今日4月22日は、コロンブスが1492年にヨーロッパ人として初めてアメリカを発見した8年後の1500年、ポルトガル人のカブラルがブラジルに漂着し、ポルトガルの旗を立てて領土とした日です。
ラテンアメリカ(中南米)諸国は、ほとんどスペイン語を話しますが、ブラジルだけがポルトガル語を話すのはそのためで、その後322年間、ポルトガルはブラジルを植民地にしました。
ポルトガル人は、原住民であるインディオを労働力に利用していましたが、18世紀に金鉱山が発見されるとゴールドラッシュが起こり、およそ30万人のポルトガル人がブラジルに移住しました。さらに、金採掘の労働力を補うためにたくさんの黒人をどれいにしました。
19世紀の初め、ナポレオン に侵攻されたポルトガルは、宮廷をリスボンから、ブラジルのリオデジャネイロに遷し、1815年にはポルトガル・ブラジル連合王国の首都に定めたこともありました。しかし、1820年ごろから独立運動が盛んになり、1822年にブラジルはポルトガルからの独立を果たし、王政となりました。
1889年に連邦共和国となったブラジルは、どれい制を廃止しましたが、かわりに広大な土地に必要な人口増加を、世界各地からの移民にたよってきました。日本からもたくさんの人たちがブラジルに移民しており、1908年に最初の移民が渡って以降、毎年2万人もの移民が20年以上もつづきました。そのため、サンパウロ市を中心とした現在の日本人社会は、150万人規模となり、海外最大となっています。
なお、ブラジルの面積は世界第5位、人口2億人近くもいる大国で、最近の経済成長はめざましく、ロシア、インド、中国と並んで「BRICs」(ブリックス) とよばれる新興経済国群の一角にあげられています。
「今日はこんな日」
地球の日(アースデイ) …地球全体の環境を守るため、一人ひとりが行動をおこす日として、1970年からスタートした世界規模の記念日です。
「4月22日にあった主なできごと」
1451年 イサベル1世誕生…1474年カスティリャ王国の女王となり、夫がアラゴン国王となったのを機に両国を統合し、スペイン王国を建国、初代女王となりました。1492年にはイスラム国家グラナダ王国を制圧し、約800年にわたったレコンキスタ(国土回復運動)を完成させました。コロンブス を援助して新大陸を発見(1492年)、スペイン海外発展のキッカケとしたことは有名です。
1927年 支払い延期令…この年の3月倒産や休業したりする銀行が続出、この金融恐慌を鎮めるために、3週間にわたる「支払い延期令」(モラトリアム) をこの日に発令、即日実施しました。日本銀行は、2億円の非常貸し出しに印刷が間に合わず、片面白紙の200円札を発行しました。
* 4月23日からプライベートで 「中欧の旅」 へ出かけるため、ブログを休載いたします。次回は5月10日からの予定です。