの詩「歓喜に寄す」の合唱が用いられているため「交響曲第九番・合唱付」として世界的に有名だが、この日、ウィーンの劇場で80人のオーケストラと100人の合唱によって初演された。当時すでに聴力をを失っていたベートーベン自身も指揮台に立ち、各楽章のテンポを指示していたものの、拍手かっさいが聞こえない。熱狂した聴衆はアンコールを繰り返し、ついに警官に止められたと伝えられている。


● 今日の主な記念日・恒例日

粉の日/コナモンの日……「五(こ)七(な)」(粉)の語呂合せにちなみ、日本コナモン協会が2003年に制定した記念日で、たこ焼き・お好み焼き・うどんなど、粉を使った食品「コナモン」の魅力をPRする日とされている。

博士の日……1888年のこの日、啓蒙思想家の加藤弘之、植物学者の伊藤圭介、数学者の菊池大麓、物理学者の山川健次郎ら25人に、日本初の博士号が授与された。これにちなむ記念日で、論文の提出による博士号ではなく教育への貢献を評価された名誉博士的なものだった。論文による本格的な博士が誕生したのは、それから3年後のこと。


● 今日生まれた人

1611年 保科正之……江戸時代初期の大名。初代会津藩主。第3代将軍家光の異母弟で、4代将軍家綱を補佐した賢君。

1730年 本居宣長……江戸時代中期の国学者。荷田春満・賀茂真淵・平田篤胤とともに「国学の四大人(うし)」の一人。代表著作『古事記伝』。

1812年 ブラウニング……イギリスの詩人。代表作『クリスマス前夜と復活祭日』『ピッパが通る』(上田敏訳詩「春の朝」はこの1節) など。

1833年 ブラームス……ドイツの作曲家。バッハ・ベートーヴェンと共に、ドイツ音楽の「三大B」。代表作「4つの交響曲」「2つのピアノ協奏曲」「ヴァイオリン協奏曲」「ハンガリー舞曲集」など。

1840年 チャイコフスキー……ロシアの作曲家。代表作『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠りの森の美女』(バレー組曲)『悲愴』(交響曲)『アンダンテカンタービレ』など。

1861年 タゴール……インドの詩人・哲学者。『ギーターンジャリ』で、アジア人初のノーベル賞。

1873年 美濃部達吉……明治・大正・昭和期の憲法学者。主著『憲法講話』で「天皇機関説」主唱。


● 今日亡くなった人

1615年 真田幸村(信繁)……安土桃山期から江戸時代初期の武将。「大坂夏の陣」で戦死。

1970年 鈴木茂三郎……大正・昭和期の政治家。第2代社会党委員長。

1988年 山本健吉……昭和期の文芸評論家。代表著作『芭蕉』『古典と現代文学』『柿本人麻呂』『詩の自覚の歴史』『いのちとかたち』など。

1991年 末永雅雄……昭和期の考古学者。代表著作『日本の古墳』『考古学の窓』『日本武器概説』など。

1997年 奥むめお……大正・昭和期の女性運動家・政治家。主婦連を立ち上げるなど消費者・婦人運動を終生指導。


● 過去のマイブログ「5月7日」のテーマ

2014年 「大坂の陣」 と真田幸村
安土桃山時代から江戸初期の豊臣方の武将で、大坂の陣で大活躍した真田幸村(さなだ ゆきむら)が、1615年に亡くなった日です。1567年、信濃国(長野県)上田城主の真田昌幸の次男として生まれた真田幸村(信繁)は、幼少のころは真田家が越後の上杉景勝にしたがっていたため人質として上杉家におかれました……。

2013年 「青年よ再び銃をとるな」 の鈴木茂三郎
日本社会党を結成、第2代委員長、初代「統一社会党」委員長をつとめた政治家の鈴木茂三郎(すずき もさぶろう)が、1970年に亡くなった日です。1893年に愛知県蒲郡に生まれた鈴木茂三郎は、新聞や牛乳配達など苦学しながら中・高等教育を修め、旧制海城中学を経て、1915年に早稲田大学政治経済科を卒業しました。卒業後は、「報知新聞」や「東京日日新聞」の記者となり……。

2012年  人気の大作曲家チャイコフスキー
バレー組曲『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠りの森の美女』、交響曲『悲愴』、弦楽四重奏曲『アンダンテカンタービレ』などを作曲したロシアの作曲家チャイコフスキーが、1840年に生まれた日です。『白鳥の湖』という、有名なバレエがあります。悪魔に魔法で白鳥にかえられてしまった姫と、その姫に愛をちかった王子との、美しい恋の物語です……。

2009年 「古事記伝」 の本居宣長
35年かけて完成させた「古事記伝」など数多くの古代日本を探る研究書を著した、江戸時代中期の国学者・本居宣長(もとおり のりなが)が、1730年に生まれた日です。江戸時代に大切にされた学問は、古代中国の孔子を始祖とする思考・信仰の体系ともいうべき儒教(儒学)の流れをくむ、朱子学が中心でした……。

2008年 「泣いてもいいよ」 といった母親
ある駅で見かけた30代半ばと思われる母親と、5〜6歳の男の子と3歳くらいの女の子。この3人の母子が電車に、ホームにはおばあちゃん。おそらく、おばあちゃんの家へ遊びに行っていた母子が、おばあちゃんに送られて家へ帰るところです。電車に乗りこむ前からシクシク泣いていた男の子が、やがて電車が走り出すと、さらに激しくなきだしました……。
投稿日:2018年05月07日(月) 05:27

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)