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日本の水墨画の完成者・雪舟

今日8月8日は、水墨画の大成者として知られる室町時代の画僧 雪舟(せっしゅう)が、1506年に亡くなった日です。

水墨画というのは、色をいっさい使わずに墨の濃淡で表現する手法でありながら、あっさりした中にも力強く風景をえがくことが可能です。雪舟が日本の風景をえがくまでは、ほとんど中国の風景でした。それを、日本人の心情にマッチした水墨画をえがいたところに、雪舟の真骨頂があります。

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国宝になっている「山水長巻」(毛利博物館)と一般によばれているこの図巻は、雪舟の代表作として知られています。春から始まり冬で終わる四季の山水の変化を、長さ16mにも及ぶ長巻の上に、ドラマチックにえがかれているのがよくわかります。

雪舟の作品で、国宝に指定されている水墨画は、「山水長巻」を含め、「天橋立図」(京都国立博物館)、秋冬山水図、破墨山水図(ともに国立博物館)など6点あり、10数点が重要文化財となっています。

なお、雪舟の詳しい生涯につきましては、いずみ書房のホームページ・オンラインブック(「せかい伝記図書館」を公開中) の「雪舟」を、ぜひご覧ください。約100名の伝記の一人として紹介しています。

投稿日:2008年08月08日(金) 09:09

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)