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「王権神授説」 のジェームズ一世

今日6月19日は、絶対主義時代にイギリス国王となったジェームズ一世が、1566年に生まれた日です。

スコットランド女王メアリーの子として生まれたジェームズ一世(ジェームズ・ステュアート)は、母の退位によって1歳でスコットランド国王ジェームズ6世になりましたが、貴族たちの派閥争い、外国からの干渉などにより、多難な成長期をおくりました。幼いころから学問好きで、1598年には「王権神授説」という、国王の権利は神からさずかったもので、人民は王に反抗してはならないとする『君主国の真の法』を著しています。

1603年、独身だったエリザベス女王一世が亡くなってチューダ朝がとだえると、血縁関係にあったジェームズがイギリス王ジェームズ一世となって、スチュアート朝をひらきました。しかし、持論の「王権神授説」は、古来より持っている国民の自由と権利を主張するイギリス議会に受け入れられるはずはありません。王は議会を無視して、かってに課税したり、7年間も議会を開かせないなど専制政治をおこなったため、両者はしだいに対立するようになりました。また、イギリス国教会に属さない清教徒(ピュリタン)を弾圧したり、カトリックも取り締まったために、国王の暗殺未遂事件をおこしたりしました。

外交では、当初はエリザベス一世時代に敵対していたスペインと距離をおくようにしていましたが、しだいにスペインとの関係を深め、息子のチャールズにスペイン王妃を迎えようと画策したことで、国民の反発をうけました。また、ジェームス一世は、弱体な権力基盤の上に君臨していたため、味方を増やそうと有力貴族たちに気前よく恩賞を授け、多額な金品を支出しました。そのことへの批判、1615年以降、国王の寵児として専横をふるったバッキンガム公への反発など、1625年に亡くなるまで、議会との対立は激しさをまし、国民の不満をつのらせました。そのため、ジェームズ一世は、子のチャールズ一世の時代に「清教徒革命」を勃発させる種子をまいたといわれています。


「6月19日にあった主なできごと」

645年 元号のはじまり…元号とは、明治・大正・昭和・平成のような年代の数え方で、645年のこの日、蘇我氏を倒した中大兄皇子(のちの天智天皇)が、わが国初の元号「大化」を定めました。江戸時代以前は、大きなできごとがあるたびに元号が変わっていましたが、明治から、天皇の即位から亡くなるまでを一つの元号とする「一世一元制」となりました。

1909年 太宰治誕生…『人間失格』『走れメロス』『斜陽』『晩年』 『ヴィヨンの妻』などを著した作家太宰治が生れました。なお、この日は、1948年に入水自殺した太宰の遺体が発見された日でもあり、「桜桃忌(おうとうき)」とよばれて、太宰をしのぶ人たちが、三鷹市禅林寺にあるお墓の前に集うことで知られています。

投稿日:2013年06月19日(水) 05:15

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)