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2017年版 2月25日はこんな日


● 今日(2月25日)の主なできごと

1000年 一条天皇2人の正妻……平安時代中期、政治を支配していた関白の藤原道長は、長女の彰子(しょうし)を一条天皇に嫁がせ、孫を天皇にしようと画策していたが、この日藤原定子(ていし)を一条天皇の皇后に、彰子を中宮として、ともに天皇の正妻とした。

1670年 箱根用水完成……着工から5年以上にもわたるノミやツルハシでトンネルを掘る難工事の末、芦ノ湖と現在の裾野市を結ぶ1280mの用水路箱根用水が完成。幕府や藩の力を借りずに、延べ人数83万人余という農民や町民の手で作り上げ、現在に至るまで裾野市とその周辺地域に灌漑用水を供給している技術は、高く評価されている。

1956年 スターリン批判……ソ連共産党第20回大会で、フルシチョフ第一書記が4時間の大演説をし、それまで神格化されてきたスターリンの権力欲と粗暴な性格、自分の意に染まない人物の逮捕・銃殺、側近だったマレントフ、モロトフらの粛清・追放など実名をあげて明らかにした。これでソ連という国が以前のような秘密主義でないことを示したものの、ポーランドで暴動、ハンガリーで反ソ蜂起がおこるなど同盟国に混乱がおこった。いっぽうこれがきっかけとなって、同年10月に日ソ国交回復が実現し、日本の国連加盟が実現した。


● 今日の主な記念日・恒例日

夕刊紙の日……1969年、日本初の駅売り専門の夕刊紙『夕刊フジ』(タブロイド版)が創刊したことにちなんだ記念日。

箱根用水完成の日……日本の土木史上重要な意味を持つ箱根用水(今の深良川)が完成したことで、日本を代表する用水の一つとして、農林省の疎水百選に選定されている。


● 今日生まれた人

1304年 イブン・バットゥータ……アラビアの法学者・旅行家。代表作『三大陸周遊記』。

1415年 蓮如……室町時代の僧侶。浄土真宗中興の祖。代表著作『御文章(御文)』『領解文』など。

1835年 松方正義……明治・大正期の政治家。第4・6代首相。日本銀行を創立。

1841年 ルノアール……フランスの画家。代表作『アルジェの女』『舟遊びの人々の昼食』など。

1852年 児玉源太カ……明治期の陸軍軍人・政治家。

1888年 ダレス……アメリカの外交官・政治家。アイゼンハワー政権の国務長官。

1924年 黒岩重吾……昭和・平成期の小説家。代表作『背徳のメス』『天の川の太陽』など。


● 今日亡くなった人

903年 菅原道真……平安時代前期の学者・政治家。「天満天神」として信仰の対象となり、「学問の神様」とされる。

1634年  ワレンシュタイン……ドイツの軍人。30年戦争の英雄。

1953年 斉藤茂吉……大正・昭和期の歌人。写実的、生活密着的な歌風が特徴。

1983年 テネシー・ウィリアムズ……アメリカの劇作家。代表作『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』『熱いトタン屋根の猫』など


● 過去のマイブログ「2月25日」のテーマ

2015年 「安保」生みの親・ダレス
日本と49か国との平和条約「サンフランシスコ講和」と、同時に結ばれた「日米安全保障条約(安保)」を推進し、アイゼンハワー米大統領の国務長官として活躍したアメリカの外交官で政治家のダレスが、1888年に生まれた日です。ワシントンに長老教会牧師の子として生まれたジョン・フォスター・ダレスは、ニューヨークの公立学校を経て、プリンストン大学とジョージ・ワシントン大学法学校で法律を学びました……。

2014年 「新劇王」 テネシー・ウィリアムズ
『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』『熱いトタン屋根の猫』など、たくさんの戯曲を書いたアメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズが、1983年に亡くなった日です。1911年、アメリカ南部ミシシッピ州のコロンバスに靴のセールスマンの子として生まれたテネシー・ウィリアムズは、牧師の祖父、音楽教師の祖母、夫婦仲のよくない両親、2歳上の姉ローズ、弟デーキンとともに祖父の牧師館でおだやかに育ちました……。

2013年  名将ワレンシュタイン
400年ほど前、ドイツとフランス間で戦われた三十年戦争期の「神聖ローマ帝国」(ドイツ)皇帝軍総司令官として活躍したワレンシュタインが、1634年に暗殺された日です。1583年、ボヘミア(チェコ西部)ドイツ系プロテスタントの小貴族の家に生まれたアレブレヒト・ワレンシュタインは、カトリックに改宗してイタリアのパドバ大学に遊学後、オーストリアのハプスブルク家の傭兵として仕えました……。

2011年 「おもしろ古典落語」11回目 『初天神(はつてんじん)』
天神様というのは、学問の神様といわれる菅原道真公のことで、その天神様を祀ってあるお宮が天満宮です。新年になってから、天満宮にはじめてお詣りにいくことを「初天神」といい、とくに25日が天満宮の縁日のため、1月・2月の25日には、おおぜいの人たちがお詣りでかけました。「おい、おっかぁ、ちょっと羽織を出してくれよ」……。

2010年  色彩画家ルノアール
フランスの印象派の画家で、風景画や花などの静物画から人物画まで、日本をはじめ世界中でもっとも人気の高い画家の一人 ルノアールが、1841年に生まれた日です。「目に見えた物を、ただ正確に美しく描くのではなく、見た瞬間に感じたことや印象に残ったことを、絵にしていこう。また、暗いアトリエから外にでて、明るい太陽の下で、きらめく色彩と光線をたいせつにして絵をかこう」19世紀の半ばすぎから20世紀のはじめに、このような考えで、絵をかくことが盛んになりました。印象派とよばれる絵です……。

2009年  近代の代表歌人・斎藤茂吉
写実的、生活密着的な歌風を特徴とするアララギ派の歌人の中心だった斎藤茂吉が、1953年に亡くなった日です。斎藤茂吉のはじめての歌集『赤光』が一躍有名になったのは、「母の死」 をせつせつと歌った一連の作品が、人びとの心に深い感動を与えたからです。「みちのくの母のいのちを一目見ん一目見んとぞただにいそげる」……。

2008年  電車を乗り越した母親
以前、電車に乗っていた若い母親が次で降りるのに気づき、座席にあがって窓の外をみていたふたりの子どもを 「さあ、降りるのよ」 「早く靴をはきなさい」 「なにをぐずぐずしているの」 と叱りつけながら、子どもを引きずるようにして電車を降りていった話を、このブログに書いたことがあります。ところが、先日、これとは全く逆の光景を目にして感銘しました。座席にあがって窓の外の風景を楽しんでいる3歳と5歳ぐらいの子ども。そして、社内の 「まもなく……」 というアナウンスで次の駅で降りることに気づいた母親。ここまでは、前の母親と同じです。ところが、その後のすばらしかったこと……。
投稿日:2017年02月25日(土) 05:29

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)