今日11月26日は、白河天皇がわずか8歳のわが子を、1086年のこの日に堀川天皇として位を譲りました。上皇となった白河は、幼い天皇の後見役として政治の実権を握り続けました。上皇のいるところが「院」と呼ばれ、そこで政治が行なわれたために「院政」とよばれます。
白河上皇は、1107年に堀川天皇の子である孫を鳥羽天皇にしたあとも、ひまごの崇徳天皇までの3代43年間も院政を敷き続け、さらに鳥羽上皇、後白河上皇、後鳥羽上皇と院政は続きました。
院政は、形式としては江戸時代まで残っていましたが、1221年の承久の乱以降は形だけのものとなりました。そのため、白河上皇の1086年から平家滅亡の1185年ころまでは「院政時代」といわれています。
「11月26日にあった主なできごと」
1504年 イサベラ女王没…スペイン(カスティリア王国)女王のイサベラ1世がこの日53歳で亡くなりました。女王はイスラム教国グラナダを滅亡させたこと、コロンブス のアメリカ発見の援助者として有名です。
1906年 満鉄設立…日露戦争に勝利した日本は、ロシアが建設した東清鉄道を譲り受け、南満州鉄道(満鉄)として経営することになりました。満鉄は、鉄道事業を中心に広範囲にわたる事業を展開、日本の満州(中国東北部)進出の中核となりました。
1911年 小村寿太郎死去…日英同盟、日韓併合の立役者であり、日露戦争が終結したポーツマス講和会議の全権大使を務めた外交官 小村寿太郎 が亡くなりました。
1952年 ヘディン死去…87年の生涯を中央アジアの探検にそそぎ、砂にうずもれた楼蘭の町や、インダス川の水源や、ヒマラヤ山脈の北にあるもう1つの山脈トランスヒマラヤなどを探りあてたスウェーデンの ヘディン が、亡くなりました。