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独占禁止法

今日4月14日は、戦後経済民主化の一環として「独占禁止法」が、1947年に公布された日です。

太平洋戦争に敗れ、1945年8月に降伏した日本は、アメリカを中心とする連合国軍総司令部(GHQ)の占領下におかれました。GHQ最高司令官のマッカーサーは日本の民主化をはかるために、たくさんの改革や政策を指示しました。経済の民主化のひとつは、「財閥解体」で、三井、三菱、住友、安田の四大財閥をはじめ、戦争によって利益を得ていた財閥が解体されました。(四大財閥はのちに復活)

そして、経済の民主化の2つめが「独占禁止法」でした。正式には、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」というもので、私的な独占の禁止、公正取引の確立をめざし、その管理任務を「公正取引委員会」(公取)という役所に負わせることにしました。

独占には、カルテル(企業間で価格や生産数量、販売地域などを協定することで、「談合」もそのひとつ)、トラスト(企業合併をすることで、競合他社を減らしてシェアを高める企業経営形態)、コンツェル(親会社が子会社をグループ化する行為で、財閥やホールディングス、持ち株会社がその代表)の3種類があるといわれてきましたが、現在では、トラストやコンツェルは、「業界再編」の名のもと、海外の会社との競争等に打ち勝つためにはある程度必要とされ、むしろ積極的に行なわれるようになっています。

「公取」は、企業間で健全な競争が行なわれているか、消費者の利益が害されていないかといったことを調査しながら、法律を基準に企業の動きを監視していて、健全な競争を妨害すると判断したときはまず勧告をし、それに従わない場合は審判手続きを行なうことができる権限が与えられています。


「4月14日にあった主なできごと」

1759年 ヘンデル死去…バッハと並びバロック音楽の完成者といわれ、ドイツに生まれイギリスに帰化した作曲家 ヘンデル が亡くなりました。

1867年 高杉晋作死去…江戸時代の末期、長州藩に非正規軍「奇兵隊」を組織して幕府軍と戦った志士・高杉晋作 が亡くなりました。

1912年 タイタニック沈没…イギリスの豪華客船タイタニック号が、処女航海の途上、カナダ・ニューファンドランド沖で氷山に衝突して沈没、死者1500人以上の惨事となりました。

1917年 ザメンホフ死去…世界でおよそ100万人の人が使用している人工言語、エスペラントの創案者 ザメンホフ が亡くなりました。

投稿日:2010年04月14日(水) 09:03

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)