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「東洋のネルソン」 東郷平八郎

今日12月22日は、日露戦争の日本海海戦を指揮し、ロシア艦隊を破ったことで国民的な尊敬を集めた東郷平八郎が、1847年に生まれた日です。

薩摩藩(鹿児島県)の下級武士の子として生まれた東郷は、幼いころから厳しく育てられ、剣法や砲術などを学びました。1863年の「薩英戦争」のとき、はじめて実戦に参加し、3年後に藩の海軍方に入りました。

1868〜69年の「戊辰戦争」では、軍艦「春日」に士官として乗りこみ、新潟や函館に転戦して阿波沖海戦、箱館戦争などで活躍。明治政府の海軍士官となって1871年から1878年までイギリスへ留学し、イギリス海軍の組織や技術、国際法などを学びました。帰国後も軍艦に乗りこんで洋上勤務を重ね、1894年にはじまった「日清戦争」では、「浪速」の艦長になって出動し、豊島沖海戦などで戦功を立てました。

東郷がもっとも華々しい活躍をしたのは、何といっても1904〜5年の「日露戦争」でしょう。連合艦隊司令長官として旅順港の封鎖作戦を成功させてロシア艦隊を撃破したばかりでなく、日本海海戦で世界最強といわれたロシアのバルチック艦隊をほぼ全滅させました。このニュースは世界を驚かせ、「東洋の ネルソン 」と称賛されたばかりか、日本の国際的地位を「五大国」の一員にするまで引き上げることになりました。

1913年には軍隊における最上級の階級である元帥に昇進し、皇太子(のちの昭和天皇)の教育の責任者として東宮御学問所総裁をつとめるなど、軍人に徹した人生を全うし、1934年に国葬により葬られました。


「12月22日にあった主なできごと」

1572年 三方が原の戦い…甲斐の 武田信玄 は、三方が原(浜松市付近)で、徳川家康・織田信長 軍と戦い、勝利をおさめました。家康の一生で唯一の敗戦といわれています。

1885年 伊藤博文初代内閣総理大臣…明治政府は、太政大臣制を廃止して内閣制度を開始し、初代の内閣総理大臣に 伊藤博文 が就任しました。

投稿日:2010年12月22日(水) 07:23

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)