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2017年版 5月27日はこんな日


● 今日(5月27日)の主なできごと

743年 墾田永年私財法……奈良時代中ごろ、聖武天皇は、墾田(自分で新しく開墾した耕地)の永年私財法を発布した。それまでは、3代まで私有地を認める「三世一身の法」を実施していたが、開墾がなかなか進まないため、永久に所有を認めるものだった。これにより、貴族や寺社、神社などが積極的に開墾をすすめ、「荘園」といわれる私有地が増えていった。

1905年 日本海海戦……日露戦争中のこの日、苦戦していたロシアは、当時最強といわれていたバルチック艦隊を7か月もかけて応援に送り込んだ。東郷平八郎が率いる日本海軍連合艦隊は、対馬沖に現れた38隻からなるバルチック艦隊の行く手をさえぎって一斉射撃を加え、艦船の半数を撃沈して大勝利をおさめ、世界をおどろかせた。この勝利により、日露戦争は講和へとむかった。


● 今日の主な記念日・恒例日

百人一首の日……1235年のこの日、鎌倉時代初期の歌人藤原定家によって「小倉百人一首」を完成したことにちなんで制定された。定家の「明月記」によれば、親友の豪族の求めに応じて、「古今和歌集」などの勅撰和歌集から100人の和歌百首を年代順に選び、京都・嵯峨野にある小倉山荘の障子に貼ったとの記述があることで「小倉百人一首」といわれている。百人一首はいくつか存在したものの、江戸時代になると、「絵かるた」となった「小倉百人一首」が庶民に親しまれ、今では「百人一首」といえば、「小倉百人一首」をさす。


● 今日生まれた人

1868年 広瀬武夫……明治期の海軍軍人。文部省唱歌『広瀬中佐』に、日露戦争中に戦士したエピソードが歌われ「軍神」とされた。

1871年 ルオー……フランスの画家。代表作『キリストの顔』など、野獣派に分類される孤高の画家。

1907年 レイチェル・カーソン……アメリカの生物学者。代表作『沈黙の春』を刊行し、環境破壊や汚染を告発して世界へ大反響を巻き起こす。

1923年 キッシンジャー……アメリカの国際政治学者・国務長官。


● 今日亡くなった人

1564年 カルバン……フランスの神学者・宗教改革者。

1797年 バブーフ……フランスの革命家。

1840年 パガニーニ……イタリアの作曲家。

1910年 コッホ……ドイツの細菌学者。炭疽(たんそ)菌、結核菌、コレラ菌などを発見し、細菌培養法の基礎を確立。「近代細菌学の開祖」

1964年 ネルー……インドの初代首相。

1992年 長谷川町子……昭和期の漫画家。代表作『サザエさん』など。


● 過去のマイブログ「5月27日」のテーマ

2015年 『サザエさん』 の長谷川町子
庶民生活の日常をコミカルに描いた『サザエさん』などの漫画で「国民栄誉賞」を授与された長谷川町子(はせがわ まちこ)が、1992年に亡くなった日です。1920年、今の佐賀県多久市に三姉妹の次女として生まれた長谷川町子は、幼少期から旧福岡高等女学校2年まで福岡に育ち、炭鉱技師だった父の死去により、1934年に一家で上京しました……。

2014年 「共産主義の先駆者」 バブーフ
フランスの革命家で、平等社会の実現をめざしたバブーフが、1797年に処刑された日です。1760年、フランス北部にあるピカルディの貧しい農家の子として生まれたフランソワ・バブーフは、学校へ通うことができないため父に読み書きを教わると、さまざまな分野の本を読みあさるほど向学心の旺盛な少年でした。家計を支えるため、14歳で家に近いロアの土地台帳管理の職について自立しました……。

2013年 「現代の宗教画家」ルオー
宗教画におおくの傑作を残したフランスの孤高の画家ルオーが、1871年に生まれた日です。1871年、パリ・コミューン(革命的な自治政府)の騒動のさなか、指物師(さしものし=箱や机などを作る職人)の子としてパリに生まれたジョルジュ・ルオーは、14歳の時、ステンドグラス職人に弟子入りし、修行しながら工芸美術学校の夜間部に入り……。

2011年  バイオリンの鬼才・パガニーニ
『バイオリン協奏曲』 第1番・第2番(第3楽章が『ラ・カンパネーラ』として有名)などを作曲し、演奏家としても活躍したイタリアの作曲家パガニーニが、1840年に亡くなった日です。1782年、イタリアの港町ジェノバで生まれたニコロ・パガニーニは、5歳のころから父にバイオリンの手ほどきを受け、13歳になると学ぶべきものがなくなったといわれるほど、バイオリンの名手でした。あまりにも素晴らしい演奏に……。

2010年  宗教改革のカルバン
ルターと並び評されるキリスト教宗教改革・新教(プロテスタント)の指導者カルバンが、1564年に亡くなった日です。ジャン・カルバンは、1509年フランス北部、ベルギーに近いノマイヨンという商業の盛んな町に弁護士の子として生まれました。早くから秀才ぶりを発揮して父親をこえるほどでした。パリ大学でルターの教えを信じる教授の影響から聖職者を目ざしましたが……。

2009年  細菌学の祖・コッホ
炭疽(たんそ)菌、結核菌、コレラ菌などを発見し、細菌培養法の基礎を確立したドイツの細菌学者コッホが、1910年に亡くなった日です。コッホは、フランスの パスツール と並んで、近代細菌学の開祖と讃えられ、北里柴三郎 を育てたことでも知られています。ロベルト・コッホは、1843年に、ドイツのハノーバーに近い町クラウシュタールで、銀鉱山の技師の子として生まれました。13人もの兄弟がいたため、暮らしは豊かではありませんでした。学校の勉強にもあまり熱心ではなく……。

2008年 「うれしいわ」 と声をかける母親
母親が1日に、1回でも2回でも、わが子に 「お母さん、うれしいわ」 「ママ、うれしいわ」 と声をかけてやることの素晴らしさ。1年ほど前から、これを実践されたお母さんと話をする機会がありました。お聞きしたその内容のポイントを記してみましょう……。
投稿日:2017年05月27日(土) 05:52

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)