児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  今日はこんな日 >  ノーベル賞

ノーベル賞

今日12月10日は、ダイナマイトを発明したものの、戦争に使われることに心をいためたスウェーデンの化学技術者 ノーベル が、1896年に亡くなった日です。「人間のためになると思って苦労して発明したものが、人々を不幸にしている」── そう気づいたノーベルは、死ぬ前に遺言を書きました。「財産をスウェーデン科学学士院に寄付するので、そのお金の利子を人類の平和と進歩のためにつくした人に賞として贈ってほしい」。こうしてノーベルの死後5年目の1901年から、遺志にしたがって、ノーベル賞を贈ることがはじまりました。そして、命日であるこの日が授賞式になりました。

現在、ノーベル賞は「物理学」「化学」「生理学・医学」「文学」「平和」「経済学」の6部門からなり、それぞれが世界的な権威を持った賞として人々に尊敬されています。特に、「物理学」「化学」「生理学・医学」の自然科学の賞は、科学分野における世界最大の栄誉であると考えられています。

これまでの、日本人のノーベル賞受賞者は、次の16名です。

1949年 湯川秀樹…中間子の存在を予想した「中間子理論」によるもので、日本人初の受賞。[物理学賞]

1965年 朝永振一郎…超多時間理論を応用した「くりこみ理論」を考案、量子電気力学分野の発展に貢献。[物理学賞]

1968年 川端康成…『伊豆の踊り子』『雪国』など、日本人の心情の本質を描いた、繊細な表現による叙述の卓越さ。[文学賞]
 
1973年 江崎玲於奈…半導体におけるトンネル効果の実験的発見。 [物理学賞]

1974年 佐藤栄作…沖縄の日本返還、非核三原則の提唱など。[平和賞]

1981年 福井謙一…量子力学の考え方を化学へ適用した理論的研究。 [化学賞]

1987年 利根川進…多様な抗体をつくる遺伝子的原理の解明。[生理学・医学賞]

1994年 大江健三郎…『万延元年のフットボール』など、詩的な言語を用いて現実と神話の混交する世界を創造。 [文学賞]

2000年 白川英樹…電気を通すプラスチックの発見と開発。[化学賞]

2001年 野依良治…左右の構造が反対の化合物質作り分ける技術。 [化学賞]

2002年 小柴昌俊…超新星爆発からの宇宙ニュートリノを検出したことなど。 [物理学賞]

2002年 田中耕一…たんぱく質などの質量を分析する法の開発。 [化学賞]

2008年 南部陽一郎…素粒子物理学における自発的対称性の破れの発見。 [物理学賞]

2008年 小林誠・益川敏英…共同論文で記した、CP対称性の破れの起源の発見による素粒子物理学への貢献。 [物理学賞]

2008年 下村脩…緑色蛍光タンパク質の発見と発光機構の解明。 [化学賞]

投稿日:2009年12月10日(木) 09:13

 <  前の記事 大文豪・夏目漱石  |  トップページ  |  次の記事 南北朝時代のきっかけ  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/1890

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         

2014年08月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)