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栄光のイギリスを築いたエリザベス1世

今日3月24日は、「グッド・クィーン・ベス」(すばらしい女王、エリザベス)という愛称で国民からしたわれるエリザベス1世が、1603年に亡くなった日です。

すぐれた知恵と強い意思をもったイギリスの女王・エリザベスが女王の位についたのは、16世紀なかばの1558年、25歳のときです。その後45年間イギリスをおさめ、おとろえかけていたイギリスを、世界にほこる大帝国にたてなおしました。

エリザベスは1533年に、国王ヘンリー8世の王女として生まれました。メアリーという17歳年上の姉がいて、エリザベスが20歳のとき、メアリーが女王になりました。キリスト教が、旧教(ローマ・カトリック)と新教(プロテスタント)の2つにわかれてあらそっていた時代です。メアリー女王は旧教でしたが、エリザベスは新教の国民たちに人気がありました。そのためメアリーは、エリザベスが国民たちから女王におされるのを、おそれていました。メアリーは、エリザベスをロンドン塔にとじこめ、その後、遠くのハットフィールド宮殿に追いやってしまいました。エリザベスはこの宮殿で3年余り暮らしました。このとき語学を勉強し、ギリシア、ラテン、イタリア、フランスなどの外国語をじょうずに話せるようになりました。

1558年、メアリー女王が亡くなると、エリザベスは、イギリス女王として国民のよろこびにむかえられました。このことを、ふゆかいに思ったのが、スペイン国王のフェリペ2世です。そのころのスペインは、旧教の代表国で、新教と旧教があらそっている国の旧教徒に手をかして、国を支配しようとしてしまいました。それまでのイギリスも、フェリペ2世の野望にあやつられていたのです。女王になったエリザベスは、スペインの口だしをきっぱりとことわり、国の宗教を、新教を中心にまとめました。野望をそがれたフェリペ2世は、1588年、スペイン無敵艦隊をイギリスにむかわせ、いっきょに征服しようとしました。無敵艦隊の名のとおり、ヨーロッパでもっとも強い海軍です。しかし、スペイン軍はドレーク船長の指揮するイギリス軍にうちやぶられてしまいました。

エリザベス1世の政治は、イギリス軍の力をいっそう強め、産業や文化の発展をはかり、国をさかえさせました。小さな島国のイギリスが、ヨーロッパの大国として、世界じゅうに名をひびかせたのです。女王は一生独身でしたから、あとつぎの子がなく、スコットランドのジェームズ国王に位をゆずりました。これによって、イングランドとスコットランドが合併し、連合王国となりました。


「3月24日にあった主なできごと」

1185年 平氏の滅亡…一の谷、屋島の戦いに敗れた平氏は、源義経 の率いる水軍を、壇ノ浦(山口県・下関市)で迎えうちました。この日の正午近くに戦闘が始まり、平氏は西から東へ流れる潮流にのって有利に戦いを進めていました。ところが、3時過ぎになって潮流が逆になると形勢は逆転。敗戦を覚悟した平氏は、次々に海に身を投げていきました。この「壇ノ浦の戦い」で平氏は滅亡、以後 源頼朝 の支配が確立しました。

1870年 本多光太郎誕生…明治から昭和にかけて、日本の科学の基礎をきずき、長岡半太郎と並んでその力を世界に示した物理学者 本多光太郎 が生まれました。

1905年 ベルヌ死去…「80日間世界一周」 「海底2万マイル」「十五少年漂流記」などを著し、ウェルズとともにSFの開祖として知られるフランスの作家 ベルヌ が亡くなりました。

投稿日:2010年03月24日(水) 09:19

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)