今日2月18日は、レオナルド・ダ・ビンチ、ラファエロと並び、ルネッサンスの3大巨匠といわれる彫刻家・画家・建築家・詩人として活躍したミケランジェロが、1564年に89歳で亡くなった日です。
ルネッサンスとは、14世紀から16世紀にかけて、イタリアを中心に西ヨーロッパでおこった古典文化を復興しようとする文化活動をいいます。古代ギリシアやローマなどに学び、自然や人間をありのままに見つめ、人間の感情や理性を尊重する「再生」運動でした。
ミケランジェロは、レオナルド・ダ・ビンチに遅れること23年、ラファエロより8年早い1475年、中部イタリアのカプレーゼに生まれました。
幼い頃から才能を発揮しはじめ、生涯に残した作品は『ピエタ』(サン・ピエトロ大聖堂)『ダビデ』(フィレンツェ・アカデミア美術館)など彫刻作品約40点、絵画ではバチカン宮殿にあるシスティナ礼拝堂の天井画『天地創造に始まる9場面』(13m×40m)や堂内正面の壁画『最後の審判』(14.5×13m)などがあります。建築でも世界最大の教会「サン・ピエトロ大聖堂」の設計をはじめ、さまざまな教会や記念建造物の設計や装飾を残しています。また、詩作にも優れ、およそ300編が遺されています。
一人の人間がなしとげたとは信じがたい作品の数々を見ると、まさに「力と美の天才」としか表現できない偉大な芸術家でした。
なお、ミケランジェロの詳しい生涯につきましては、いずみ書房のホームページで公開しているオンラインブック「せかい伝記図書館」第5巻 「ミケランジェロ」 をぜひご覧ください。また、以前ブログに記した 「ミケランジェロ・最後の審判」(2008.3.6) を参照ください。
「2月18日にあった主なできごと」
1207年 法然と親鸞流刑に…『南無阿弥陀仏』と念仏をとなえれば、来世で極楽浄土に生まれかわることができると説く「浄土宗」を開いた 法然 と弟子の 親鸞 は、旧来の仏教宗派に念仏の中止を訴えられ、法然は土佐に、親鸞は越後に流されました。
1546年 ルター死去…ドイツの宗教家で、免罪符を販売するローマ教会を批判し、ヨーロッパ各地で宗教改革を推し進めた ルター が亡くなりました。
1930年 冥王星の発見…アメリカの天文学者トンボーは、存在が予測されていた冥王星を発見し、太陽系の一番外側を回る9番目の惑星とされました。しかし、2006年に国際天文学界は、惑星ではない「準惑星」に分類しました。