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大坂(大阪) 夏の陣

今日5月8日は、大坂(大阪)夏の陣で、1615年のこの日に大阪城が落城し、豊臣氏が滅亡した日です。

大坂(大阪)城は、安土桃山時代に権勢を誇った 豊臣秀吉 が、海陸交通のかなめでもある石山本願寺跡地の台地に、1583年に築城を開始しました。毎昼夜3万人以上を働かせ、3年がかりでこしらえた壮大なもので、秀吉が死去するまでに石垣を高く巧妙に積み重ねた本丸、二の丸、三の丸、総構えを建設。二重の堀と運河によってこれを囲むなど、防衛設備もしっかり施されました。天守は、外観5層で、外壁などに金箔をふんだんに用いた、まさに豪華絢爛な城だったようです。大坂城の普請中に秀吉を訪問して、城内を案内された大友宗麟は、大坂城を三国無双と称えたといわれています。

1603年に徳川幕府が成立した後も、秀吉と側室の茶々(淀君)の子である後継者の豊臣秀頼は大坂城に留まり、摂津・河内・和泉を支配していました。1614年の大坂冬の陣で家康によって構成された大軍に攻められましたが、当時の徳川軍の大砲では、びくともしない堅牢さです。そのため、徳川家康 はいったん講和して、三の丸・二の丸の破却を取り決め、大坂城は内堀と本丸のみを残すだけにしてしまいました。

そのため秀頼は、外堀を埋める約束はしていないと堀の再建を試みましたが、家康はこれを講和条件破棄とみなし、冬の陣から4か月後のこの日、再び総攻撃を加えた(大坂夏の陣)のです。豊臣側は、真田幸村や後藤又兵衛ら強い武将を指揮官に戦いましたが、内部に裏切りもあって城に火をつけられ、さすがの大坂城も落城、秀頼と母淀君は自害して、ついに豊臣氏は滅亡してしまいました。


「5月8日にあった主なできごと」

1859年 デュナン誕生…負傷兵を敵味方を問わずに助ける「国際赤十字」のしくみをこしらえたスイスの社会事業家アンリ・デュナンが、この日に誕生。この誕生日を記念して、5月8日は、「世界赤十字デー」として、1948年から国際的な記念日となっています。( 2008年5月8日 のブログ参照)

投稿日:2009年05月08日(金) 09:18

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)