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2017年版 2月24日はこんな日


● 今日(2月24日)の主なできごと

1873年 キリスト教禁制撤廃……1612年以来禁止されてきたキリスト教を、明治政府も国禁にしてきたが、この日「キリスト教国禁」の高札を撤去。欧米諸国の非難や、条約改正を妨げる一因をなしていることを知った政府は、キリスト教を黙認する決断をした。

1933年 国際連盟総会で抗議の退場……日本の国際連盟代表の松岡洋佑ら代表団は、スイスのジュネーブで開かれた臨時総会で、議場からいっせいに退場した。前年に日本が中国東北部に建設した「満州国」を国際連盟が認めず、軍を引き上げるよう求める勧告案を、賛成42、反対1、棄権1で採決したことに抗議したもの。この総会の後日本は、3月27日、正式に国際連盟を脱退、国際社会の中で孤立する道を歩みはじめた。


● 今日の主な記念日・恒例日

月光仮面登場の日……1958年、KRテレビ(現在のTBS)で国産初のテレビ映画『月光仮面』(川内康範原作)の放送がはじまったことにちなんだ記念日。

鉄道ストの日……1898年、日本鉄道の機関手ら400人が鉄道初のストライキに突入し、上野〜青森の列車が運休したことから制定された。

クロスカントリーの日……1977年、原野や森林等にコースを設定して走る競技・クロスカントリーの、統一ルールによる初めての大会がイギリスで開催されたことによる記念日。
 

● 今日生まれた人

1786年 ウィルヘルム・グリム……ドイツの言語・文献学者。グリム兄弟の弟。『グリム童話』の収集を兄が、その整理と仕上げを弟が担当。

1890年 青野季吉……大正・昭和期の文芸評論家。代表著作『解放の芸術』『文学五十年』など。日本ペンクラブの再建に尽力。

1891年 滝川幸辰(ゆきとき)……大正・昭和期の刑法学者。「京大事件」で休職処分。京都大学総長歴任。

1909年 知里真志保……昭和期のアイヌ語学者。代表著作『分類アイヌ語辞典』など。

1955年 スティーブ・ジョブズ……アメリカの経営者。アップルコンピュータ創業。


● 今日亡くなった人

1610年 長谷川等伯……安土桃山期の画家。代表作『楓図』『松林図屏風』『大涅槃(ねはん)図』など。

1815年 フルトン……アメリカの技術者・発明家。実用蒸気船開発。

1945年 河口慧海……仏教学者・探検家。代表著作『西蔵旅行記』など。日本人初のチベット入国。

1995年 前畑秀子……昭和期の水泳選手・指導者。


● 過去のマイブログ「2月24日」のテーマ

2015年 「初の女子金メダリスト」 前畑秀子
1936年のベルリンオリンピック200m平泳ぎで、日本の女子で初めて優勝をとげた前畑秀子(まえはた ひでこ)が、1995年に亡くなった日です。1914年、今の和歌山県橋本市に豆腐店の子として生まれた前畑秀子は、幼いころから家の前を流れる紀ノ川で泳ぎ、小学校5年生のとき女子50m平泳ぎで学童新記録を出しました……。

2014年 「桃山時代の代表画家」 長谷川等伯
『楓図』『松林図屏風』『大涅槃図』などを描き、狩野永徳らと安土・桃山時代を代表する画人といわれる長谷川等伯(はせがわ とうはく)が、1610年に亡くなった日です。1539年、能登国七尾(いまの石川県七尾市)の戦国大名畠山氏に仕える下級家臣の子として生まれた等伯(幼名・又四郎)は、幼年期に染物屋を営む長谷川家の養子になりました。養父が仏画を描いていたことから、やがて父から手ほどきをうけ仏画や肖像画などを描くようになると、京都と七尾を往復し京の町衆から絵画の技法や図様を学びました……。

2012年 「おもしろ古典落語」60回目 『千早振(ちはやふ)る』
百人の歌人の有名な歌を一首ずつ集めたものを「百人一首」といいます。その中でも有名なのが藤原定家という人が選んだといわれる『小倉百人一首』です。この中に在原業平の「千早ふる 神代も聞かず竜田川 からくれないに 水くくるとは」という人気のある歌があります。長屋の八っつぁん、学校へ通っている娘からその意味を聞かれ、床屋から帰ったら教えてやるとごまかして、そのまま、知ったかぶりの隠居のところにかけこみました……。

2011年 チベットと河口慧海
日本人として初めてチベット入国に成功し、経典の翻訳やチベット語の研究に多くの業績を残した仏教学者・探検家の河口慧海(かわぐち えかい)が、1945年に亡くなった日です。慧海は1866年、桶や樽を作る職人の子として大坂(現・大阪)の堺に生まれました。本名は定次郎といい、慧海の名は、24歳で出家してからのものです。父に「職人の子に学問はいらぬ」と小学校を退学させられ、その後『釈迦一代記』を読んで心をうたれた慧海は、自分もシャカのようにきびしく生きることを誓い、仏教の世界へ近づいていったといわれています……。

2010年 グリム童話を集大成
ドイツに伝わる民話を「グリム童話」として集大成したグリム兄弟の弟ウィルヘルムが、1786年に生まれた日です。「グリム童話」とは、グリムが創作した童話ではありません。ドイツに伝わってきた口伝えの昔話や伝説(民話)を、主として兄のヤーコブが収集し、弟のウィルヘルムが美しい文章に書き上げたものです……。

2009年 「せかい童話図書館」 朗読CDの発売
いずみ書房は、今年の8月に創業35周年をむかえますが、創業時に発売を開始した「せかい童話図書館」(全40巻)が、このたびパンローリング株式会社から、10巻・20枚(1枚に2話)のCDとなって新発売(全10巻セット・定価29,400円)されました。このCD企画は、1年以上も前にパンローリング社から、30年以上ものあいだロングセラーを続ける絵本シリーズの朗読CD「オーディオブック」を作りたいという話からスタートしました……。

2006年  80日間世界一周 8
フォッグはリバプールに上陸したとき、安心だと思いました。ロンドンには6時間で着くし、まだ9時間残っていたからです。そのとき、彼は肩に誰かの重たい手がおかれるのを感じました。「女王陛下の名においてあなたを逮捕します」 フィックス刑事が言いました……。
投稿日:2017年02月24日(金) 05:06

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)