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2018年版 6月5日はこんな日


● 今日(6月5日)の主なできごと

1864年 池田屋騒動……京都三条木屋町の旅館・池田屋に、京都の治安組織で近藤勇の率いる新選組が、公武合体派の守護職松平容保(会津藩主)らの暗殺を計画していた尊皇攘夷派の志士を襲撃、およそ2時間にわたり斬り合い、志士数名を殺害した。

1882年 講道館の基礎……嘉納治五郎は、東京下谷の永昌寺に柔道の道場(のちの講道館)を開いた。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界環境デー/環境の日……1972年のこの日、国連人間環境会議で「人間環境宣言」が採択され、日本の提案により「世界環境デー」と制定された国際デー。日本では1993年に「環境基本法」で「環境の日」と定められた。

その他の記念日……落語の日・ろうごの日・熱気球記念日など。


● 今日生まれた人

1723年 アダム・スミス……イギリスの経済学者・哲学者。代表著作『国富論』。「経済学の父」

1883年 ケインズ……イギリスの経済学者・思想家。20世紀経済学者の代表的存在。代表著作 『確率論』『貨幣改革論』『雇用・利子および貨幣の一般理論』など。

1887年 ルース・ベネディクト……アメリカの文化人類学者。代表著作は、日本人の精神生活と文化を詳細に分析した『菊と刀─日本文化の型』ほか。


● 今日亡くなった人

1215年 栄西……平安時代末期から鎌倉時代初期の僧。「臨済宗」開祖。「茶の湯」の基をきずく。

1826年 ウェーバー……ドイツの作曲家。代表作『魔弾の射手』『アブ・ハッサン』『オイリアンテ』など。

1910年 オー・ヘンリー……アメリカの小説家。代表作『最後の一葉』『賢者の贈り物』『よみがえった改心』など。

1982年 西脇順三郎……大正・昭和期の詩人・英文学者。戦前のモダニズム・ダダイスム・シュルレアリスム運動の中心人物。

2004年 レーガン……アメリカの政治家。第40代米大統領。「冷戦の平和的終結」に貢献。


● 過去のマイブログ「6月5日」のテーマ

2015年  「冷戦の終結」 とレーガン
スポーツアナ、映画俳優、俳優組合委員長、カリフォルニア州知事をへて、最年長としてアメリカ第40代大統領となり、「強いアメリカ」を印象づけ、冷戦を平和的に終結させることに貢献したレーガンが、2004年に亡くなった日です。1911年、イリノイ州タンピコに生まれたロナルド・レーガンは、幼少の頃から教会によく通い、やがて信徒の前で説教をするようになったことで、演説力をつちかいました……。

2014年 『最後の一葉』 のオー・ヘンリー
「アメリカのモーパッサン」といわれる短編の名手で、生涯に300編以上も著した作家のオー・ヘンリーが、1910年に亡くなった日です。1862年、ノースカロライナ州グリーンズボロに医師の子として生まれたオー・ヘンリー(本名・ウィリアム・シドニー・ポーター)は、3歳の時に母を失い、叔母によって育てられました。15歳で学業を離れると、テキサスに移り住んで牧場で働いたり、店員、薬剤師、ジャーナリスト、銀行の出納係など……。

2013年 『菊と刀』 のベネディクト
日本人の「文化の型」を分析した『菊と刀』を著したことで知られるアメリカの女性文化人類学者ベネディクトが、1887年に生まれた日です。ニューヨークの医者の子として生まれたルース・ベネディクトは、1歳のときに父をなくしましたが、1909年にバッサー大学を卒業したときは、全米の優秀卒業生のうけるファイ・ベータ・カッパ賞を受賞しています。卒業後に詩を書いていましたが……。

2012年 『国富論』 のアダム・スミス
イギリスの古典派経済学者・哲学者で「経済学の父」といわれるアダム・スミスが、1723年に洗礼を受けた日です。関税監督官を父に、スコットランド東海岸の町カコーディに生まれたアダム・スミスでしたが、父は生まれる半年前に死亡したため生年月日はわかっていません。未亡人となった母の手で育てられたスミスは、町立学校を出て13歳でグラスゴー大学に入学しました……。

2009年  座禅と茶の栽培を伝えた栄西
鎌倉時代の初期、禅宗の日本臨済宗をひらいた僧・栄西(えいさい「ようさい」ともいう)が、1215年に亡くなった日です。栄西は、茶の習慣を日本に伝え、茶の湯のもとをきずいたことでも知られています。座禅によってさとりを開こうとする、仏教のひとつの流れを、禅宗といいます。栄西は、曹洞宗をひらいた道元とともに、この禅宗を日本でおこした、鎌倉時代の僧です……。

2008年  クールベ 「パイプをくわえた男」
髪をぼうぼうと長く伸ばし、あごのまわりに濃いひげをはやした若い男が、パイプをくわえてこちらを見おろしています。顔はゆううつそうですが、自信にみなぎっている感じがします。これは、「写実主義」 (英雄や貴族が活躍するような歴史画、天使など想像する宗教画などを描くのでなく、自分が生きている時代の現実を、理想化せずにありのままに描く) という画風を標ぼうしたクールベが……。
投稿日:2018年06月05日(火) 05:01

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)