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2018年版 1月10日はこんな日


● 今日(1月10日)の主なできごと

BC49年 「賽は投げられた」……古代ローマ期の政治家・軍人のカエサル(シーザー)は現在のフランス・ベルギーにあたる「ガリア」に遠征していたが、この日、元老院の命令を無視して、「賽は投げられた」と叫んでルビコン川を渡ってイタリアに侵入した。その後、イタリア半島を征圧してローマの支配者となる。
 
1863年 世界初の地下鉄……イギリスのロンドンに世界初の地下鉄が開業した。パディントンからファリンドン・ストリートまでの5.5kmで、当初は蒸気機関車だったため、車内に煙が入ってきたという。この地下鉄がメトロポリタン(「首都の」の意)だったため、他の国でも地下鉄を「メトロ」と呼ぶようになった。

1920年 国際連盟発足……この日、第一次世界大戦の反省から、初の国際平和機構「国際連盟」が発足し、日本を含む42か国が加盟した。しかし、アメリカが参加しなかったため、活動が制限されることとなった。


● 今日の主な記念日・恒例日

110番の日……警察庁が1985年12月に制定し、翌1986年から全国の警察で、ダイヤル110番の有効・適切な利用を呼びかけるキャンペーンが行われた。警察への緊急電話はGHQの勧告で1948年10月から東京など8都市で行われたが、当初の番号は地域によってまちまちで、1954年から全国的に110番に統一された。

明太子の日……1949年のこの日、初めて福岡名産「からし明太子」が店頭販売を開始した記念日。

十日戎(えびす)……西日本を中心に、七福神の一柱である恵比寿様をまつる神社の祭礼。商売繁盛を願って多くの人々が参拝し、縁起物を飾った笹や熊手を授かる。前日の「宵戎」から翌日の「残り福」までの3日間行う神社も多い。

その他の記念日……かんぴょうの日・さんま寿司の日・糸引き納豆の日/糸の日など。


● 今日生まれた人

1871年 高山樗牛……明治期の小説家・評論家。代表作『滝口入道』(小説)『美的生活を論ず』(評論)など。

1871年 島村抱月……明治・大正期の評論家・新劇運動家・演出家。女優の松井須磨子とともに芸術座を結成。

1884年 山村暮鳥……大正期の詩人・児童文学作家。キリスト教系伝道師として布教をしながら象徴詩「聖三稜玻璃」などが話題に。

1908年 伴淳三郎……昭和期の喜劇俳優。「アジャパ―」は大流行。


● 今日亡くなった人

1709年 徳川綱吉……江戸幕府第5代将軍。「犬公方」

1778年 リンネ……スウェーデンの博物学者・動植物・鉱物の分類体系を築く。「分類学の父」

1922年 大隈重信……明治期の政治家。参議兼大蔵卿・外務大臣等を歴任し、第8・17代首相。東京専門学校(のちの早稲田大)創立。

1947年 織田作之助……昭和期の小説家。代表作『夫婦善哉』『青春の逆説』『土曜夫人』など。

1951年 仁科芳雄……大正・昭和期の原子物理学者。「日本現代物理学の父」

1971年 ココ・シャネル……20世紀を代表するフランスの服飾デザイナー。

1990年 栃錦(春日野親方)……昭和期の力士。第44代横綱。若乃花とともに1950年代の黄金期 「栃若時代」を築く。


● 過去のマイブログ「1月10日」のテーマ

2014年  「無頼派作家」 織田作之助
『夫婦善哉』『世相』『競馬』などを著し、「無頼(ぶらい)派」として太宰治、坂口安吾らとともに人気を博した作家の織田作之助(おだ さくのすけ)が、1947年に亡くなった日です。1913年、仕出屋の子として大阪・天王寺に生まれた織田作之助は、幼いころに父親が商売に失敗したため、貧しい少年時代を送りました。成績は優秀で旧制大阪高津中学を経て、第三高校(京大教養学部の前身)に入学しますが……。

2013年  [おもしろ民話集 68]   鼻の上のどろぼう
むかしある寒い国に、夫婦二人で暮らしている家がありました。ご主人は長い冬にそなえて、おけにいっぱいバターをこしらえると、おかみさんにいいました。「さぁ、おいしいバターができあがったぞ。これで冬は安心してすごせるな。地下室に持って行って、おけをしまっておくれ」 いわれた通りおかみさんは、おけをよいしょとかかえると、地下室に運び、しっかりとおおいをかけて、しまいこみました……。

2012年 「植物分類の父」 リンネ
スウェーデンの植物学者のリンネが、1778年に亡くなった日です。1707年、スウェーデン南部スモーランドの小村に貧しい牧師の子として生まれたカール・リンネは、幼いころから花や植物採集が好きで、町の内科医から植物学の基礎を教わるうち、8歳のころには「小植物学者」とあだ名されるほどでした。働きながらルンド大学へ入り、1年後にはウプサラ大学へと移って医学を学び、植物学に熱中します。リンネの知識は大学長を驚かすほどで……。

2008年  早稲田大学の創始者 大隈重信
明治時代に参議・外相・首相などを歴任した政治家であり、東京専門学校(のちの早稲田大学)を創設させた大隈重信が、1922年に亡くなった日です。時代が明治になってまもないころ、長崎でキリスト教徒が、政府から迫害を受ける事件がおこりました。するとさっそく、イギリス公使のパークスが、政府に抗議をしてきました。このとき 「日本の内政問題に口を出すな」 と、つっぱねて、一歩もひけをとらずに論戦……。

2007年  子どもの思考を型にはめてしまいたいなら
子どもの話や意見が、親の考えと少しでも違っているときは「バカなことを、言うんじゃありません」「あんたは、いったい何を考えてるの」「そんなことしか考えられないの?」などと、言ってあげましょう。いつも子どもあつかいにして、親の考えだけを押しつけることです。子どもは自分の意見を捨てて、親の気に入ることだけを話すようになってくれます。自由に豊かに考えることもやめてくれます……。

2006年  3びきのやぎ
「レディバード図書館」 やさしい昔ばなし 3 より。この話は、小、中・大の3びきの野生ヤギと、魔物的な巨人トロルとの戦いをスピーディに語る北ヨーロッパに伝わる昔ばなしです。まず、小さいヤギが橋を渡ろうとすると、トロルが恐ろしい声で呼びかけます。このとき子どもたちは、小さいヤギといっしょになって、ハラハラしながら、トロルをみつめることでしょう。しかし、この小さなヤギは利口でした。トロルに、自分より大きくてふとっているヤギが後からくることを話して、うまく危機を脱します……。
投稿日:2018年01月10日(水) 05:49

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)