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2018年版 1月28日はこんな日


● 今日(1月28日)の主なできごと

712年 古事記完成……太安万侶が元明天皇に「古事記」を献上。「古事記」は「日本書紀」と並ぶ古代の2大歴史書の一つで、元明天皇の命で稗田阿礼に記憶させた歴史を、安万侶がまとめあげたもの。

1582年 天正少年使節……九州のキリシタン3大名大友宗麟、有馬晴信、大村純忠は、伊東マンショら少年4名を「天正少年使節」として、ローマ法王に謁見させるため、長崎の港から送り出した。

1687年 続・生類憐みの令……江戸幕府5代将軍の徳川綱吉は、1685年の「生類憐みの令」につづき「牛・馬など生類憐みの令」を発布。殺生を禁止する数々の法令は、以後22年にもわたり庶民ばかりか武士たちをも苦しめた。犬や猫、牛馬、野生の鳥獣の殺生、食用の魚類やにわとり、亀や貝などを飼ったり売買することまで禁じたために24年間に処罰された事件は69件、犬を斬ったことで八丈島に流された下人、吹矢でつばめを撃ったため死罪となった武士親子、病馬を捨てた武士・農民ら39名が神津島へ流罪など、「天下の悪法」といわれ、綱吉は「犬公方(いぬくぼう)」といわれた。

1912年 白瀬中尉が南極に日章旗……陸軍軍人で南極探検家の白瀬矗(のぶ)は、小さな漁船を改造した船に乗り、南緯80度付近に達して日章旗を掲げ「大和雪原」と命名(のちに大陸でなく海上と判明)。

1986年 スペースシャトル爆発……アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー号」は、民間から選出された女性教師マコーリフら7名を乗せて打上げられたものの、打上げ後1分13秒で爆発、全員死亡という大惨事となった。ほとんど人為的なミスだったことが判明し、シャトル計画が大きく見直されることになった。


● 今日の主な記念日・恒例日

初不動……毎月28日は不動明王の縁日で、とくに1年で最初の縁日は「初不動」とよぶ。

コピーライターの日……1956年のこの日に「万国著作権条約」が公布され、著作物につける、Cを〇で囲んだ記号を付記が定められたことから制定された記念日。
 

● 今日生まれた人

1884年 ピカール……スイスの物理学者・探検家。1931年に有人気球で高度1万5780m、1953年に自ら設計・建造した深海潜水艦で水深3150mに達した。

1886年 八木秀次……大正・昭和期の電波工学者。超短波用「八木・宇田アンテナ」を共同開発。戦後はテレビアンテナとして活用される。

1904年 スタンリー……アメリカのジャーナリスト・探検家。行方不明となったリビングストンを探しにアフリカ奥地に入りその死を確認後、大陸横断に成功。『暗黒大陸横断記』を著す。

1931年 小松左京……昭和・平成期のSF作家。星新一・筒井康隆とともにSF御三家の一人。代表作『日本沈没』『首都消失』など。


● 今日亡くなった人

814年 カール大帝……フランク王国の最盛期を現出させたカロリング朝国王。ローマ教皇から「西ローマ帝国」の冠を受ける。

1547年 ヘンリー8世……イングランド王。カトリック教会から離れ、イングランド国教会の首長となったことで知られる。

1596年 ドレイク……イギリスの航海者・提督。マゼラン隊に次いで世界周航に成功。スペインの無敵艦隊を撃破するも、スペインなどからは海賊とされる。

1926年 加藤高明……明治・大正期の外交官・政治家。24代総理大臣。普通選挙法、治安維持法の制定に尽力。

1939年 イェーツ……アイルランドの詩人・劇作家。代表作『アシーンの放浪』『塔』、『鷹の井戸』(劇作)など。

1956年 緒方竹虎……明治・大正・昭和期のジャーナリスト・政治家。戦後に公職追放されるものの、1951年に追放解除後、第4・5次吉田茂内閣の副総理を務める。

1998年 石ノ森章太郎……昭和・平成期の漫画家。代表作『サイボーグ009』『ロボット刑事』『マンガ日本経済入門』など。


● 過去のマイブログ「1月28日」のテーマ

2015年 「漫画の帝王」 石ノ森章太郎
『サイボーグ009』『ロボット刑事』『マンガ日本経済入門』などの作品や、『仮面ライダー』シリーズの原作など、単行本作品だけでも400点以上著し ギネスに「世界一多作な漫画家」に認定された石ノ森章太郎(いしのもり しょうたろう)が、1998年に亡くなった日です……。

2014年  普通選挙法を制定した加藤高明
日英関係の強化につとめ、4度にわたる外務大臣を歴任、第24代総理大臣のときは「普通選挙法」「治安維持法」を成立させた加藤高明が、1926年に亡くなった日です。1860年、尾張藩(愛知県)の下級藩士の子として生まれた加藤高明(幼名・服部総吉)は、旧制愛知一中、名古屋洋学校を経て、1881年に東京帝大(現・東大)法学部をトップで卒業、役人の道を選ばずに三菱に入社……。

2013年  無敵艦隊を破ったドレイク
イギリス・エリザベス朝の時代に「世界一周」をなしとげた航海者で、スペインの「無敵艦隊」を撃破したことで知られるドレイクが、1596年に亡くなった日です。イギリスでは、海外発展の基礎を築いた国民的な英雄とされ、「サー」(卿) の称号をえていますが、海賊行為に苦しめられたスペインなどからは、ドラコ(悪魔の化身)といわれています……。

2011年 「おもしろ古典落語」5回目 三方一両損
神田白壁町の長屋に住む左官の金太郎は、ある日柳原の土手で、神田堅大工町の大工・熊五郎名義の印形と書付、三両入った財布を拾いました。金太郎は、さっそく家を訪ねて届けたところ、へんくつで宵越しの金を持たない主義の熊五郎は、印形と書付はもらっておくが、おれを嫌って勝手におさらばした金なんぞ受けとるわけにはいかねぇ、といい張って聞きません……。

2010年  6度も結婚した国王ヘンリー8世
チューダー朝のイングランド王ヘンリー8世が、1547年に亡くなった日です。少しヨーロッパの歴史に詳しい人は、イングランド王へンリー8世が6回結婚したこと、さらに エリザベス女王(1世) の父親であることを知っています。そして、歴代のイギリス国王のなかで、ヘンリー8世ほどほめたたえられたり、憎まれたりした王はいません……。

2009年  天正少年使節
1582年、京都・本能寺で織田信長が家臣の明智光秀に暗殺される数か月前、ローマ法王に謁見することになる「天正少年使節」が長崎の港を出発した日です。使節団によってヨーロッパの人々は日本の存在を知ることになり、8年5か月後、彼らの持ち帰ったグーテンベルグ印刷機によって日本語書物の活版印刷が初めて行われました……。

2008年  過度の欲望を抑えることの大切さ
家庭内における、親に対する子どもの暴力──このことについて、しつけの面から、しっかり認識しておかなければならないことがあります。それは、少年期になってからの親への暴力は、幼児期からのしつけの中で 「親みずからがみちびいてしまった」 ものが少なくないからです……。
投稿日:2018年01月28日(日) 05:16

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)