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2017年版 5月25日はこんな日


● 今日(5月25日)の主なできごと

1336年 湊川の戦い……摂津国湊川(今の神戸市)でこの日、九州から東上して来た足利尊氏・足利直義兄弟らの軍と、これを迎え撃つ後醍醐天皇方の新田義貞・楠木正成の軍との間で合戦となり、足利尊氏軍が勝利した。楠木正成は一族とともに自害するいっぽう、尊氏は2年後に室町幕府を開いた。

1910年 大逆事件……長野県の社会主義者・宮下太吉ら4名が明治天皇暗殺計画が発覚したとして、この日逮捕された。この事件を口実に社会主義者、無政府主義者、思想家に対して取り調べや家宅捜索が行なわれ、20数人を逮捕。この政府主導の弾圧は「大逆事件」と呼ばれ、幸徳秋水ら12名が処刑された。


● 今日の主な記念日・恒例日

広辞苑記念日……1955年のこの日、岩波書店の中型国語辞典『広辞苑』(新村出編)の初版が発行されたことにちなみ制定。広辞苑は三省堂の『大辞林』と並ぶ人気のある辞典で、現在第6版が刊行されている。

食堂車の日……1899年のこの日、山陽鉄道の京都〜三田尻(今の防府)で日本初の食堂車が走ったことにちなんで制定。


● 今日生まれた人

1803年 エマーソン……アメリカの思想家・詩人。『自然論』などで、人間の神性を主張。

1848年 モルトケ(小モルトケ) ……ドイツの軍人。ドイツ帝国参謀総長。第一次世界大戦を事実上開始。

1892年 チトー……ユーゴスラビアの政治家。独自の社会主義連邦共和国を建国した大統領。

1893年 浜田広介……大正・昭和期の童話作家。代表作『泣いた赤鬼』『椋鳥の夢』『竜の目の涙』など。坪田譲治、小川未明とともに児童文学界の三種の神器と呼ばれた。


● 今日亡くなった人

1085年 グレゴリウス7世…… 157代のローマ教皇。「カノッサの屈辱」で有名。

1336年 楠正成……鎌倉時代末期から南北朝時代の武将。「建武の新政」の立役者。

1901年 岸田俊子……明治期の女性民権家・教師。

1935年 ホルスト……イギリスの作曲家。代表作は管弦楽のための組曲『惑星』で、「木星」は特に有名。

1954年 キャパ……ハンガリーの報道写真家。


● 過去のマイブログ「5月25日」のテーマ

2015年 「女権論の先駆」 岸田俊子
自由民権と女性民権をテーマに、男女平等を主張しつづけた岸田俊子(きしだ としこ)が、1901年に亡くなった日です。1863年、京都の古着呉服商の子として生まれた岸田俊子は、幼いころから漢学を学び、神童とさわがれるほどでした。1877年に京都府女子師範学校に入学するものの病気のため退学し、1879年山岡鉄舟らの推挙で文事御用掛として宮中に出仕し、明治天皇の皇后に漢学を2年余り講義しています……。

2012年 『惑星』 のホルスト
管弦楽のために書かれた『惑星』をはじめ、吹奏楽曲や合唱のための曲を多く残したイギリスの作曲家ホルストが、1934年に亡くなった日です。1874年、イングランド中部にあるグロスターシャー州チェルトナムのスウェーデン移民の家系に生まれグスターブ・ホルストは、幼少のころからピアノやオルガンの奏者だった父からピアノを学び……。

2011年 「旧ユーゴスラビア」 をまとめたチトー
アドリア海をはさんでイタリアと向かいあったところに、6つの共和国(スロベニア・クロアチア・ボスニア=ヘルツェゴビナ・モンテネグロ・セルビア・マケドニア)からなり、いくつもの民族が違った言葉をもつ「ユーゴスラビア」という国がありました。この複雑な国を一つにまとめあげ、たくましい社会主義連邦共和国に育てあげた政治家チトーが、1892年に生まれた日です。クロアチアの貧しい農家に生まれたヨシップ・チトーは、15歳のときから、かぎづくり職人の見習いになって働きはじめました……。

2010年 『泣いた赤鬼』 の浜田広介
『椋鳥(むくどり)の夢』『竜の目の涙』『泣いた赤鬼』ほか人情あふれる多くの作品群が「ひろすけ童話」として親しまれている大正・昭和時代の童話作家 浜田広介が、1893年に生まれた日です。山形県の農家に生まれた浜田広介は、早稲田大学英文科在学中に、「大阪朝日新聞」の懸賞おとぎばなしに、『黄金の稲束』が一等で入選。これがきっかけとなって……。

2009年  勤王の武将・楠木正成
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した河内の武将で、後醍醐天皇による「建武の新政」の立役者だった楠木正成(くすのき まさしげ)が、1336年に亡くなった日です。『太平記』とよばれる軍記物語があります。鎌倉時代の終わりころから南北朝時代までのあらそいをえがいた、歴史読み物です。この『太平記』によれば……。

2006年  ちいさな きいろいかさ
「ちいさな きいろいかさ」(森比左志作 西巻茅子絵 金の星社刊)のあらすじは次の通りです。お母さんに買ってもらったきいろい傘……なっちゃんは、この傘に雨にぬれていたウサギとリスを入れてやりました。そのつぎに、胴長のダックスを入れてやると、ダックスのぶんだけ、傘がつっつっつっとひろくなりました。そして、ひろくなった傘に、バクのおやこも入れてやりました。さいごに、びしょぬれのキリンも入れてやりました……。
投稿日:2017年05月25日(木) 05:32

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)