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進化論のダーウィン

今日11月24日は、イギリスの博物学者で、生物はみな時間とともに下等なものから高等なものに進化するという「進化論」に「自然淘汰説」という新しい学説をとなえたダーウィンが、1859年のこの日に刊行された『種の起源』の中で、たくさんの例をあげて解き明かしました。

聖書には、「この世のあらゆるものは神が造ったもの」とあります。そのため、キリスト教を信じる人たちの間で大騒ぎになりました。ダーウィンは『種の起源』の中では、自然淘汰による進化論をとなえましたが、人間の進化の問題にはほとんどふれてはいませんでした。でも、聖書の天地創造説を信じて疑わない人々に与えた衝撃は、大変なものだったのでしょう。

しかし、真理は何よりも強いもので、少しずつダーウィンの説に共鳴する人が増え、イギリスだけでなく世界じゅうの言語に翻訳されるようになり、19世紀後半には聖書についでよく読まれたといわれます。

チャールズ・ダーウィンは、1809年、イングランド西部のシュルズベルクに医者の子どもとして生まれました。でも、小中学校の成績は、普通以下で、ぐずな生徒と思われていたようです。

「課外時間は、わけもわからずカブト虫や鉱物を集めたり、化学の実験に夢中になって、仲間から<ガス>というあだ名をつけられた」と、少年時代のことを語っています。しかし、「私が一人前の仕事ができたのは、私の頑固さのおかげです。どんな問題にぶつかっても、どこまでもしんぼう強く考えぬく、これが私のくせでした」と綴っています。

そんなダーウィンの詳しい生涯につきましては、いずみ書房のホームページで公開しているオンラインブック「せかい伝記図書館」第10巻 「ダーウィン」をご覧ください。


「11月24日にあった主なできごと」

1849年 バーネット誕生…『小公子』 『小公女』 『秘密の花園』 などを著したイギリス生まれ、アメリカ育ちのバーネットが誕生しました。

1940年 西園寺公望死去…自由主義思想を支持し、2度総理大臣になるなど、明治・大正・昭和の3代にわたり活躍した最後の元老政治家といわれる 西園寺公望 が亡くなりました。

1944年 東京初空襲…アメリカ軍の爆撃飛行機B29が、東京へ初めて爆撃を敢行しました。航空機を製造する中島飛行機武蔵野工場が主な攻撃目標でしたが、やがて無差別爆撃へ戦術を変え、翌年3月10日には東京の下町を火の海にする大空襲を行いました。

投稿日:2009年11月24日(火) 09:05

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)